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応用栄養学特論

1304とはずがたり:2014/06/02(月) 10:21:31
>>1303-1304
 雇用環境が好転する中、人材確保の上で、働く側から「選ばれる」取り組みも重要性を増してきた。

 今春のワタミの新卒入社人数は120人と、当初予定のわずか半数止まり。景気回復に伴って4月の有効求人倍率は1.08倍まで改善し、外食や小売り各社で広く人手不足が生じていることは事実だが、同社の採用難には低下した企業イメージも影響したようだ。

 それを裏付けるかのような出来事が、3月に名古屋で起きた。同社が新規開店した米国風レストラン業態「TGIフライデーズ」のアルバイト募集で、70人の採用枠に約200人もの応募が殺到したのだ。

 「若者向けの新鮮なイメージが『働きたい』という人気につながっている。残念ながら、同条件でも居酒屋『和民』の募集では5人くらいしか集まらない」。担当者はそう打ち明ける。

 このためワタミは人材確保に向け、転勤がない「エリア限定社員」の福利厚生を充実させるなど、雇用条件の改善にも取り組む。

 外食産業に詳しい野村証券の繁村京一郎シニアアナリストは「『ブラック』の悪評は払拭に時間がかかり、経営上の大きなリスクになる」と、地道な改善の必要性を指摘する。

 コストを抑えて手頃な価格の酒食を提供し、店舗網の拡大へと突き進んできたワタミ。そうした過去の戦略と決別して雇用環境を改善した先に、どんな再成長の青写真を描くのか。カギとなるのは、「総合居酒屋から専門店への転換」だ。

 桑原社長は「総合居酒屋の価格の安心感とブランド知名度を武器にした成長戦略は、すでに曲がり角を迎えた」と分析。今後は専門店の比率を高め、1店舗当たりの収益力を最大化していく戦略を基本にすえる。

 同社の居酒屋の既存店売上高をみると、全店舗の9割を占める「和民」と「わたみん家」で前年実績を割り込む低迷が目立つ一方、炭火焼き店「炭旬」やワインバル「GOHAN」といった客単価の比較的高い新業態は、好調なプラス成長を続けている。

 2月に開いた初の本格中華店「ワンズガーデン」(川崎)をめぐっては、これまでワタミが苦手としてきた駅ビルや商業施設への出店要請が相次いでいる。初めて外部コンサルタント会社と共同で店舗開発した「炉ばたや 銀政」(銀座)は3月の開店以降、女性客が約半数に上り、客単価も4000円弱と、2500円前後の「和民」と比べ高い水準を維持している。

 今後も総合居酒屋のような数百店規模の展開は前提とせず、毎年新たに1〜2業態を開発、平成29年には全650店のうち4割まで比率を高める計画だ。

 居酒屋の市場規模は平成4年の約1兆5000億円をピークに減少が続き、23年には1兆円を割り込んだ。いちよし経済研究所の鮫島誠一郎主任研究員は「店での飲酒機会が減る中、『せっかく行くならいい店に』という志向が高まっている。『デフレ型成長モデル』からの素早い転換が必要だ」と指摘する。

 「ワタミ創業の原点に立ち返り、ゼロからの再出発を図りたい」と誓う桑原社長の手腕が注目される。


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