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応用栄養学特論

1356とはずがたり:2014/12/12(金) 08:27:46
>>1355-1356
「同社の新規入居者獲得営業は、地域医療機関からの紹介が大半。それが昨年あたりから、地域医療機関に『ワタミの介護への紹介はNG』という空気が広まってきた。ただでさえ忙しいのに、トラブルや紛争の関係者として警察や裁判所に呼び出されるのはたまらない」(同関係者)

 実際、中間決算発表資料でも、この紹介入居件数が今期第1四半期をピークに第2四半期は急降下している。

●宅食、低い宅配品質サービス

 このほかの事業としては、高齢者向け宅配弁当の「宅食事業」は、売上高が前期比6.1%減の201億円、営業利益は42.6%の激減で10億円だった。配食数も7.7%減の26万食となり、同社は今期通期の配食計画を、期初より20.0%も少ない28万食に下方修正した。

 同社宅食事業である「ワタミの宅食」は、13年度第3四半期の29万食をピークに、月別の上下動を繰り返しながらも下降傾向が止まらない。同社はこの下降傾向に歯止めをかけようと、高齢者に人気の高い和食特化メニュー「まごころこばこ」を今年3月から発売したが、これも不発に終わった。

 宅配弁当業界関係者は「宅配弁当は一般家庭では出せない味と配達時刻の正確さがウリだが、ワタミの弁当は両方とも欠けている」と、次のように指摘する。

 ワタミの弁当は具材が一見多彩でメニューは日替わりだが、味が毎日同じで、配達時刻が毎日バラバラで狂い、誤配も多いという指摘が多い

「ワタミの弁当はいつ来るかわからないとの苦情が多い。賞味期限が当日午後10時なのに、午後7時を過ぎてから配達に来たとの苦情もある」(同関係者)

 その原因は、配達員の慢性的な不足にあるようだ。弁当配達員「まごころスタッフ」は主婦が中心で、完全出来高制の業務委託契約。同社の募集広告では「月20日、1日20軒程度で月収7万円」となっているが、同社関係者は「募集説明会で保険、税金など配達車の維持費とガソリン代、万一事故を起こした時の補償金や示談金などが自己負担とわかると、大半の応募者が席を立つ」と打ち明ける。

 中間決算発表資料でも、配達員募集単価の上昇と正反対に、応募数が12年9月の90%台をピークに昨年10月以降は50%を割り続けている。この採用難から来る配達員不足が、配達サービス品質の悪さを引き起こしているようだ。

 加えて正社員業務も配達員が行っていた偽装請負疑惑や、昨年12月には埼玉県熊谷営業所管内で配達した弁当に芋虫が混入していた事件が発生。他の営業所でも、人毛やビニールなどの異物混入に対するクレームが頻発している。

「ワタミの弁当が事業開始以来昨秋まで食数を伸ばしてきたのは、リピーターではなく新規客の増加によるもの。味が毎日同じで配達がいつになるかわからないのでは、食数が急激に落ち込むのは当然だ。『狩猟型営業』の限界を示している」(同関係者)

 中間決算発表資料には「まごころこばこで裾野拡大も食数増にもつながらず」「まごころスタッフ増員に向けた取り組み強化も施策の効果がなく、増員できず」など反省の文言が並んでいる。

 経営コンサルタントは「事業理念は立派。桑原社長もいろいろと業務改善策を打ち出している。しかし、事業理念も業務改善策も、現場に一向に浸透しない」と苦言を投げかける。

 同社は総崩れした主要3事業を、どのようにして立て直すのか。外食業界関係者の関心は、桑原社長にではなく創業者の渡邉美樹前会長に向かっている。「渡邉氏は13年5月にワタミの全役職を辞任したとはいえ、今も当社の筆頭株主(14年3月末時点、渡邉氏の資産管理会社アレーテーが全株の25.1%を保有)で実質的なオーナー。当社の経営は、現営陣の一存では何一つ決められない」(同社関係者)

 業績不振脱出への道は、まだ遠いようだ。
(文=田沢良彦/経済ジャーナリスト)


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