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応用栄養学特論

1024チバQ:2010/09/05(日) 17:18:37
 ■独り負けの吉野家は新商品で…

 2日午前11時。東京都北区の吉野家ホールディングス本社ビル地下一階の会場では、新メニューの記者発表で勢いをつけたい安部修仁社長に対し、集まった多くの報道陣の質問は新メニューより、価格競争が激しい牛丼の値下げに集中した。

 「値段を下げて客数が伸びても利益につながらない」

 安部社長は硬い表情のまま、今後も牛丼の値下げをしない理由を率直に説明した。

 7月から8月にかけて行われた値下げキャンペーンなどで何度も実験店の調査を繰り返した結果、客数の伸びによる売り上げ増と、単価を下げることによる減収を相殺できる限界が、牛丼並盛りでは現行の380円に近いという。すでに低価格の“臨界点”であることを示唆した格好だ。

 実際、低価格路線を消費者が支持する傾向は強く、各社が低価格のキャンペーン(吉野家270円、すき家・松屋250円)を行った7月の既存店売上高では、吉野家は前年同月比10・8%減と17カ月連続で前年割れ。一方、すき家は同30・0%増、松屋も同5・4%増とライバル社との価格差を埋められない吉野家の独り負けだった。

 会見場の重々しい空気の中、牛丼の老舗が置かれた苦しい経営状況を安部社長は「各社との低価格路線での競合の影響があるのは確か」と認めた上で、新商品発売は伸び悩む客数を取り戻すための「緊急的な取り組み。切り口は低価格」(安部社長)と説明する。

 新商品発表の場で垣間見えたのは、従来の牛丼の価格は維持しつつ、牛丼に近い低価格商品の販売で他社と競合する「二面作戦」をとり、価格差の折り合いに必死にもがく姿だった。

 ■「これ以上の競争望ましくない」

 川崎市内のすき家を利用した横浜市鶴見区のタクシー運転手、阿部恭久さん(66)は、「安くて早いのが一番。500円でおつりがくるのはうれしいが、どこまで安くできるんだ」と疑問を投げかけた。

 料理愛好家の平野レミさんによると、安価な外国産の牛肉が100グラム200円前後とし、ご飯やタマネギなどの具材、調味料、光熱費などを換算すると、家庭で調理した場合の牛丼の価格はおおよそ300円ぐらいという。

 平野さんは「大量生産が安い価格を可能にしていると思うが、店舗の家賃や光熱費などを削るのは限界がある。価格競争が進むと材料面で何を使い始めるか心配もある」と話す。

 また、「お財布にやさしいから消費者は安いものに飛びつく」(平野さん)と価格競争に消費者マインドが加わり、過熱する傾向があると分析する。

 吉野家の安部社長は2日の会見で、「体力勝負で限界までやって生き残った方が勝ちという哲学はない」と品質へのこだわりを捨てず、低価格路線に安易に方針転換しないことを強調した。

 経済エコノミストの森永卓郎氏は、「米国産牛肉を使用した吉野家の牛丼と他社の牛丼は別種類の食べ物。吉野家の牛丼は380円ですでに値下げの限界。他社も牛丼単体なら280円が限界だと思う」と分析。過熱する低価格競争については、「アメリカの航空会社の自由化後の値下げ競争で破綻(はたん)する企業が相次いだことを考えると、これ以上の値下げ競争は望ましくない」と警鐘を鳴らした。


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