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環境問題

458とはずがたり:2009/02/06(金) 14:13:00
席捲と書かないと気分が出ないのだが。

皇居の森
(上)生き物の楽園 もろさも
>>450

(中)上野と結ぶ鳥の回廊計画
>>451

(下)「ゴロツキ」席巻を防げ
http://www.yomiuri.co.jp/eco/kankyo/20090202-OYT8T00545.htm

 「皇居の自然を国民と分かち合いたい」という天皇陛下の思いから、2007年に始まった吹上御苑の自然観察会。5月と9月に開かれ、初回は329倍の応募があった人気行事だ。

 「都心にこんな森があるなんて」と感心しきりの参加者に、植物のガイドを務める国立科学博物館名誉研究員の近田文弘さん(67)は、1本の巨木を指さした。見ると幹に穴が開き、枝は枯れ落ちている。近田さんは「この森は崩壊寸前。衰退に向かっているのです」と話した。

 江戸時代初め、武家屋敷が並んでいた吹上御苑周辺は1657年の明暦の大火を経て、日本庭園として整備された。明治時代に天皇のお住まいである皇居になっても、その姿は変わらなかった。

 庭園的な管理をやめたのは1937年(昭和12年)。昭和天皇の「なるべく自然のままに」とのお気持ちを受けたもので、それから約70年を経て出現した森には、スダジイやケヤキなど直径1メートルを超す巨木が250本以上も点在する。

 だが巨木の寿命が尽きると、その跡に侵入するのはイイギリやカラスザンショウだ。スダジイの3倍のスピードで成長し、ほかの樹木の成長を邪魔することから、近田さんがつけた名前は「ゴロツキの木」。ゴロツキの木は、鳥が実を運ぶため勢力範囲を広げやすい。

 「30年後にはゴロツキの木が並ぶヤブになってしまう」。宮内庁庭園課長の上杉哲郎さん(51)の呼びかけで、近田さんらは07年、皇居の森の管理方針について提言をまとめ、天皇皇后両陛下に報告した。イイギリなどを抑制し、歌川広重の浮世絵に描かれている江戸城のモミ林を再生するなどとする案に、陛下も関心を示された。

 この提言を実現させるため、宮内庁は皇居内で詳細な植生調査を実施中だ。提言策定グループの一人、千葉大学教授の小林達明さん(50)は皇居のスダジイ、タブノキ、モミから採った種子を発芽させ、苗木に育てる実験を始めた。「生き残りが難しい芽生えの時期をクリアして、高さ30センチまでなれば、他の木に負けずに成長する」と見る。

 小林さんたちにはもう一つ、夢がある。皇居の森で集めた種子を東京の緑化に役立てるのだ。お台場の南にある埋め立て地「海の森」は、種子の供給先候補の一つ。皇居で生まれた樹木が、東京湾で新たな森になる日も近いのかもしれない。(滝田恭子)
(2009年1月31日 読売新聞)

459とはずがたり:2009/02/06(金) 14:16:49
東京中心部の緑地。大事にしたい所である。

>>450
(上)生き物の楽園 もろさも
http://members.at.infoseek.co.jp/tohazugatali/eco/20090130-979522-1-L.jpg

460とはずがたり:2009/02/06(金) 14:21:26
1だけキャッシュでしか閲覧できなかった。。

進化の方舟はいま:ガラパゴス環境報告/1 増え続けるごみ
http://mainichi.jp/select/world/america/archive/news/2009/01/05/20090105ddm016040018000c.html

 <進化の方舟(はこぶね)はいま>
 ◇観光産業に依存する経済、野生生物の存在脅かす

 進化論の創始者、チャールズ・ダーウィン(1809〜1882年)が着想のヒントを得たガラパゴス諸島(エクアドル)。約500万年前の誕生以来一度も大陸と陸続きになることはなく、孤立した環境は生物に独自の進化をもたらし、特異な自然をはぐくんだ。その環境が今、急速に変ぼうしている。旧約聖書で滅亡を防ぐために動物たちが乗った「方舟(はこぶね)」にたとえられる島々の現状を報告する。【奥野敦史、写真・平田明浩】

 諸島最大の街、プエルトアヨラ市があるサンタクルス島。島南側の市中心部と、標高864メートルのクロッカー山を挟んで反対側に、市のごみ埋め立て場がある。

 幅50メートル、奥行き200メートルほど。刺激臭が鼻をつき、ごみで埋め立てられた地面にはガラス片も混じっている。一角に幅5メートル、長さ100メートル以上の溝があった。中には空き缶、空きびん、プラスチック、大量のポリ袋……。住民にもあまり知られていない光景だ。

 ごみ収集車がやってきて、上からごみを落とす。ガソリンがまかれ、火が付けられた。もうもうと舞う煙と炎の間を、固有種の鳥、ダーウィンフィンチが縫うように飛ぶ。生ごみを食べに来たらしい。溝沿いに並ぶパロサントの木は「聖なる木」という意味だ。煙で真っ黒にいぶされ、白い樹皮もレモンのような強い香りももう分からない。

 「サンタクルス島にはエクアドル随一のリサイクルシステムがある」。プエルトアヨラ市のビルヒリオ・サントス・セデーニョ副市長は誇らしげに言った。市民の家には生ごみ、リサイクルごみ、その他のごみと分別するためのごみ箱が配られ、回収されたガラス、プラスチック、紙くずは、市郊外の施設で道路の舗装材や段ボールに再生される。トヨタ自動車や世界自然保護基金の支援で作られたシステムだ。

 しかし市内には下水道がなく、汚水は海に垂れ流しだ。野焼き状態のごみ埋め立て場についても副市長は「もちろん改善したい」と力説する。「だから観光が大事。観光が一番お金が入る。世界中の人にどんどん来てほしい。私たちは『来ないで』とは絶対言わない」

  ■  ■  ■

461とはずがたり:2009/02/06(金) 14:21:48
>>460-461
 サンタクルス島の東に浮かぶ無人島、サウスプラサ島。0・13平方キロ、真っ平らな小さな島は日帰りネーチャーツアーの人気スポットだ。十数人のグループが5、6組、ガイドに導かれて上陸していた。イグアナやアシカ、珍しい海鳥たちが間近に見られる。あちこちで歓声が上がる。

 地元の学校でエコツーリズムを教えているガイドのダニエル・ベルガラさん(37)は言う。「ガラパゴスは農業も牧畜も漁業も壊滅し、観光しか頼れない。毎年高校を卒業する500人の子どもたちの働き口が観光以外どこにある?」

 世界自然遺産第1号のガラパゴスは07年、観光客による環境悪化を理由に「危機遺産」にも登録された。そのことに触れると、ベルガラさんの口調が変わった。「我々は固有種の木を切ってないし、イグアナも殺していない。世界に誇れるエコツーリズムの実践地だ。負のイメージを植え付けるな!」

 実際、ガラパゴスへの観光客は急増してきた。79年には年間1万2000人だったのが04年には年間10万人を突破。08年は約16万人に達している。

  ■  ■  ■

 「50年前、このあたりの人口は160人、家は25戸だった」。プエルトアヨラで生まれ育ったオスワルド・チャッピさん(66)は振り返る。40年以上、国立公園局のレンジャーやガイドを務めてきた。72年、ピンタ島で唯一のガラパゴスゾウガメ「ロンサム(孤独な)ジョージ」が発見された時、ジョージを運んだ一人だ。

 「今、市の人口は1万6000人ぐらい。80年ごろから急速に人が増え、ごみが増えて生き物が減った。繁殖期には幼鳥で埋め尽くされたエスパニョラ島やノースセイモア島も、今では巣が点々とあるだけだ。観光客は巣を壊してない。だけど人が増えるだけで野生生物は減るんだ」とチャッピさんはため息をつく。「孫には本土で観光以外の仕事ができるよう勉強しろと言っている。このままじゃ自然は壊れる。この自然なしにガイドの仕事は成り立たないさ。自然が財産なんだよ」

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 ■ことば
 ◇ガラパゴス諸島

 諸島の総面積は約7900平方キロ。約500万年前、海底から噴き出したマグマによって最初の島が形成された。1832年にエクアドルが領有を宣言。ガラパゴスという名はスペイン語で「リクガメの島」という意味で、正式名称は「コロン諸島」。78年に陸上部分が世界自然遺産に登録され、01年に周辺の海洋保護区も追加された。

毎日新聞 2009年1月5日 東京朝刊

462とはずがたり:2009/02/06(金) 14:22:20

進化の方舟はいま:ガラパゴス環境報告/2 効果薄れる環境保護「特別法」
http://mainichi.jp/select/science/news/20090112ddm016040010000c.html
 <進化の方舟(はこぶね)はいま>
 ◇政治混乱、ハードルに

 巨大なスピーカーから大音量があふれる。ラブソングを歌う女性歌手の横顔が、スクリーンに大映しになる。サンタクルス島プエルトアヨラ市の中心部。昨年11月の夜、交通事故防止キャンペーンの野外コンサートが開かれた。小さな波止場の前の広場は人、人、人。喧噪(けんそう)は明け方まで続いた。

 ガラパゴスは今、深刻な人口爆発に悩む。70年代半ば、約4000人だった諸島全体の人口は88年には1万6000人、現在は3万人に届く勢いだ。観光客の急増が島を「稼げる街」にし、移住者が急増した。

 経済発展と環境保護の両立を模索するため、98年に法律が作られた。「ガラパゴス特別法」だ。生態系と生物多様性の保全、その中での持続的開発などを柱とする同法は「ガラパゴス人」を初めて定義した法律でもある。(1)ガラパゴス生まれの人(2)法制定の5年以上前から合法的に住んでいる人(3)両者の配偶者と子供、にガラパゴス人として永住を認める一方、同じエクアドル人でも原則として移住は許されない。

 同法には外来種規制や違法漁業対策も盛り込んだ。制定直後の第22回国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会で称賛され、危機遺産登録を回避すべしとの勧告も出た。だが法律の効果は続かなかった。

 「制定後、特定の利益を誘導する運営がされた。法律が骨抜きにされたんだ」。世界自然保護基金(WWF)ガラパゴスのエリエセル・クルース所長は言う。ガラパゴス国立公園局(PNG)局長として同法制定に奔走し、07年から1年余りはラファエル・コレア現大統領の指名で州知事も務めた。しかし03〜05年のルシオ・グティエレス政権は環境相を3度更迭、PNGでもクルース局長を解任し、延べ10人を次々と任命する一方、PNG職員は3分の1に削減した。政治の混乱の中で不法移民は激増。環境保全への取り組みも滞った。

 日本の国際協力機構から専門家として派遣され、2年間ガラパゴスに滞在したWWFジャパンの小森繁樹シニアオフィサーは「エクアドルは民主制だが、政治的に不安定で容易に政変が起きる。政争の中で企業などに借りを作り、保全より開発に走る人が指導者になれば、長年の努力が1日で瓦解する」と指摘する。

 ガラパゴスの空港に国際線を乗り入れようとする動きが出ている。コレア現大統領は拒否したが、膨大な観光収入を狙う勢力が取って代われば分からない。国際線と一緒に外来生物が入り込み、絶海の孤島だからこそ守られてきた固有の自然の危機は増大する。

 ガラパゴスは07年、危機遺産に登録された。クルースさん、小森さんは歓迎している。「危機遺産になることは、国際社会がガラパゴスを見守ること。世界中の人の目が保全の力になる」。クルースさんの言葉は切実だ。【奥野敦史】

毎日新聞 2009年1月12日 東京朝刊

463とはずがたり:2009/02/06(金) 14:23:25

海鼠(ナマコ)ねぇ。

進化の方舟はいま:ガラパゴス環境報告/3 持続的漁業の模索続く
http://mainichi.jp/select/science/news/20090119ddm016040025000c.html
 <進化の方舟(はこぶね)はいま>
 ◇横行するナマコ密漁

 ガラパゴス諸島の環境に影響を及ぼす大きな要因が観光業以外にもある。漁業だ。そして意外な生物がそのカギを握っていた。ナマコ、である。

 ガラパゴス諸島最大の街プエルトアヨラ(サンタクルス島)。ペリカン湾に臨んで小さな魚市場がある。魚をさばくコンクリートの台と屋根だけの質素な市場だが、おこぼれを狙って集まるペリカンやアシカを見ようと観光客が押し寄せる「名所」になった。「商売はかんばしくない。ナマコが取れればもうかるけどな」。漁師のネルソン・イバラさん(33)が物憂げに言う。羽振りのいいころは、平均的なエクアドル人の数カ月分の収入を1日で稼いだという。ナマコを食べたことは?と尋ねると、「あんなものエクアドル人は食べないよ」と苦笑した。

 ガラパゴスでナマコ漁が始まったのは90年ごろ。中華食材や漢方薬としてナマコは他の魚の数倍の高値で取引された。ブームはまず南米大陸に広がり、そこで取り尽くした漁師が手つかずのガラパゴスに目を付けた。諸島海域は海洋資源保護区として商業漁業が規制されていたため、密漁が横行した。

 その結果、ガラパゴスのナマコは激減した。かつて浅瀬を歩くだけで取れたのが、水深20〜30メートルまで潜らなければ見つからなくなった。「今では漁獲量は最盛期の5分の1以下」と、ガラパゴス国立公園局(PNG)海洋部門のハリー・レイエス部長は言う。ガラパゴスに生息するナマコ29種のうち、食用に適した1種が03年、希少な野生動植物の国際取引を規制する「ワシントン条約」の対象となった。

 レイエス部長が心配するのは環境への影響だ。ナマコは海底の有機物を砂と一緒にのみ込み、砂だけを排せつすることで海水を浄化し、海中の生態系のバランスを保つ役割もする。「ナマコが減ると、他の生物も一気に減った」。密漁者はイサベラ島などの海岸にナマコをゆでる加工場を作った。燃料は自生するマングローブ。伐採で、陸の環境も踏みにじられた。

 環境を守る政府の努力には妨害も多い。密漁者の加工場を摘発しようとしたPNG職員は銃撃された。95年には、商業漁業規制に反対する漁師らがPNG周辺の道路を占拠し、ガラパゴスの自然保護の象徴として飼育されているゾウガメ「ロンサム・ジョージ」を殺すと脅迫した。

 98年、ガラパゴス特別法のもとで漁師やPNG、関係省庁の大臣らが参加する組織が発足し、ナマコ漁は年60日間に限ると合意した。しかし、減ったナマコは容易には元に戻らず、違法操業も依然、存在する。

 「数年間は完全禁漁にしたいが、生活できない漁師が出てくる。でも、自然を失って最も打撃を受けるのは我々ガラパゴス人だ。それを忘れちゃいけない」とレイエス部長。「持続的な漁業」への模索が続く。【奥野敦史】

毎日新聞 2009年1月19日 東京朝刊

464とはずがたり:2009/02/06(金) 14:23:38

進化の方舟はいま:ガラパゴス環境報告/4 人間がもたらした感染症
http://mainichi.jp/select/science/news/20090126ddm016040053000c.html
 <進化の方舟(はこぶね)はいま>
 ◇鳥たちに壊滅的打撃も

 ダーウィンフィンチ。ガラパゴス諸島にすむスズメ目の鳥、フィンチの総称だ。科学界の巨人の名を冠したこの小さな鳥は、近年の研究で現在もダイナミックな進化を続けている、たぐいまれな生物だと分かってきた。進化論の島を象徴するこの小鳥たちにも、深刻な危機が訪れている。

 人口の多いプエルトアヨラ(サンタクルス島)や、空港があるサンクリストバル島で、大きないぼを持つフィンチを見ることがある。鳥ポックスというウイルス性感染症が原因だ。91年からガラパゴスで撮影を続ける写真家、藤原幸一さんは「今では20羽に1羽くらい見つかる」と話す。

 目の周囲、くちばしの付け根、足など、羽毛の生えていない皮膚にいぼができる。致死性ではないが、見えない、食べられない、木に止まれないという状態になり衰弱し、時に死に至る。群れに広がると、個体数が減る。

 チャールズ・ダーウィン研究所のフィンチ研究者、ブリジット・フェセル博士によると、ガラパゴスではフィンチ7種とマネシツグミ、キイロアメリカムシクイで感染が確認されている。すべて固有種か固有亜種だ。

 感染経路は二つ。蚊など皮膚に傷を付ける昆虫が媒介する場合と、鳥同士がぶつかって「生傷(なまきず)」から感染する場合だ。元々ガラパゴスには、このウイルスも媒介昆虫もいなかった。すべて人間とニワトリなどの家禽(かきん)の移住で持ち込まれた。

 生傷による感染も人間が原因だ。藤原さんは「ごみ捨て場の生ごみやレストランの残飯などにフィンチが群がり、野生ではあり得ない密集状態ができ、鳥同士の接触が増えている」と指摘する。フェセル博士も「人の少ない高地では感染例が少ない。標高400メートル以上には蚊が生息しないのと、人間が作る鳥の過剰な密集が起きないからだ」と言う。人間の営みが、野生生物の行動や習性すら変えてしまい、鳥たちを絶滅の危機に追いやっている。

 忍び寄る危機は鳥ポックスだけではない。97年には、フィンチのひなを幼虫の餌にするハエがサンタクルス島で見つかった。更にフェセル博士が恐れていることがある。「蚊が高地に順応したらどうなるか。鳥ポックス同様、蚊が媒介する鳥インフルエンザや鳥マラリアの病原体が移入してきたら……。鳥たちは短期間で壊滅的打撃を受けるでしょう」【奥野敦史】

毎日新聞 2009年1月26日 東京朝刊

465とはずがたり:2009/02/06(金) 14:24:05
>>460-465

進化の方舟はいま:ガラパゴス環境報告/5止 いたちごっこ 外来種侵食
http://mainichi.jp/select/science/news/20090202ddm016040033000c.html
 <進化の方舟(はこぶね)はいま>
 ◇植林が変える住民意識

 ガラパゴス諸島サンタクルス島中央部、クロッカー山(864メートル)の中腹で車を止め、周囲の森を見回した。地元でハイランド(高地)と呼ぶ一帯だ。

 眼下の森に、緑が色合いを変える「境界線」が見える。一方はガラパゴス固有種のキクの仲間、スカレシアの森。他方は外来植物の群生。食用のグアバやブラックベリー、牧草のエレファントグラス、マラリアの治療薬になるキナの木など、人間が持ち込んだ植物が固有種を侵食する。その景色は植物の陣取り合戦図のようだ。

 チャールズ・ダーウィン研究所植物部門のレイチェル・アトキンソン博士は「ガラパゴス原生植物は約560種。外来植物は900種を超えた」と話す。71年、77種だった外来種は07年には700種。近年は調査のたび大量に新しい外来種が見つかる。諸島全域で数万ヘクタールにわたり分布していたとされるスカレシアは100ヘクタールあまりに減った。

 同研究所とガラパゴス国立公園局は、外来植物の駆除を続けている。丁寧に除草剤をまき、キナは1本ずつ幹に傷をつけて薬剤を入れ、根を枯らす。しかし成長は速く、作業は難航する。アトキンソン博士は「植物の種子は土中で20年も生きる例がある。冬眠状態の種子の駆除はさらに困難だ」と表情を曇らせた。

 そんな中、植物相を回復する日本発の試みがスタートした。写真家、藤原幸一さん(53)が呼びかけるスカレシアの植林活動だ。一昨年春から、日本人観光客やボランティアがサンタクルス島の同研究所敷地や民有地で始めた。

 昨年11月には、国立公園局のレンジャーと地元の高校生が初めて参加。ハイランドの国立公園内での活動も許された。高校生も引率の教師も、外来種のまん延と危険性を全く知らなかった。高校の校長は藤原さんの説明に驚き、植林をカリキュラムに入れると宣言した。「日本人が取り組むのには限界がある。地元の若者が参加し学んでくれた意義は大きい」と藤原さん。現地の行政との協力関係も期待できる。「互いにできることを、持続可能な形で続けたい」と語る。

 世界で他に類を見ないガラパゴスの自然。地元の人はそれに誇りを感じ「環境を守っている」という自信を持っている。しかしその自信が過信になる可能性もはっきり見える。

 「ガラパゴスは今、とても危うい」とアトキンソン博士は言う。「正確な情報が住民の隅々まで行き渡っていない。誤解や慢心や理解不足がガラパゴスの未来を壊す」。博士は研究所に環境教育の専門家を置くべきだと考えている。「植物、鳥、爬虫(はちゅう)類とかの研究者はいるから、次は人間の専門家」と笑う。

 ガラパゴスの環境は激変のさなかにある。崩壊の道をたどるのか、持ちこたえて復活するか。すべては人間がカギを握っている。【奥野敦史】=おわり

毎日新聞 2009年2月2日 東京朝刊

466千葉9区:2009/02/07(土) 12:13:19
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/75626
水鳥びっくり 真っ赤な調整池 浮草の異常繁殖が原因 佐賀市
2009年2月6日 00:54 カテゴリー:九州・山口 > 佐賀

池の水面を真っ赤に染める浮草。水鳥も戸惑っているようだ 
佐賀市高木瀬町の市環境センターそばの調整池で、赤い浮草が異常繁殖している。池を管理する同センターによると、アカウキクサの一種とみられ、真っ赤に染まる池に訪れた人も驚いている。

 アカウキクサは、浮遊性の水生シダ植物。環境省によると、「在来種」は河川や湿地開発などで個体数が減り、同省が絶滅危惧(きぐ)種に指定。しかし近年は「外来種」が池や堀で異常繁殖するケースが増えているという。

 調整池は2003年4月に完成した。浮草は昨年11月ごろから目立ち始め、現在は水面約3ヘクタールの半分以上を赤く埋め尽くしている。風や気象条件によって水面を移動するため、時間帯によっては、ほぼ全面を覆うこともあるという。

 同センターは「在来種か外来種かは未確認だが、水中に日光が届かなくなれば除去を考える必要もある」と困惑気味だ。

=2009/02/06付 西日本新聞朝刊=

467とはずがたり:2009/02/08(日) 22:46:41

一面ボラ、ボラ、ボラ大群発生 四日市・富洲原の運河
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20090208/CK2009020802000022.html
2009年2月8日

運河を埋め尽くしたボラの大群=四日市市富州原町で
http://members.at.infoseek.co.jp/tohazugatali/eco/PK2009020802100101_size0.jpg

 四日市市富洲原地区にある海運橋周辺の運河に、6日から7日にかけてボラの大群が迷い込んだ。普段はボートが停留する静かな運河が黒く埋め尽くされ、住民たちを驚かせている。

 ボラは体長20−30センチ。住民によると6日ごろから姿を現し始めた。7日午前には、数百匹のウがボラを狙って飛来。午後に近くの男子中学生(14)が網ですくうと、1度で20−30匹が入った。運河の近所に長く住む男性(69)は「数年に1度、大群を見るが、これほど多いのは見たことない」とのぞき込んでいた。

 鳥羽水族館(鳥羽市)飼育研究部の高村直人さんは「ボラは河口域や沿岸部で群れで生息しており、たまたま人の目にとまりやすいこの運河に入り込んだのでは」と話した。

 (土屋晴康)

468とはずがたり:2009/02/08(日) 22:52:32
>>466
>池の水面を真っ赤に染める浮草。水鳥も戸惑っているようだ 
http://members.at.infoseek.co.jp/tohazugatali/eco/200902060001_000.jpg

アカウキクサ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%82%AD%E3%82%AF%E3%82%B5

形態
アカウキクサ(Azolla imbricata (Roxb. ex Griff.) Nakai)は、シダ植物門アカウキクサ目アカウキクサ科に属する植物である。水生シダ類のひとつで、浮草になる水草である。

全体に緑色をしているが、赤みを帯びることがあり、特に秋の終わりに真っ赤に色づくのが、名前の由来である。

近似種
日本にはもう一種、オオアカウキクサ(A. japonica Fr. et Sav.)があり、アカウキクサに似ているが、根に髭根が出る点で区別できる。その他世界に6-7種があるとされるが、分類はやや混乱しており、種の区分は不明確な部分がある。また、後述のように外来種が持ち込まれて繁殖しており、現在では実際に目にするのはそちらが多いと考えられる。

分類
アカウキクサ科アカウキクサ属とする。シダ類の水草としてはデンジソウ、サンショウモがあり、いずれも胞子に大小がある点などの共通点もあるが、それ以外の形態は全く異なる。サンショウモは浮草になる点でも共通するが、やはり形態の差が大きい。しかし、この両者については同じ目として扱う説がある。

利害
かつては水田雑草として嫌われた。水面を覆いつくし、水温が上がらなくなるためである。しかし、除草剤に弱いためか、現在では被害がないどころか、絶滅危惧種になってしまった。

他方、葉に共生する藍藻類が窒素固定能を持つため、緑肥として利用する地域もある。また、アイガモ農法において、そのままで生えてくる雑草だけでは餌が不足するため、アカウキクサを放流する場合がある。そのために外来種のアカウキクサ(A. cristata)や交雑種を持ち込んでいる。よく使われるのはオオアカウキクサの近似種である。

しかし、このために現在の日本では、どれが本来のオオアカウキクサかわからない状態になっている場所が次第に増えている。実際にはその多くが帰化種に置き換わっているものと想像されるが、両者の区別が難しいのがその問題をさらにややこしくしている。その繁殖はため池や堀など、農耕にかかわりのない場所が多く、それまで見られなかった場所で急増殖し、水面を真っ赤に染めることがあり、人目を引く。水面をふさぐために水質の悪化の原因となることも懸念される。しかし、水田で繁茂することはないようである。

アゾラのニュース
http://www.asahi-net.or.jp/~it6i-wtnb/azolla.html

469千葉9区:2009/02/08(日) 22:54:10
http://mainichi.jp/life/today/news/20090208k0000m040138000c.html
廃ペット:中国への輸出激減で価格暴落 高値が有償委託に

 家庭から出るペットボトル(廃ペット)をリサイクルするための引き取り価格が暴落している。世界同時不況のあおりで中国への輸出が激減したためだ。リサイクルを仲介する「日本容器包装リサイクル協会」(容リ協)によると、今年度当初はリサイクル業者に1トンあたり4万5118円で売れていたのが、今年1月の追加入札では、業者に同平均1143円を支払って処理を委託する事態に逆転した。

 廃ペットは、衣類やぬいぐるみの綿などの原料にリサイクルされる。飲料メーカーや流通業者などでつくる容リ協は、市町村が収集した廃ペットを無償で引き取り、入札で決めた価格で業者にリサイクルを委託する。処理費用は容リ協に加盟するメーカーなどが負担し、利益が出た場合は市町村に還元する。

 この制度が導入された97年度は、容リ協が処理費を払ってリサイクル業者に引き取ってもらっていた。数年前から中国での需要が増え、廃ペット価格が上昇。06年度には容リ協が業者から売却益を得る状況になった。一方、容リ協を経由するより高値で買い取ってくれる業者に独自に売る市町村も増え、環境省によると07年度、廃ペットの半分以上は独自処理に流れた。

 ところが、昨年の世界同時不況で中国の製造業が低迷。原料となる廃ペットの輸入が激減し、荷出し直前の廃ペットが港で山積みとなる事態が起きた。価格が急落してリサイクル業者が引き取らなくなったため、独自処理に頼ってきた市町村にも、収集しながら引き取り手のない大量の廃ペットを抱える事態が生まれた。

 容リ協は今年1月、こうした市町村を対象に異例の追加入札を実施。34団体が申し込み、3月末までは容リ協が1トンあたり平均1143円を業者に支払って処理を依頼することになった。

 横浜市の場合、07年度は約1万1000トンを、「国内処理」を条件に独自に処理、3億5600万円の収入を得た。昨年12月、業者が引き取りを断ったことから容リ協の入札に申し込んだ。3月までに2477トンを処理するめどが立ったものの、1トンあたり最大900円を容リ協が支払う状況だ。

 価格低迷は来年度も続くとみられ、廃ペットを売って利益を得ていた多くの市町村にとっては事実上の減収となる。【足立旬子】

470千葉9区:2009/02/08(日) 22:54:53
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20090208k0000m040139000c.html
廃ペット:価格暴落のリサイクル混乱、市場原理のツケ
 廃ペットの価格暴落は、リサイクルの一端を事実上、中国に頼ってきた日本に打撃を与えた。国内では、価格が高騰した際、廃ペットが中国に流れたため経営難に陥ったリサイクル業者も出ており、廃ペットのリサイクルは見直しを迫られている。業者らは「海外をあてにしたリサイクルを反省し、国内での市場拡大を目指すべきだ」と訴える。

 「日本容器包装リサイクル協会」(容リ協)は処理業者を国内に限っている。しかし容リ協が扱う廃ペットは全体の半分以下にとどまり、かなりの量が独自処理で中国に流れたとみられる。

 リサイクルの仕組みは「容器包装リサイクル法」に基づいている。消費者には分別、市町村には回収、製造者には再商品化を義務付けているが、収集した廃ペットをどう処理するかは市町村の判断に任され、容リ協を通す義務はない。

 市町村が独自処理を選ぶ背景には財政難がある。「少しでも高く売れるところに売る」という市場原理で動いた結果、今回の混乱が起きた。

 価格暴落という“教訓”から、来年度は容リ協を通して処理する市町村が97年度の導入以来最高になる見通しだ。しかし、廃ペットの需要が世界的に冷え込んでいる現状では、再商品化しても割高になるため、リサイクル業者が大量の廃ペットを抱える事態を招く恐れがある。【足立旬子】

472とはずがたり:2009/02/13(金) 16:22:34
レジ袋辞退率85%に ひたちなか市で有料化から1年 石油換算で42万8000リットル分削減
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20090213/CK2009021302000105.html
2009年2月13日

 地球温暖化やごみの減量化対策として、県内市町村に先駆けて昨年二月からスーパーなどのレジ袋有料化に取り組んでいるひたちなか市で、レジ袋を辞退する消費者の割合が九割近くに上ることが十二日、同市のまとめで分かった。一月末までに削減されたレジ袋は計約二千百四十万枚、石油に換算するとドラム缶約二千百四十本分(四十二万八千リットル)に上るという。 (伊東浩一)

 同市廃棄物対策課は「もともとマイバッグ持参の運動は主婦らを中心に関心が高かった。さらに、レジ袋有料化で軽い負担を求める手法が功を奏し、辞退率が急速に高まった」としている。

 同市は市内の小売業者と消費者団体、市が三者協定を結び、当初は八つの小売業者・十九店舗で有料化をスタート。

 各店舗がレジ袋一枚を三円から五円とした結果、一月末現在で参加する十三の小売業者・三十一店舗でレジ袋の平均辞退率が85・7%となった。

 以前からレジ袋一枚に五円の募金を求めていた一店舗を除いて、有料化前の辞退率は約10%と低調だったが、この一年間で大幅に上昇した。
◆レジ袋有料化県全域で導入へ

 県はこれまで市町村ごとに進められてきたレジ袋有料化を二〇〇九年度末までに、県全域で導入する方針を固めた。広域に店舗展開する小売業者や消費者の意向を受け、県主導で業者や消費者団体と調整を進める。

 レジ袋有料化の取り組みは従来、市町村単位で小売業者が「無料配布をやめる」、行政と消費者団体が「無料配布の中止を支援する」との三者協定を結ぶ方式で実施。県環境政策課によると、現在、ひたちなか市や常陸太田市など十市が導入している。

 県は市町村のやり方と同様に、県と消費者団体の全県組織、県内で店舗展開する小売業者でレジ袋有料化についての三者協定を順次締結する。協定を結ぶ小売業者は大規模から小規模業者へと徐々に対象を広げる方針だ。

474とはずがたり:2009/02/15(日) 03:29:59

「緑のニューディール」世界で
国連、主要国に提示へ
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009021400120&genre=B1&area=Z10

 世界的に経済危機が深刻化する中で、国連は風力発電などの再生可能エネルギーの開発や二酸化炭素排出量の少ない交通システムの整備などを通じ、経済成長や雇用の創出と、環境問題解決の両立を目指す「地球規模の緑のニューディール(グローバル・グリーン・ニューディール、GGND)」の実行を各国に働き掛けることを決めた。

 16日からナイロビで開く国連環境計画(UNEP)の管理理事会で具体的内容などを討議した上で、4月にロンドンである20カ国・地域(G20)第2回首脳会合(金融サミット)に提示。G20が実行に合意するよう要請する。

 関係者によると、UNEPは(1)先進国は今後2年間、国内総生産(GDP)の少なくとも1%を再生可能エネルギー開発などに回す(2)発展途上国はGDPの1%を、安全な飲み水供給や下水処理設備などに投資する−といった数値目標の提案を検討している。
 GGNDの対象は再生可能エネルギーや運輸システムのほか、途上国で深刻な森林破壊の対策、有機農業の拡大など農業分野の事業、廃棄物のリサイクルなどにも及ぶ。(共同通信)

475とはずがたり:2009/02/15(日) 12:27:23

マイバッグ推進で温暖化防止 日田でシンポ
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2009_123379526561.html
[2009年02月05日 09:50]

 日田市とひた地球温暖化防止協議会は八日午後一時半から、市内上城内町の市文化センターで「ストップ・ザ・地球温暖化マイバッグ推進シンポジウム」(大分合同新聞後援)を開く。市とNPOが連携して行政の課題解決に取り組む市民協働まちづくり推進事業パートナー制度の事業として開催。地球温暖化防止の身近な一歩として、レジ袋削減について考える。
 三重県伊勢市のレジ袋無料配布をやめる運動で中心的役割を果たした朴恵淑三重大学長補佐が、「市民・事業者・行政の三位一体で創(つく)るレジ袋ないない運動『三重モデル』」のテーマで基調講演。パネルディスカッションでは、朴さんや同協議会の中野文男代表、佐藤陽一市長のほか小売り事業者や消費者団体の代表らが、レジ袋削減に向けて意見を交わす。
 入場無料で先着二百人にマイバッグをプレゼント。問い合わせは市廃棄物対策課(TEL0973・22・8208)へ。

476とはずがたり:2009/02/17(火) 16:00:01
似たニュースは>>164だけって事はない筈だけど何処いっちゃったかな。。
其れは兎も角涵養は漢字で行くべきだ。

2009年02月17日(火)
森林環境税、県の方針に異論相次ぐ
「知恵のないやり方、予算把握が先」
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2009/02/17/16.html

 山梨県経済財政会議(議長・横内正明知事)が16日、甲府・ホテル談露館で開かれ、県が導入を検討している「森林環境税」(仮称)に異論が相次いだ。
 県は2009年度、有識者らによる検討会を設立し、森林整備を目的とした新税導入の是非を検討する。県民税に上乗せする案が有力視されているが、この日の会議では、委員から「『人頭税』のような形で、人数割りで課税するのは知恵のないやり方だ」のほか、「まずは森林整備にいくら必要で、現状の予算でいくら足りないのか把握するべきだ。多くの県が導入しているという理由だけでは県民は納得できない」と批判、注文が相次いだ。
 このほか、前県政で検討され、横内知事が導入断念を正式に決めたミネラルウオーター税について、委員の一人は「(地下水をかん養している)森林の受益者であるミネラルウオーター業者から取るのは当然」と再検討を要請。このほか、取水した地下水を県外に移出した場合に課税する「移出税」の導入を提案する意見も出た。
 一方、現在の経済状況をめぐる議論では「財政出動しなければ県内景気はもたない」と景気回復を優先すべきとの意見が出た一方で、別の委員は「大変な不況であることは分かるが、知事は県の借金1兆円解消を知事選で訴えた。財政健全化を一番に考えてほしい」と要請。財政再建路線と景気回復路線で主張が分かれた。

477とはずがたり:2009/02/19(木) 12:02:58
数値改善の焼却炉1基 19日から再稼働 田川市川崎町清掃センター
2009年2月19日 09:36
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/78111

 田川地区清掃施設組合(組合長・伊藤信勝田川市長)は18日、国の排出基準を超えるダイオキシン類を検出したごみ焼却施設「田川市川崎町清掃センター」(同町)の停止中だった焼却炉2基のうち、6日に再測定し数値が大幅に改善した1基を19日に再稼働する、と発表した。18日県に報告し、承認された。

 同組合は昨年12月から焼却炉2基を停止しており、稼働は約80日ぶり。現在、筑豊地区と筑紫野市の4施設に1日計約90トンのごみを受け入れてもらっており、経費は1日約215万円。再稼働すれば約60トンの焼却が可能で、今後は飯塚市と福智町の2施設に処理を依頼する。同組合によると、経費は1日約68万円に抑制できるという。

 一方、県は、現在同施設近くの一般廃棄物最終処分場に一時保管している約1300トンのごみについて、臭気対策などに努めるよう指示。また、毎週、焼却炉の点検結果を報告することも求めた。

 同組合によると、現在改修中の別の焼却炉は、3月初旬に再測定し、数値が改善されれば、同月中旬にも再稼働する方針。その後、今回再稼働が決まった焼却炉を全面的に改修する。2基が同時に稼働するのは4月中旬以降、それを待って一時保管中のごみを焼却するとしている。

=2009/02/19付 西日本新聞朝刊=

478とはずがたり:2009/02/24(火) 16:33:31
漂着ごみ対策法、議員提案へ=国の責務明記−自民が今国会に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090224-00000082-jij-pol
2月24日14時34分配信 時事通信

 自民党は24日、海岸に流れ着いた漂着ごみの発生抑制や円滑な処理を進めるための新たな法案を今国会に議員提案する方針を固めた。現行法では、他の場所で排出されたごみにもかかわらず、沿岸自治体が自ら人手と費用を掛けて処理せざるを得ない。このため漂着ごみ対策における国の責務を新法に明記する。27日の同党漂流・漂着物対策特別委員会(加藤紘一委員長)で議論を開始。早期に法案をまとめる。
 漂着ごみは、木材やプラスチックのほか、容器のふたやたばこをはじめとした生活系のごみ、ロープ、浮きといった漁業系のごみなどさまざま。財団法人環日本海環境協力センターの試算では年間約15万トンに上り、河川の上流から流されてくるなど発生源の多くは国内とみられる。

最終更新:2月24日14時34分

479とはずがたり:2009/02/28(土) 13:42:55

白神山地への入山2万人減 08年度、青森側の歩道閉鎖影響
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090228c

 環境省東北地方環境事務所は27日、2008年度の白神山地・世界遺産地域への入山者数は5万3982人だったと発表した。前年度から2万1411人の減。同事務所は、人気の高い暗門の滝歩道(青森側)が長期間閉鎖されたため、夏季の入山者数が減少したとみている。

 調査は、世界遺産地域周辺にある登山道入り口13カ所に設置した自動計測器で、昨年5月から11月まで計測したデータを基に推定した。

 同事務所によると、昨年7、8月に雨で暗門の滝歩道の橋が流されるなどの被害があったため、一時期同歩道を閉鎖した。この影響で同所からの入山者数は前年度から1万8554人減り、3万3769人となった。入山者全体に占める割合は62・7%。

 本県側の計測地では、暗門の滝に次いで入山者の多い岳岱が同2070人減の6496人。入山者全体の12%を占めた。このほか、二ツ森は同268人増の3800人、小岳は同280人増の619人、真瀬岳は同34人減の88人だった。
(2009/02/28 10:06 更新)

480とはずがたり:2009/03/01(日) 11:37:05

政府、ノルウェー鯨肉も輸入承認 20年ぶり、ミンク5・6トン
2009年2月28日 22:20 カテゴリー:経済
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/80259

 【ロンドン28日共同】日本政府が2月初め、商業捕鯨を行うノルウェーから約20年ぶりにミンククジラの肉5・6トンの輸入を承認したことが28日、両国の関係当局の話で分かった。商業捕鯨復活を模索する日本政府は昨年9月、アイスランドからの鯨肉66・6トンの輸入を承認、17年ぶりに鯨肉輸入を再開したばかり。世界で2カ国しかない商業捕鯨国を消費面で支える狙いがありそうだ。

 欧米やオーストラリアなどの反捕鯨国が、ローマで3月9日から始まる国際捕鯨委員会(IWC)中間会合などで対日批判を強める恐れもある。

 今回の鯨肉は昨年6月に名古屋港に届き、関係省庁が対応を検討。国内の輸入業者が今年1月末に水産庁に正式に輸入を申請し、経済産業省が2月6日に承認した。ノルウェーからの鯨肉輸入は1988年以来。

 5・6トンのうち生食用は、細菌数が規定を超えていることが輸入承認後の検査で分かり、不合格となったが、加熱用は安全面に問題がなければ、近く通関される見通し。

 到着から輸入承認まで8カ月かかったことについて、水産庁遠洋課は、久しぶりの輸入だったため事務手続きに時間を要したと説明。

482とはずがたり:2009/03/03(火) 13:57:39
外来植物繁茂に対策を
大津 湖岸の生態系保全へ研究発表
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009030300074&genre=H1&area=S10

 琵琶湖岸の生態系の保全・修復に向けた研究成果報告が2日、大津市の琵琶湖環境科学研究センターであった。在来の希少植物が数や繁殖場所を減らしている一方、繁殖力の強い外来植物が各地で繁茂を始めていることなどが報告された。

 センターの金子有子専門研究員によると、2007−08年に湖岸で確認された植物は約460種。アサザが姿を消すなど14%が県レッドデータブックに掲載される一方、外来種が29%を占めた。

 埼玉大の佐々木寧教授は過去20年の変化として▽ヤナギの成長など湖岸の樹林化▽砂地が泥地に置き換わる沼化の進行▽熱帯の外来種の繁茂−などを指摘した。同様の経過をたどった霞ヶ浦で生態系が崩壊した例を紹介し、特に南湖の管理を検討すべきとした。
 繁殖力が非常に強い外来種ミズヒマワリの駆除を続けている人間環境大(愛知県)の藤井伸二准教授は、8割を抜き取ったとしても翌年には駆除前の1・2倍に増えてしまうとし、早期の徹底した対策が不可欠と訴えた。

483とはずがたり:2009/03/03(火) 13:58:52
椎はあかんのけ?

東山保全へシイ伐採、整備
伝統文化の森推進協が斧入式
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009030200185&genre=H1&area=K00

 京都・東山の保全に向けて行政と有識者、地域の住民が協力する「京都伝統文化の森推進協議会」の清水ブロック斧入式(おのいれしき)が2日、京都市東山区の高台寺山国有林で行われた。東山で問題化しているシイの繁茂に対し、試験段階ながら具体的な整備活動が始まる。

 推進協は2007年12月結成。整備に向け地元団体を募り、08年8月には地元社寺や自治連合会などと資金、労力提供の協定を締結していた。

 約50人の参加者は清水寺境内で山開きに参列した後、山を登り国有林に移動。山折哲雄推進協会長ら5人がシイの立木に斧を入れた後、チェーンソーを使って整備の第一歩となる1本を切り倒した。

 地元支援協力団体の田中博武・清水自治連合会会長は「東山の保全は地元の夢。地元として今後も頑張りたい」と話していた。
 今後はシイ伐採、ヒノキ間伐など試験的な森林整備とともに、推進協の専門委員が整備後の森林の変遷を調査する。残る八坂・粟田、阿弥陀ケ峰の2ブロックでも、順次斧入式が行われる。

484とはずがたり:2009/03/04(水) 02:11:38
ひどす。。
>旧村は92年、ごみ処分場の焼却炉が故障したため、新しい焼却場が完成した04年まで、元の焼却炉近くの村有地にごみを投棄して野焼きし、取り壊した家屋の廃材も捨てるなどしていた

ダイオキシン:合併前の旧村が不法投棄 青森・むつで検出
http://mainichi.jp/life/today/news/20090228k0000m040086000c.html

 青森県むつ市の市有地から、最高で排水基準の91倍に上る有害物質のダイオキシン類が検出された。合併(05年)前の旧脇野沢村が、ごみを不法投棄し野焼きしていた。市が27日、市議会で報告した。

 市によると、旧村は92年、ごみ処分場の焼却炉が故障したため、新しい焼却場が完成した04年まで、元の焼却炉近くの村有地にごみを投棄して野焼きし、取り壊した家屋の廃材も捨てるなどしていた。最終処分場の手続きはせず、汚水の流出防止策も取っていなかった。

 市は匿名の投書で経緯を把握し、今年1月、6000平方メートルとなった“処分場”の4カ所を試掘調査した。その結果、2カ所の堆積(たいせき)層の水から環境省の排水基準(1リットル中10ピコグラム)を上回る610〜910ピコグラムの高濃度のダイオキシン類を検出した。【松沢康】

毎日新聞 2009年2月27日 21時02分

485㈱エイチ・アイ・エスアイエス 丸の内団体営業所:2009/03/06(金) 12:13:09
突然の書き込み、大変失礼致します。
私、旅行会社エイチ・アイ・エス 丸の内団体営業所と申します。

現在当社にて、今年5月出発にてガラパゴスでの森再生植林ツアー
を計画し、一般のお客様に向けて募集の告知を行っております。
http://www.his-j.com/tyo/group/galapagos/index.html


世界自然遺産第1号のガラパゴスが、今や危機遺産リストに指定されてしまう程の
状況であることを重く受け止め、
動物写真家の藤原幸一様及び、ガラパゴス自然保護基金様のご協力の下、
少しでも本来の自然を取り戻せる力になれるよう、
今回のツアーを計画させて頂きました。

藤原幸一様 HP: http://www.natures-planet.com/
ガラパゴス自然保護基金 HP: http://www.galapagos-cfj.com/


もし、皆様の中でガラパゴスでの植林活動及び、今回のツアーにご興味を
お持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひご参加いただければと思い、書き込みをさせて頂いております。

一度当社のHPをご覧になっていただけますと幸いです。よろしくお願い致します。
http://www.his-j.com/tyo/group/galapagos/index.html


≪管理人様≫
広告としての書き込みとなりまして申し訳ありません。
書き込みが不適切でしたら削除をお願い致します。

486千葉9区:2009/03/13(金) 23:12:38
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090313-00000009-san-l15
放鳥トキ、なぜ次々と本州へ? 新潟
3月13日7時56分配信 産経新聞


 なぜ雌ばかり3羽も本州に? 新潟県佐渡島で昨年9月に試験放鳥されたトキのうちが3羽が、次々と海を渡り本州に飛来し、関係者を悩ませている。野生復帰プロジェクトを策定した環境省はトキが本州に渡ることを想定していなかった。トキによる知名度アップや町おこしを目指す新潟県や佐渡市は13日、同省に対し、本州に飛来したトキの捕獲と島への移送を求める要望書を提出するが、鳥類の専門家たちは、トキに悪影響を与えると、捕獲には否定的だ。今後、新たな本州飛来も予想されるだけに、行方が注目される。(高木克聡)

 村上市で10日、本州側で3羽目となる個体番号13番の飛来が確認された。昨年11月に関川村で確認された3番と今月3日胎内市で確認された7番と合わせていずれも雌。

 雌が次々と本州に飛来する原因として、同省トキ野生復帰専門家会合座長の山岸哲・山階鳥類研究所長は「鳥類は近親交配を避けるため、雌が中心となり活動範囲を広げる。また、放鳥トキと同一種の中国での分布範囲をみると、新潟県全域よりも広いので、簡単に日本海を渡るのもうなずける」と話す。

 今回本州に飛来した13番は唯一雄とペアで行動し、繁殖が期待されていただけに、高野宏一郎佐渡市長は「本州のトキをこのまま放置しても、群れの形成や繁殖の可能性が低い」とコメントし、トキの連れ戻しを望んでいる。

 しかし、専門家らは安易な保護に待ったをかける。山岸所長は「捕獲はどんな方法であれ、トキに大きなストレスになる。最悪の場合ショック死することもありうる」と警告する。

 さらに、個体数が少なく、本州に飛来した原因を断定することは難しいため、冷静な観察を続けたいと主張する。「トキの周りに人が集まりすぎて定着を阻んでいることも考えられる。県北部ばかりに飛来していることから、上空の気流なども調べなければならない」とし、「今の段階で繁殖しないからといって放鳥が失敗したわけではない。冷静に見守り続けていたからこそ、貴重なデータを得られた。これを基に、雌を多めに放すなど放鳥の方法を改良するきっかけになる」と話した。

 同省もこれまで通り、けがをしたなど緊急時の保護については専門家会合で検討するが、平時には観察に徹する方針を示している。

 自由に本州の大空を舞っている3羽のトキ。人間の思い通りにならない彼女たちをどうするのかは、野生復帰のあり方を問う本質的な問題だと思えてくる。

487とはずがたり:2009/03/19(木) 01:10:15
あの辺余ってる土地あんのかね?
まぁゴミ回収コストが跳ね上がるのは非常に結構なこと。ちゃんと減らす誘因をもたらすのは矢張りカネ(料金)だ。

国分寺市、受け入れへ 小金井市のごみ 星野市長 新処理施設『具体策を』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20090318/CK2009031802000045.html?ref=rank
2009年3月18日

 国分寺市の星野信夫市長は十七日、市議会予算特別委員会で、新年度の小金井市の可燃ごみを「人道的な配慮」で受け入れる方針を明らかにした。同市が新ごみ処理施設の建設場所決定を先送りしてから、新年度のごみ受け入れを表明した市や一部事務組合は国分寺市が初めて。

 星野市長は、小金井市の稲葉孝彦市長名で十六日に、あらためてごみの受け入れを要請する文書が届いたことを明らかにし、小金井市と受け入れの内容や条件を早急に協議するとした。また星野市長は「小金井市に(新処理施設建設に向けた)今後の具体策に関する説明を引き続き強く求める」と述べた。

 小金井市は先月までに新処理施設の建設場所を決めることを前提に、八市・団体にごみ処理を委託してきた。

 建設場所決定の先送りを受け、西多摩衛生組合(青梅市など)と柳泉園組合(清瀬市など)はごみの受け入れ中止を表明。一方、国分寺市は将来的に、小金井市とのごみの共同処理を視野に入れており、同市が新処理施設建設に向けた具体策などを示せば、受け入れ継続の協議に応じる姿勢を示していた。

 国分寺市が二〇〇八年度に処理した小金井市のごみは、八市・団体で最大の六千トン。しかし、国分寺市だけでは小金井市のごみを処理しきれず、同市は他市・団体と協議を続ける。 (北川成史)

小金井市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゴミ処理

小金井市は「二枚橋衛生組合」に参加し、その施設でゴミ処理を行っていた。組合は小金井市、府中市、調布市で構成し、3市の境界にある「二枚橋清掃工場」を運営していた。しかし、施設の老朽化が著しく進んだことから、2007年3月31日にすべての焼却炉が停止された。2009年までに組合を解散する方針が出されている。府中市、調布市はそれぞれ別途他市と構成し直したが、小金井市は隣接の国分寺市と協定を結び、二枚橋清掃工場停止後は新たなごみ処理施設が稼動するまで、国分寺市が運営するごみ処理場で焼却処分されることとなった。但し、全体の三割分のみの受け入れであり、残り七割が未処分状態になるといわれる。また、西東京市、東久留米市、清瀬市共同運営の清掃工場柳泉園組合にも受け入れ交渉を行ったが、東久留米市議会が小金井市の計画の甘さを指摘して受け入れに難色を示す意見書を発表した。小金井市は2006年10月1日に無期限でごみ非常事態宣言を出した。

最終処分場には日の出町にある「二ツ塚廃棄物広域処分場」を利用している。処分場の設置者は「東京たま広域資源循環組合」(略称「循環組合」)で、多摩地区の多くの自治体が加盟する。

2005年8月1日より、家庭ゴミの回収が有料化されている。また、同年7月から順次ゴミ収集所が廃止され、原則として各戸別に回収することとなった。ゴミを捨てるときは、市が指定したゴミ袋を使用し、かつ、きちんと分別して入れなければ回収されない(ゴミ袋代が実質ゴミの回収料金となる)。ゴミ袋は40リットル入りゴミ袋10枚で800円と非常に高額であり(東京都推奨ゴミ袋は45リットル入り10枚で100円前後)、無料回収の隣接他市との間でゴミの越境廃棄問題がクローズアップされている。

また、生ゴミの堆肥化・肥料化を進めており、生ゴミ処理機の購入に対する補助金や、堆肥化促進剤の無料配布などを行っている。また、保育園・小中学校の給食等で出る生ゴミを生ゴミ処理機で回収し、肥料化した上で、市内の農家に配布する試みもなされている。

488とはずがたり:2009/03/19(木) 02:12:50
「日米は24%削減必要」 20年温室ガスでEU試算
03/12 19:37
http://www.shizushin.com/news/environment/science/2009031201000975.htm

 京都議定書に定めのない2013年以降の温室効果ガスの削減レベルについて、主要先進国間の負担を公平にするには、日本や米国は20年までに1990年比で24%の削減が求められるとの厳しい内容の試算を、欧州連合(EU)欧州委員会がまとめたことが12日、明らかになった。
 日本政府が検討を進めている中期目標の選択肢のうち、最も厳しい数値である25%削減にほぼ等しく、今後の国内の議論にも影響を与えそうだ。
 EU側は13日、都内で行われる斉藤鉄夫環境相との会談でこの試算結果を伝えるとみられ、今後の国際交渉の中でもこの程度の削減を求めてくる可能性がある。
 EUは産業革命以降の世界の平均気温上昇を2度以内に抑えるため、他の先進国が同程度の努力を行うことを条件に90年比30%の削減を進めるとの目標を掲げ、温暖化の国際交渉に臨んでいる。ただ、他の先進国の同程度の努力については、具体的な内容を示していなかった。
 同委員会は先進国の削減目標の設定について(1)1人当たりの国内総生産(GDP)(2)GDP当たりの温室効果ガス排出量(3)1990−2005年までの削減努力(4)同期間の人口増加−の4つの指標を組み合わせて各国の削減努力の公平化を図ることを新たに提案。

489とはずがたり:2009/03/22(日) 00:31:28

世界の雑記帳:西南極氷床の融解で海面5m上昇の恐れ=米研究
http://mainichi.jp/select/world/newsinbrief/news/20090319reu00m030007000c.html

 3月18日、米国の研究チームは西南極氷床の融解で海面が5メートル上昇する恐れがあるとの研究を発表。写真は英国の南極基地近くで1月撮影(2009年 ロイター/Alister Doyle)

 [オスロ 18日 ロイター] 南極の海水気温が5度上昇すると南極西部の大規模氷床が解け、世界で海面が最高5メートル上昇する可能性があるとの研究を、米国の研究チームが18日発行の英科学誌ネイチャーで発表した。

 西南極は、南極大陸の中でも気候変動に最も敏感な地域とされ、過去数百万年の間に何度も氷床の融解を繰り返し、直近では40万年前に起きている。

 研究に参加したペンシルベニア州立大のデビッド・ポラード氏らは、南極周辺の海水気温が約5度上がると、氷床が解け始めると指摘。今回の研究結果は、コンピューターによるシミュレーションで算出したもので、おおよその目安だとしている。

 西南極氷床の融解については、同じネイチャー誌で別の研究が地軸の傾きとの関係を指摘。この研究は、融解パターンと約4万年の周期で変化する地軸の傾きに関連が見られるなどとしている。

2009年3月19日 16時38分

490とはずがたり:2009/03/23(月) 17:11:38
尾瀬のニホンジカを排除へ 対策協議会
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/03/20090322t61038.htm

 尾瀬国立公園でニホンジカによる食害などが深刻化している問題で、環境省と関係自治体などでつくる対策協議会は、頭数を減らすため新年度から特別保護地区内でも捕獲を認める方針を正式に決めた。環境省は2000年に策定した管理方針を改定する。

 同省関東地方管理事務所(さいたま市)によると、09年度の捕獲計画では、尾瀬沼周辺の大江、浅湖(あざみ)両湿原(桧枝岐村)で、見通しの良い4月下旬から1カ月(黄金週間は除く)と11、12月に村の猟友会に委託し銃で実施。8、9月を除く5―10月もわなで捕獲する。

 尾瀬には元来、シカは生息していないが、08年の推定生息数は約300頭。1998年の約90頭から大幅に増え、高山植物を踏み荒らしたり、ミズバショウを食べたりする被害が拡大している。
2009年03月22日日曜日

491とはずがたり:2009/03/28(土) 18:52:59
雌標的にブラックバス駆除 雄のフェロモン利用 伊豆沼
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/03/20090328t13003.htm

 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団(栗原市)などの研究グループが、湖沼の生態系を荒らすブラックバスの駆除で、雄のフェロモンを利用して雌をおびき寄せ、捕獲する方法を開発した。雌をターゲットにした捕獲方法は例がないという。財団は「人工産卵床や刺し網と組み合わせれば、効果的にバスを駆除できる」と説明。数年後の実用化を目指す。

 繁殖期のバスは、巣を作っている雄を雌が探し、産卵する。伊豆沼は濁りが激しく、視覚で雄に近づくことは難しいことから、グループは「雌がフェロモンに反応している可能性が高い」と考察。他の魚がフェロモンとして体外に出す胆汁に着目した。

 繁殖期のバスの雄の胆汁を水に溶かしてペットボトルに入れ、小さな穴から水中に少しずつ流れ出る装置を作製。昨年春、NPO法人シナイモツゴ郷の会(大崎市)と共同で、伊豆沼に刺し網とともに仕掛けた。

 約20日間の実験の結果、刺し網で約60匹の雌を捕獲した。繁殖期ではない雄の胆汁を溶かした水や脱イオン水が入ったペットボトルを仕掛けた網の約2倍の数で、財団の藤本泰文研究員は「雄がフェロモンを含む胆汁を放出しているのはほぼ間違いない」と言う。

 伊豆沼・内沼ではこれまで、人工産卵床や刺し網などでバスを捕獲していた。バスは、雌が産卵した場所に雄がとどまる習性があるため、人工産卵床で雄と卵を駆除できるが、雌は産卵後に離れてしまい、駆除が難しかった。

 藤本研究員は「人工産卵床や刺し網で雄の数を減らせば、雌が雄ではなくペットボトルに向かう確率が高まり効率的だ。産卵も防げる」と指摘。今後は、分子構造を特定し、人工フェロモンをつくる研究にも取り組むという。

 研究成果は、29日に東京で開かれる日本水産学会で発表する。
2009年03月28日土曜日

492千葉9区:2009/03/30(月) 22:50:38
>>486
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090329-OYT1T00469.htm?from=navr
放鳥トキなぜ?メス全部海峡越え、佐渡はオスだけ…繁殖絶望
 新潟県佐渡市で昨年9月に放鳥されたトキのうち、市内にとどまっていた唯一の雌が佐渡海峡を越えたことが28日、確認された。

 本州への飛来は4羽目でいずれも雌。これで佐渡に残るトキは雄4羽だけとなり、放鳥トキによる繁殖の可能性は極めて低くなった。環境省は近く、専門家会合を開いて対応を協議する。

 ◆相手求め海渡る?

 同省によると、本州へ渡ったのは、佐渡市の加茂湖周辺に定着していた雌(個体識別番号04番)で、28日朝、約50キロ離れた新潟市西蒲区の水田で確認された。このトキは27日夕には佐渡市内でねぐら入りが確認されていた。

 放鳥10羽のうち雌は5羽いたが、昨年12月に死んだ1羽を除く、残り4羽はすべて本州へ渡った。このうち3羽は、3月に相次いで飛来。いずれも雄と一時期行動を共にすることもあったが、繁殖に至らなかった。

 トキ保護センターの金子良則獣医師(51)は、「飼育下のトキは雌が雄を選ぶ傾向がある。相手を気に入らず、雄を求めて海を渡ったのかも知れない」とみる。

 これで佐渡には雄4羽が残るのみとなり、今春の繁殖は絶望的になった。環境省の岩浅有記自然保護官は「04番が一夜で海を渡るなど、トキの飛行能力は高い。佐渡へ戻ることを期待したい」と話している。

 ◆放鳥計画見直し

 環境省は、「佐渡でのトキ60羽定着」との野生復帰計画は変えておらず、佐渡以外での放鳥も予定していない。ただ、専門家からは「佐渡から離れることを前提に、雌を多く放つことも必要ではないか」との指摘もあり、近く開催する専門家会合で、原因究明と今後の放鳥計画について協議する。

 また、同省は本州側の観察体制について、4月以降強化する方針。現在は「県野鳥愛護会」に観察を委託しているが、委託先の団体を増やすなどして、生態調査に力を入れたい考えだ。

(2009年3月29日13時08分 読売新聞)

http://www.47news.jp/47topics/e/103009.php
トキ 雌4羽すべてが佐渡を離れた! 何やら人間社会と重なる?



 【四国新聞のコラム】 多くの若者が都会へと巣立つ春、新潟から少し寂しいニュースが入ってきた。昨秋、佐渡島で放鳥されたトキのうち、生存している雌4羽すべてが島を出て本州に移り住んだという。何やら人間社会と重ならなくもない。生活に困った経験のない女性たちが、より理想的な結婚相手を求めて「旅」に出る。あるいは高校を卒業後、好奇心を刺激する都会に出て行ってしまい、田舎は嫁不足に悩む。そんなところか。こんなことになって、佐渡の人たちも「嫁不足」にさぞや頭を抱えているに違いない。せっかく地元で繁殖させようと思っていたのに、当てが外れた。捕まえて島に連れ戻してほしいとの要望も上がっている。…(2009年3月30日付「一日一言」)全文

 【山陽新聞のコラム】 ここ十数年来、会社の後輩の結婚式に出席したり、知人の子どもたちの結婚話を聞いていて、ほぼ共通する傾向がある。新婚旅行にまつわる内容だ。新婦の方は独身時代、欧州や米国を中心に何度も海外旅行の経験がある。片や新郎の方は新婚旅行で初めて海を渡るというカップルが少なくない。うなずかれる向きも多いのではないか。好奇心が旺盛で、活動的な女性が増えてきたからといわれる。…国の特別天然記念物トキ…雌と雄の行動パターンが、はっきり分かれたことを意味する。…(2009年3月30日付「滴一滴」)全文

493とはずがたり:2009/03/31(火) 00:29:07
自然現象としても社会現象の暗喩としても興味深いですねw

しっかしどういう現象でしょうかねぇ。科学者には真面目に解明して欲しいところ。只の偶然かもしれませんけど。

494とはずがたり:2009/03/31(火) 21:46:48

北海道の稲作20年後ピンチ…温暖化で雪解け早まり水枯れ
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090316-OYT1T00120.htm

空知支庁管内の農業用ダムへの水流入量
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/nogyo/20090316-730839-1-L.jpg

 地球温暖化の影響で春の雪解けが早く始まり、北海道内の積雪寒冷地にある農業用ダムへの融雪水の流入が、約20年後には今よりも半月程度早まることが、寒地土木研究所(札幌市)の中村和正上席研究員らの研究グループによる試算で明らかになった。

 米の栽培期間中に渇水の頻度が高まることを示す結果だ。今後はダムの貯水管理方法を見直すなど、対策を検討する必要がありそうだ。

 研究グループが試算の対象としたのは、空知支庁管内にある農業用ダム。農業用ダムは、融雪や降水で流れる水を一時的にためて、米の栽培に必要な水を順次、流していく機能を持つ。国土交通省北海道開発局によると、道内にはこうした農業用ダムが53か所ある。

 研究グループは、同地方でのこれまでの気温や降水量、河川流量の観測結果を基に、2031〜50年の20年間について、ダムへの水の流入量などを予測した。

 その結果、この20年間では気温が現在よりも1〜2度上昇し、融雪が2月頃から始まる年が多くなることがわかった。流入する水の量は年間で1割以上増えるものの、3月末にはダムの貯水量が満杯になり、ためきれない水を無駄に放流しなければならなくなるという。その場合、最も水が必要とされる代かきが行われる5月上旬には、融雪水が枯渇し、水が十分流れず、農作業に支障をきたす恐れがある。

 また、水田へ供給すべき水量について調べたところ、転作がなされず作付け率100%で推移した場合、20年間のうち15年は水不足に陥ることもわかった。中村上席研究員は「寒冷地の稲作にとって雪は貴重な水資源。道内全域の実情を詳しく調べる必要がある」と話している。
(2009年3月16日11時22分 読売新聞)

495千葉9区:2009/03/31(火) 22:30:18
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090331-00000060-mai-soci
<鎮守の森>30年間で首都圏の3分の1消失 横浜国大調査
3月31日15時0分配信 毎日新聞


 首都圏に点在する鎮守の森の3分の1が30年間で消失したことが、横浜国立大の調査で分かった。残された場所にも外来種の侵入が目立った。鎮守の森は、シイやカシに代表される照葉樹林が分布し、日本独自の文化をはぐくんできた。信仰で守られてきた都市近郊の自然が危機にさらされている現状が浮き彫りとなった。

 72〜80年の記録や文献から1都4県(東京、千葉、神奈川、埼玉、茨城)で鎮守の森だった172カ所のうち、管理者の協力が得られた145カ所で02〜06年の状態を調べた。

 その結果、25カ所が更地や墓地、駐車場などになって消失していることが分かった。別の26カ所はスギやヒノキなどに植え替えられたり公園に変化していた。

 一方、鎮守の森が残る94カ所のうち20カ所で、約30年前に見られなかった街路樹などに使われる中国原産トウネズミモチが確認された。また、九州以南に分布するヤシ科シュロは46カ所から69カ所に増加していた。

 森が失われた寺社は、住民から「日当たりが悪い」などの苦情や、参拝客の利便性アップのため駐車場や道路が設置されたところが多かった。残っていたのは、人が入りにくい急斜面や自治体の条例で保全されている場所だった。

 研究チームの窪山恵美・大学院生(27)=植生生態学=は「鎮守の森は照葉樹林の遺伝資源の宝庫で、都会の数少ない生物のすみかだ。寺社と住民が協力して守らなければならない」と警告する。【足立旬子】

496千葉9区:2009/04/05(日) 18:03:55
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090405/trd0904050932005-n1.htm
【探訪】再開発に揺れる江戸情緒の港 広島県福山市・鞆の浦 (1/2ページ)
2009.4.5 09:26

このニュースのトピックス:旅

江戸時代の人々が船から荷下ろしするのが目に浮かぶような光景だ 「ピィーッ、ヒョロロロ…」。大空にトビの鳴き声が響き渡る。堤防に点々と並ぶ釣り人たち。海辺では獲れたばかりのサヨリを干しながら、観光客と歓談する女性の笑顔がはじける。早春の瀬戸内には、のんびりとした時間が流れていた。

 JR福山駅(広島県福山市)から南へ約10キロ。市街地の騒々しさが消えて、鳥の声が聞こえはじめたころ、江戸時代の町並みを残す港町「鞆(とも)の浦」に着いた。

 瀬戸内海のほぼ中心に位置し、古くから海上交通・交易の要衝として栄えた。万葉集にも登場し、南北朝時代には足利尊氏が、幕末には「いろは丸」の沈没事故後、坂本龍馬らが立ち寄った。

 江戸時代に造られた石積みの船着き場「がん木」や波止場は、今も現役。灯台の役割も担っていた常夜燈が、当時の姿で夕暮れの町を灯す。

 人口5000人に満たない港町だが、1年間に訪れる観光客は150万人を超える。最近は宮崎駿監督がアニメ「崖の上のポニョ」の構想を練った場所として注目を浴びた。港町の風情をキャンバスに描く人や、ガイドに引率されて散策するグループなど、平日でも観光客が絶えない。

 しかし、江戸情緒あふれる町は道幅が狭いのが欠点。これを解消しようと、県が昭和58年に打ち出した計画が再浮上している。海をまたぐ橋を架け、埋め立てで駐車場を整備するプランだ。近隣の町の慢性的な渋滞解消への期待も大きいが、計画が実施されれば周辺の景色は様変わりする。

 利便性向上か、景観の保全か−。住民の意見は割れている。が、30代の男性の言葉が地元の思いを代弁していた。「町を良くしたいという起点はみんな同じ。鞆の浦の将来を考えた末の賛成と反対なんです」。(写真報道局 緑川真実)

497とはずがたり:2009/04/06(月) 12:05:27
トキ撮った! 岩沼の男性、角田の田で
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/04/20090406t15023.htm

 新潟県佐渡市で放鳥されたトキのうち、環境省が衛星利用測位システム(GPS)で角田市への飛来を確認した個体番号4番の雌を、宮城県岩沼市松ケ丘1丁目の会社員早坂健一さん(38)が5日、角田市内で撮影した。

 早坂さんによると、撮影現場は、同市江尻の阿武隈川堤防近くの田んぼ。午後零時半ごろから約5分間、約50メートル離れた地点からデジタルカメラで写真に収めた。トキの左脚には個体番号の「04」と記された緑色のしるしが取り付けられていた。

 「佐渡から角田まで飛んできたたくましさに驚いた」と早坂さん。日本野鳥の会会員の高城務さん(73)=角田市=は「首から後ろが灰色に見えるのは繁殖期だから。イタチなどの天敵から身を守るため、夜は中州に移動するかもしれない」と話した。
2009年04月06日月曜日

498千葉9区:2009/04/08(水) 22:07:24
http://www.asahi.com/international/update/0408/TKY200904080126.html
国境線解けちゃった、温暖化で目印氷河縮小 伊・スイス
2009年4月8日12時0分

 地球温暖化の影響でアルプス山脈の氷河が解けて地形が変化し、イタリアとスイスの国境線があいまいになっている。長年にわたり変化することがなかった氷河を目印に国境を定めていたためだ。両国は合同の専門家委員会を立ち上げ、「解けてしまった国境」に代わる新たな国境線を引くための協議を始めた。

 イタリアとスイスの国境は41年に両国が協定を結び、氷河に覆われた尾根などを目印に国境を定めた。ところが、協定では境界を「氷河の最高地点」などと定めていることから、氷河の溶解で最高地点が動いてしまった。

 特にスイス最高峰のモンテローザ(標高4634メートル)や名峰マッターホルン(同4478メートル)では少なくとも十数メートル国境が動いた。このままだと将来的には最大100メートル動く可能性があるという。

 両国は04年、新たな目印を設けることで合意。新国境は氷河ではなく、岩など動かない物を目印にする方針。イタリアは国境を接する他の国とも同様の協議を進めている。伊政府はまた、地形の変化に応じて国境を画定し直すことができるようにする法案を3月下旬に国会に提出。与野党とも賛成しており、4月中に成立する見通しだ。国境付近に住民はいないため、国境の変更によって国籍が変わるなどの影響はないという。

 法案を提出したフラティニ外相は「気候変動の影響で山頂や氷河に緩やかな変化がみられる。国境を動かせるようにする必要がある」と説明。チューリヒ大学の世界氷河観測機関のフランク・ポール博士は「氷河縮小と国境の変化が関係しているのであれば、法改正で国境を定義し直して対応できるだろう」と話す。(ローマ=南島信也)

499千葉9区:2009/04/12(日) 11:03:44
http://www.yomiuri.co.jp/eco/ryokuka/ryokuka090402_01.htm
(上)ブナ林 植樹で弱る


栗原市の人工林で日本海側タイプのブナ(上)は背が高く育っているが、太平洋側タイプ(下)の樹高は低いままだ(いずれも陶山さん提供) ブナやコナラといった広葉樹の植林活動ブームが続いている。ふるさとの山の再生や二酸化炭素の吸収源対策などにつながるからだが、現状のままだと、善意の行いが自然環境を汚す結果をもたらす恐れがあることが、最近の研究でわかってきた。その実態と対策を、2回に分けてリポートする。



 「葉の開く時期がばらばら。植えてから10年近くたつのに、この程度しか育たないブナもあるなんて……」

 東北大学の陶山佳久准教授は2006年、宮城県栗原市にあるブナの人工林を調査してあぜんとした。植林年などが書かれた森林簿で、259本すべてが1988年に植えられたことがわかっていた。それなのに、樹高も幹の直径も、あまりにばらばらだったのだ。

 陶山さんは05年、遺伝子解析によって、宮城県内のブナの天然林が日本海側タイプと太平洋側タイプの2系統に大きく分けられることを突き止めていた。それをもとに、この人工林のブナを調べたところ、樹高は日本海側タイプが平均4・49メートル、太平洋側タイプは同3・43メートル。地上30センチでの幹の直径もそれぞれ6・3センチ、4・5センチと、歴然とした差が生じていた。

 栗原市は内陸型気候。冬は深雪に覆われ、もともと生えていたブナは日本海側タイプだ。陶山さんは「積雪などの気象環境に対する適応度の違いが関係しているのではないか」と見る。




 長野県では、これとは違う異変が起きている。県中南部で植樹されたブナは、植えて5年ほどたつと、樹高が高くなるどころか低くなってしまう。この現象を見つけた県林業総合センターの小山泰弘研究員は、「冬芽は出るが、春になると中身がなくなり、触るとぼろぼろになる」という。

 長野県の天然ブナを遺伝子解析すると、〈1〉日本海側タイプ(県北)〈2〉北関東タイプ(浅間山周辺)〈3〉富士山・伊豆タイプ(諏訪・松本)〈4〉愛知タイプ(木曽)――に大別できる。しかし、植えられる苗木の大半は日本海側タイプ。小山さんは「雪が少なく気温が下がりやすい県中南部では、凍害に似た現象が起きている可能性がある」という。

 地域環境に適応した遺伝情報を持つ集団と、外部から持ち込まれた集団が交配すると、遺伝情報が混ざって環境適応能力が落ちる「外交弱勢」という現象が起きる。この問題についての環境省研究班で代表を務める森林総合研究所の津村義彦・樹木遺伝研究室長は、「そういう樹木が枯れずに残って交配が繰り返された場合、周囲の樹木が成長を妨げられる恐れがある。樹木は寿命が長いため、影響に気づきにくい」と話す。



 岐阜県内のオオヤマザクラとエドヒガンの種子を調べ、双方にソメイヨシノの遺伝情報が混ざっていることを確認したのは岐阜大学の向井譲教授。エドヒガンの場合、その割合は解析した木の1割に及んだ。

 向井さんは「たとえばヤマザクラとソメイヨシノは別種だが、まれに遺伝子が混じる。サクラには自家不和合性があるが、ソメイヨシノの遺伝子が混じったヤマザクラは、ふつうのヤマザクラとの間で子孫を増やし、ソメイヨシノの遺伝情報をヤマザクラの中に広げていってしまう可能性がある」と指摘する。国をあげて進む広葉樹の緑化事業で、外交弱勢が起きている可能性があるのだ。

 針葉樹は林業種苗法によって、生産地から離れた場所で苗を植えないよう、スギは全国を7区域、ヒノキは3区域という具合に配布区域を設けている。だが、広葉樹の苗は法的制限がないため、韓国や中国なども含め、国内どこからでも入手可能だ。津村さんは「交雑が進めば、回復するとしても数万年、数十万年もかかる」と警告する。(小川祐二朗)

500千葉9区:2009/04/12(日) 11:04:28
http://www.yomiuri.co.jp/eco/ryokuka/ryokuka090409_01.htm
(下)苗の流通 実態つかめず


周辺の森で採取した種子による郷土種で植林した富士山静岡空港。空港施設全体を盛り土してあり、側面の斜面などに植林している(静岡県提供) 「木材価格の低迷でスギやヒノキなどの植林が激減しているが、広葉樹の苗木生産だけは今も減らない。ブナの天然林で知られる白神山地などが伐採計画で注目されるようになった1990年代から、人工林を元の山に戻そうという機運が高まったからです」

 こう話すのは、遠くから持ち込まれて植樹されたブナが十分に育っていない異変を長野県中南部で見つけた、県林業総合センターの小山泰弘研究員。長野県では、市町村などが、「自然再生」を目指した造林事業や治山事業で広葉樹の苗を1年当たり約100ヘクタールに植林している。本数に換算すると、毎年20万〜30万本になる計算だという。

 樹木を遠隔地から持ち込んで植えると、生育環境が適さないだけでなく、その地域にもともとあった樹木と交配して遺伝情報が混ざり、在来樹木の成長が妨げられる恐れがあることが、最近の遺伝子研究でわかってきた。「外交弱勢」という現象だが、広葉樹による緑化活動は、これらの点への配慮が十分とはいえない。

 広葉樹の苗の生産は、国内全体でも堅調だ。全容を把握している組織はないが、日本緑化センターによると、緑化に使う広葉樹の苗の供給可能量は、2008年度で前年度比2・3%増の6213万本だった。だが、その移動に関しては何の規制もなく、どこでとれた種子を元にしたのかわからないまま、大量の苗が各地に出回っている。

 たとえば長野県は、北海道に次ぐ広葉樹の苗木生産県。生産量は100万本近いが、そのうち70万〜80万本は他県に出荷されている。小山さんは、「どこにどう流れているか実態がつかめない。良かれと思って進めてきた緑化事業が、最悪の事態を招くかもしれない」と警告する。





郷土種を植えた同空港の斜面(同) 苗木生産の業界団体である日本植木協会は、植物をその育った地域に供給する体制の確立に向け、いち早く研究を進めてきた。もともと生息していない地域への動植物の移動を規制する外来生物法の施行(05年)を受けたものだ。

 たとえば、食品を対象に普及が進む「トレーサビリティー・システム」と同様の仕組みを、樹木でも作るアイデアがある。地元で育つ広葉樹から種子を採取して育てた苗は「郷土種」とも呼ばれる。それを、その地域内だけで流通させればよいのだが、この流通システムを全国に広げるには、植えようとしている苗が郷土種かどうかを追跡する必要がある。

 その技術的な可能性とは別に、日本植木協会の國忠征美・地域性植物適用委員会副委員長は、現状がはらむ問題点を挙げる。「緑化事業を発注する国や自治体は単年度主義のため、何年か先にどれくらい苗が必要になるかを予測しにくい。それに、植える場所を育った地域に限定すると、単価は通常の1・5〜2倍になる。これらの点がクリアされないと、郷土種の普及は難しい」



 国レベルでは、国土交通省、農林水産省、環境省が自ら所管する緑化事業で、地域の植物を極力使うとする運用指針ができたばかり。地方自治体でも、神奈川県や佐賀県などが郷土種の生産を始めているが、この問題の認知度は低く、広がりに欠ける。

 こうしたなかで関係者が注目するのは、静岡県の富士山静岡空港。航空法に抵触する立ち木問題で開港が遅れているが、空港建設のため造成した斜面など計32ヘクタールに、空港周辺の森で採取した種子から育てた苗を計32万本植栽したのだ。

 樹種はシイ、ヤマザクラ、アラカシなど計72種。現在の盛り土斜面工事は、牧草などの種子を機械で吹き付ける手法が主流だが、空港の建設計画策定の際、富士常葉大学の山田辰美教授(生態学)が郷土種による「空港の森」を提言し、実現した。

 「郷土種による緑化といえどもミティゲーションには違いないが、そこの植物の遺伝子を保存・再生できるし、環境教育にも役立っている」と山田さん。将来に禍根を残すまいとする緑化活動は、始まったばかりだ。(小川祐二朗)

501荷主研究者:2009/04/13(月) 02:34:01

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20090313/CK2009031302000195.html
“砂の道”バイパスが起工 浅羽海岸浸食、福田漁港の堆積も防止
2009年3月13日 中日新聞

 土砂の堆積(たいせき)が問題になっている福田漁港(磐田市)から、海岸浸食が進む浅羽海岸(袋井市)に砂を輸送する国内初の「サンドバイパス事業」の起工式が12日、福田漁港であった。全国では毎年約160ヘクタールの砂浜が失われているとされ、海岸浸食の防止効果発揮に期待がかけられている。(河野貴子)

 現在の福田漁港は1981年の開港で、防波堤(総延長約1キロ)は76年から93年にかけての築造。漁港の西方面から海流で運ばれる土砂が、防波堤に遮られて航路にたまる現象が続いており、水深が浅くなって船舶の出入りを妨げている。この一方で、漁港東側に広がる浅羽海岸には砂が届かず、天竜川から供給される土砂がダム建造で減ったこともあって、砂浜のやせ細り現象が深刻だ。

 県は有識者による検討委員会を設けて対策を練り、サンドバイパス方式導入による事業化に踏み切った。計画では、漁港の沖合210メートル地点の海中から6機のポンプで土砂を吸い上げ、約2キロメートルのパイプラインで浅羽海岸まで運び、排出していく。年間約8万立方メートルの土砂を運ぶ予定。事業費は約35億円(国補助事業)。

 2012年度に運用を始める予定。アカウミガメが産卵のため一帯に上陸する5−8月は、運用を休止する。

 起工式では、国土交通省の野田徹海岸室長が「ここでの方法を検証し、(同じ問題で)悩んでいる所にノウハウを伝えたい」などとあいさつした。県や地元自治体、漁業関係者らが見守る中、代表者がくわ入れをして工事の無事を祈った。

502とはずがたり:2009/04/13(月) 22:55:08

放鳥トキ:米沢に移動 環境省がGPSで確認
http://mainichi.jp/select/today/news/20090414k0000m040078000c.html
2009年4月13日 20時55分 更新:4月13日 21時35分

 新潟県佐渡市で08年9月に放鳥され、宮城県角田市にいた雌のトキ1羽が山形県米沢市に飛来したことが分かった。環境省関東地方環境事務所(さいたま市)によると、11〜12日に米沢市内にいるのを全地球測位システム(GPS)で確認。目撃情報はないがトキの山形への飛来は初めて。GPSはトキの背中に付けられ、人工衛星を介して自然環境研究センター(佐渡市)がデータを受けている。同事務所は「目撃した場合は情報提供をお願いしたい」と呼び掛けている。提供先は同省新潟事務所(025・249・7575)。

503とはずがたり:2009/04/13(月) 23:25:52

レジ袋:名古屋市全域で有料化…6億枚の削減効果
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2009/04/04/20090404k0000e040049000c.html

 レジ袋使用の大幅削減を目指している名古屋市は4日、西部8区のスーパーやドラッグストアなどと協力し、638店でレジ袋有料化を始めた。これにより市内全域の計1338店(4日現在)に広がり、市は約6億枚(4200トン)の袋削減効果を期待している。

 名古屋市のレジ袋有料化は、スーパーなどと協定を結ぶ形で実施している。07年10月、家庭ごみの減量化や二酸化炭素(CO2)削減を目的に東部の緑区から始め、昨年10月には東部の残り7区に拡大。今回、当初予定を2年前倒しし、北、西、東、中、中村、中川、熱田、港の各区でも導入した。

 市ごみ減量推進室によると、先に有料化した東部8区では約90%の買い物客が袋を辞退している。全域への拡大で6億枚(06年度消費量の約6割)が削減できれば、200リットル入りドラム缶3万9000本分の石油の節約になるという。

 この日は午前10時から、東区の「ジャスコナゴヤドーム前店」で、松原武久市長らが出席してセレモニーが行われた。レジ袋については、削減しても環境への好影響はほとんどないとの指摘もあるが、ごみ減量推進室の竹内道夫室長は「単にレジ袋を削減するだけでなく、環境に優しいライフスタイルへの大きな一歩になる」と意義を強調している。

 環境省によると、レジ袋の削減運動は47道府県(81%)、651市町村(39%)で実施されている。うち有料化方式を採っているのは16都道府県、245市町村。【岡崎大輔】

毎日新聞 2009年4月4日 13時58分(最終更新 4月5日 10時43分)

504とはずがたり:2009/04/15(水) 17:29:15
腹立たしいね>最も混獲が多いのは「フカヒレ」として珍重される、サメのヒレを狙う底引き網漁で、漁獲の90%超が捨てられていた。

漁獲量の40%は狙わぬ獲物 多くが捨てられ無駄に
アフリカ・タンザニア沖の刺し網に混獲されて死んだサメ(世界自然保護基金提供)
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/04/2009041501000097.htm

 狙った魚以外の魚や生物が網にかかる「混獲」の量は、世界で年に3800万トンを超え、全漁獲量の約40%を占めるとの調査結果を、世界自然保護基金(WWF)の研究グループが15日、発表した。
 混獲物の多くは不要として海に捨てられ、無駄になっているとみられる。
 グループは「大量の混獲は世界の漁業資源減少の一因。食料安全保障の観点からも、混獲を減らす努力が急務だ」と指摘した。
 調査は、日本を含む23カ国の2000−03年の漁業関連データを中心に、世界のマグロ、サメ漁に関するデータに過去の記録などを加え、混獲量を推定した。
 その結果、対象にした漁業の年間総漁獲量は約9520万トンだったが、この約40%に当たる3850万トン余りが、混獲と見積もられた。
 最も混獲が多いのは「フカヒレ」として珍重される、サメのヒレを狙う底引き網漁で、漁獲の90%超が捨てられていた。
 グループのロビン・デービーズ博士は「政府や漁業者は混獲が少ない漁具の開発と普及に取り組むべきだ。日本の消費者も、魚がどのように捕られているのかに関心を持ってほしい」と話している。
2009年04月15日水曜日

505とはずがたり:2009/04/16(木) 00:08:30

敦煌の遺跡保護で緑化事業 日中協力、13日に植樹祭
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1117295937/944

日本と中国の交流事業を推進する日中友好協会は、中国甘粛省敦煌市郊外のシルクロードの代表的遺跡、莫高窟などが周辺の砂漠化により損傷を受けるのを防ぐため、中国側と協力して緑化事業を実施することを決め、13日に同市で植樹祭を行う。

2009/04/10 10:31 【共同通信】

506とはずがたり:2009/04/16(木) 00:09:15

Kyoto Shimbun 2009年4月15日(水)
国交省、分権委に従わず整地作業
凍結要請の10庁舎で入札
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009041500190&genre=A1&area=Z10

 国の出先機関統廃合を検討している政府の地方分権改革推進委員会が新築工事の凍結を求めている全国10カ所の地方合同庁舎について、国土交通省が要請に従わず予定通り入札を実施、整地作業などを進めていることが15日、分かった。

 10カ所は、国の出先機関が入る新潟第2、甲府、大津、熊本などの地方合同庁舎。国交省は「凍結を求められた時には入札手続きが進んでおり、中止できなかった」(官庁営繕部)などと説明。今後、出先機関の統廃合の具体案が決まれば、庁舎の階数を減らすなどして対応するという。
 一方、同日開かれた分権委の会合で露木順一委員(神奈川県開成町長)は「(出先機関の統廃合を求める)分権委の第2次勧告などを受けて、建設凍結の方向が打ち出されたはずだ」と指摘。丹羽宇一郎委員長も不満を示し、事実確認を国交省に求めることを決めた。(共同通信)

507とはずがたり:2009/04/16(木) 00:11:47

花粉症発症、静岡県は平均21.7歳で全国4位 2009/04/09
http://www.shizuokaonline.com/otonaha/health/20090409000000000007.htm

 静岡県民の花粉症発症年齢は平均21.7歳で、全都道府県の中で4番目に早い―。民間気象情報会社ウェザーニューズ(東京都港区)がこのほど行った花粉症の全国調査で、そんな傾向が明らかになった。
 調査は3月8、9日に行われ、同社の携帯電話向けサイト上で、沖縄を除く46都道府県の利用者1万5109人(男性35%、女性65%)が回答した。
 「花粉症歴は何年か」との設問に対する回答と協力者の年齢を見ると、花粉症の症状が現れるのは平均で23歳。都道府県別では徳島の20・2歳が1番早く、山形、宮城、静岡と続く。最も遅いのは28・6歳の佐賀で、次いで山口、長崎だった。
 同社は「花粉症を発症する年齢は西日本より東日本が早い傾向にある」と分析する。この傾向について耳鼻科の医師らでつくる県花粉症調査委員会の矢島洋委員長は「気温の高い太平洋側の方が、飛散量は圧倒的に多いためではないか」とみている。今季の飛散量は多めだったという。
 静岡県民の1日のくしゃみ回数の平均は19・9回、鼻をかむ回数は19・6回で、いずれも全国平均とほぼ同じだった。症状の種類では、肌のかゆみを訴えた女性は66・3%、男性は43・8%、乾きなどのどの違和感はそれぞれ86・2%と74・6%で、いずれも女性の方が敏感なことが分かった。

508とはずがたり:2009/04/16(木) 00:44:39

Kyoto Shimbun 2009年4月15日(水)
7%減、家庭電力省エネに手応え
山科・安朱学区自治連取り組み
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009041500027&genre=H1&area=K1I

 家庭の電力使用量を監視できるモニター「省エネナビ」を活用して消費電力量の削減に取り組んだ山科区の安朱学区自治連合会が14日、1カ月半の取り組みの結果を振り返る会を開いた。10世帯平均で7%の削減に成功し、喜ぶ一方、改善点についても意見を交わした。

 同自治連では、市から省エネナビと各家電の電力消費量がわかる機器を借り、区内の10世帯で2月2日から3月16日まで電力消費量を計測した。10日間省エネを意識をせずに生活した後、今度は消費電力量の削減に意識して取り組み、数値を比較した。

 この日の発表会には地域住民ら約20人が参加した。家庭ごとに、日にちや時間帯別の電力量をグラフ化した「診断票」が渡され、互いに見比べながら「夜テレビをつけているからかも」と改善点を話し合っていた。

 住民は、待機電力を減らしたり、暖房の設定温度を下げるなど日々意識して生活したという。中には18%の削減に成功した家庭もあり、「1日に何度も電力量をチェックした」「身内や友達との会話に省エネがのぼるようになった」と話していた。
 同自治連の幸田光雄会長(68)は「今回をスタートにまた別の10人に取り組んでもらい、取り組みの輪を広げたい」と意気込んでいた。

509とはずがたり:2009/04/16(木) 00:45:24
2009年4月15日(水)
アセス結果は11年度中に
諫早干拓開門調査で説明会
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1194191152/89

510とはずがたり:2009/04/16(木) 00:47:26
>>502

Kyoto Shimbun 2009年4月14日(火)
山形・米沢市でトキを撮影
佐渡で放鳥の雌
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009041400135&genre=H1&area=Z10

 新潟県佐渡市で昨年9月放鳥されたトキ10羽のうち、山形県米沢市に飛来したことが確認された雌1羽の目撃情報が14日、米沢市に複数寄せられ、市職員は撮影に成功した。

 東北地方環境事務所の野生生物課によると、米沢市での目撃情報は6件。同日朝から昼にかけて、元気に羽ばたいたり、田んぼで餌を探す様子が見られたという。

 市職員が撮った写真でも、曇り空の中を大きく羽を広げて飛んだり、田んぼに降り立った姿が確認された。野生生物課は「見つけたら静かに見守って」と呼び掛けている。
 このトキは13日に宮城県角田市から米沢市に移動していたことが、衛星利用測位システム(GPS)の発信機で確認された。(共同通信)

511とはずがたり:2009/05/06(水) 17:11:06
これ,どのくらい押し上げたんでしょうかねぇ?
>07年7月の新潟県中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原子力発電所など原発の運転停止が続いたのが響いたとみている。

07年度の温室ガス排出量、過去最悪を更新
http://www.asahi.com/eco/TKY200904300247.html
2009年4月30日19時20分

 環境省は30日、07年度の日本の温室効果ガス排出量(確定値)が、京都議定書の基準年(主に90年度)に比べ9.0%超となり、過去最悪を更新したと発表した。今年3月に代替フロン(基準年は95年度)の排出量を低く見積もっていたことが発覚したのを受けて集計方法を改善するなどしたため、昨年11月に発表した速報値を0.3ポイント上回った。

 07年度の排出量は二酸化炭素(CO2)換算で13億7400万トンで、前年度比2.4%増。同省は、07年7月の新潟県中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原子力発電所など原発の運転停止が続いたのが響いたとみている。

 エアコンなどに使われる代替フロンの速報値は650万トンだったが、経済産業省が見積もりの誤りを見つけ、確定値は1320万トンと約2倍となった。90年度比の総排出量でみると、0.5ポイント上昇したことになる。代替フロン以外の温室効果ガスのデータを細かく分析したところ、削減されたガスもあることがわかり全体では0.3ポイント増にとどまった。

512とはずがたり:2009/05/09(土) 14:54:13
なにやら新しい試み。

西山整備に外資系“参入”
長岡京、定期的間伐・植樹へ
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2009050800109&genre=A2&area=K00

 ケントやラッキーストライクなどの銘柄で知られるたばこメーカー「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)」の日本法人が、京都府長岡京市の市内で本年度から、西山森林整備推進協議会などとともに森林ボランティア作業をスタートする。地元が一体となって進めてきた西山の保全活動は、外資系企業まで呼び込み、新たな広がりを見せている。

 ■議定書ゆかりの地でCO2減

 「BATジャパン」(本社・東京都)は、CSR(企業の社会的責任)の一環として、「議定書ゆかりの地」の京都でCO2削減の新たな取り組みを計画。府が窓口を務める京都モデルフォレスト協会を通じて寄付先や活動拠点を探し、西山森林整備推進協議会が協力することになった。

 同協議会は、長岡京市や市民、地元企業などが連携して2005年に設立、間伐や竹林整備、森林体験活動などを展開している。

 BATジャパンの申し出に対し、地権者の協力で、西山キャンプ場奥にある長岡京市長法寺の民有林0・5ヘクタールを用意した。傾斜が緩くて作業がしやすく、自生のスギやフジなど豊かな植生がある一方、放置されて枯れかけた樹木も多く、周辺には竹の侵入も進む。BATジャパンの社員らは今後、協議会のサポートを受けながら、定期的に間伐や植樹などの作業にあたる。
 協議会や地権者は「西山の魅力や地域連携の取り組みが外資系企業にも認められた。ほかにも関心を寄せてくれている市外の団体や企業がある」と喜ぶ。BATジャパンは「グローバル企業としてグループ全体で環境保全活動が進んでいる。日本国内に工場はないが、議定書の生まれた京都、そして西山でできることから始めたい」としている。

513とはずがたり:2009/05/16(土) 01:44:45

これは面白い試みかも。

大阪市役所の屋上にイモ畑 学校、区役所にも広める構想
http://www.asahi.com/eco/OSK200905120108.html
2009年5月13日6時20分

 ヒートアイランド現象で暑くなる大阪の街を少しでも冷まそうと、幼稚園児らが12日、大阪市役所の屋上でサツマイモの苗180本を鉢に植えた。

 7月末には100平方メートルが「緑のじゅうたん」に成長し、屋上の表面温度を数度下げる見込みという。イモは10月に収穫し、園児が食べるほか、動物園のゾウにもあげる。

 市は同様の試みを今年度、小中学校や区役所など約100カ所で予定している。担当者は「イモと言えば『田舎』というのは昔の話です」。

514とはずがたり:2009/05/21(木) 10:48:03
ここかねぇ。

三菱樹脂が汚泥浄化装置発売へ 微生物で分解の簡易型
05/20 16:41
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/national_eco/2009052001000624.htm

 三菱樹脂は20日までに、国内の産業廃棄物で最も多い汚泥を微生物を使って分解し、排水処分する簡易型の処理装置を6月から本格的に販売することを明らかにした。簡易型装置は珍しいとされ、同社は「焼却処分に比べ二酸化炭素(CO2)の発生を抑えられ環境にも貢献できる」と説明。主に中小企業に売り込むほかリースも手掛ける。
 汚泥は工場の廃液を処理する過程で生じ、産業廃棄物の約45%(重量ベース)を占める。通常は焼却や埋め立てで処理するが、CO2発生や処理場の不足が問題となっている。中小企業にとって処理費用の負担は重く、簡易型ならば需要があると判断した。
 開発したのはタンク型の浄化装置「ヒシビオタンク」で、有機性の汚泥が対象。通常は数百種類の微生物で浄化するが、汚泥の分解に最適な数種類の微生物を事前に調べて投入するため、微生物の死骸が減り汚泥をほぼ完全に浄化する。
 価格は、日量6・5トンの処理能力を持つタイプで2000万円弱。汚泥処理に年400万円をかける青森県八戸市の水産加工会社に先行販売した。

516とはずがたり:2009/06/05(金) 00:53:08

作れる場所なさそうやねぇ。。

小金井市:ごみ処理広域支援問題 八王子市も受け入れ 当面は危機回避 /東京
http://mainichi.jp/area/tokyo/archive/news/2009/06/02/20090602ddlk13010352000c.html
 ◇引き続き来月から

 小金井市の可燃ごみの処理問題で、八王子市が、引き続き7月から来年3月まで1日10トン程度、計約2000トンのごみを受け入れることを明らかにした。すでに日野、昭島両市が6月から来年3月までの受け入れを決定しており、小金井市のごみ問題は当面は危機を回避したことになる。

 八王子市は4〜5月の2カ月間で計830トンを受け入れていた。小金井市から支援の継続を要請されていたが、法定点検で施設のフル稼働が不可能なため7月からの受け入れとなった。支援延長を決めるにあたり、小金井市の稲葉孝彦市長は新処理施設の建設について「年度内には方向付けをしたい」と答えたという。【青木純】

517とはずがたり:2009/06/15(月) 12:35:16

初年度徴収は3億6900万円 森林環境税
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090614c

 地球温暖化防止や県土保全を目的に、県が昨年6月に徴収を始めた森林環境税「水と緑の森づくり税」の初年度の税収額は、見込み通りの約3億6900万円だった。税収を基に県は2008年度、約3億2100万円分の事業を行い、7割を森林の間伐や枯れマツの伐採に、2割を環境教育の指導者育成などソフト事業に充てた。2年目の09年度は、徴収対象の法人が増える見通しで約4億6千万円の税収を見込んでいる。

 水と緑の森づくり税は県独自の目的税。県民税(均等割り)に上乗せし、個人に年800円、法人には資本金などに応じて年1600〜6万4千円を課税する。08年度は個人が約49万5千人、法人は3074団体が納税。09年度は対象の法人が約1万4千団体増える見通し。

 08年度に行った事業の大きな柱は、針広混交林化事業とマツ林健全化事業の二つ。
(2009/06/14 10:12 更新)

518とはずがたり:2009/06/16(火) 14:07:14

県内外から300人参加しブナ植樹 八峰町
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090615d

 森づくり活動を続けている八峰町の民間団体「海と川と空の塾」(佐々木正憲代表)は14日、同町峰浜水沢山の町有林でブナの植樹をした。塾のメンバーや県内外から集まったボランティアら約300人が、約20アールの山の斜面に、80センチほどに育った5?6年生の苗木約700本を丁寧に植えた。

 塾は1996年から、白神山系の水沢川源流域にブナを植樹しており、これまでに植えたブナは今回を含めると、約9500本に上った。

 初めて参加したノースアジア大観光学科2年の冨樫久美さん(19)は「立派なブナになるまでは長い年月がかかることを知った。普段目にしている自然がどれだけ貴重か実感した」と話していた。

 植樹には、全日空グループが全国の空港周辺で繰り広げている環境保全活動「私の青空」のツアー客や、東京のNPO法人「りすシステム」のメンバーなど関東、関西の家族連れらも参加した。
(2009/06/15 11:05 更新)

519とはずがたり:2009/06/19(金) 14:57:50
自然なんぞ人間の踏み跡なんか簡単に呑み込んでしまう力強さこそが価値だと思うが弱いなあ。。

桑ノ木台湿原、踏み跡が依然影響 保護検討委視察
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090619e

 鳥海国定公園にある桑ノ木台湿原(由利本荘市矢島町)の保全と保護を考える検討委員会(座長・蒔田明史県立大教授)は18日、現在立ち入り規制している同湿原を視察した。湿原内には人が入った形跡はほとんどなく、昨年踏み荒らされて見つかった場所はコケがむす状態に回復していた。ただ、道のように延びる踏み跡は依然へこんだ場所が多く、専門家は「自然環境にかなり影響がある」と指摘した。

 現地視察は、由利森林管理署が本年度検討する恒久対策に向け、委員に現状を見てもらうのが目的で、委員と同署職員ら計20人が参加した。同署が今月初めに着手した地表や泥炭層内の水の流れ、植物や昆虫の生息状況などに関する現況調査結果の説明を受けたほか、湿原内の状況を確認して回った。

 アドバイザーとして参加した樫村利道・福島大名誉教授(植物生態学)は、踏み跡部分が周辺部より低くなっている状況について「普段と違う水の流れを作ってしまう」とし、深くへこんでいる個所を調べる必要性を指摘した。踏み跡による影響は、現況調査で明らかになる見通し。
(2009/06/19 10:00 更新)

520とはずがたり:2009/06/23(火) 22:20:10

おいこら,ベニマル。大手が率先せんでどないすんねん。

福島・レジ袋有料化 大手・中小、乱れる足並み
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/06/20090623t62036.htm

 福島県内のスーパーで、今月1日から一斉開始の予定だったレジ袋の有料化が、暗礁に乗り上げている。大消費地の郡山市などで、最大手のヨークベニマル(郡山市)と中小スーパーが有料化を見送るなど、地区によって対応が分かれたためだ。ベニマルは、中小業者を含めた地区内での足並みの一致を復帰の前提としているが、調整役の行政にも全業者を引き込むような妙案はなく、事態打開のめどは立っていない。(郡山支局・石川威一郎、福島総局・熊谷吉信)

<実施わずか6店>
 郡山市が消費者団体や市内のスーパー事業者を集め、12日に庁内で開いた有料化の検討会。出席者からは、「大規模店がやらないのに、中小が率先するのは難しい」「地域一丸で取り組むことが必要。有料化しない店に客が流れる」などの不満の声が相次いだ。

 同市内のスーパーは、個人商店などを除いて17社47店。当初計画通り、1日から有料化に踏み切ったのはわずか6店にとどまった。

 検討会で出席者の注目を集めたのは、市内で13店を展開するベニマルの方針。同社の担当者は「各事業者の足並みがそろえばやる。参加しない業者への働き掛けが先」と話した。

 福島県内のレジ袋有料化は、県が提唱して検討が始まった。ベニマルやリオン・ドール(会津若松市)、イオングループなど県内の主要スーパーや生協が4月、県や消費者団体などと協定を結んだ。

 しかし、ベニマルはリオン・ドールとともに開始3日前に突然、協定を離脱した。ただ、郡山や本宮などを除けば、県内61店のうち35店で有料化を実施。宮城、山形両県でもほぼ全店で有料化している。それだけに、多くの関係者は「なぜ郡山など一部で離脱したのか」と首をかしげる。

<競合店ひしめく>
 関係者の間では「郡山は特に、有料化しない中小の競合店が強く、実施に踏み切れないのではないか」との見方がもっぱらだ。

 ベニマルの加藤雅実常務執行役員総務室長は「(他店との競合は)ほかの地区でも同じ」とした上で、「ごみを減らすことが有料化の大前提であり、問題の本質」と強調。ただ、「事業者が足並みをそろえなければ継続性もない。消費者、行政、事業者が一体の地区では対応する」と説明する。

<出席は10社だけ>
 ベニマル復帰の前提は「地域一丸」だが、前途は多難だ。市の検討会に参加した事業者の数は、呼び掛けを受けた17社のうち10社。市の担当者が協力を求めて業者を訪ねても、全く相手にしてくれないところもあるという。

 市内で4店を展開する事業者は、自社のホームページで「リーディングカンパニーが先行してやれば、中小も追随した」と暗にベニマルを批判すると同時に、「行政に(足並みをそろえさせる)努力があったのか」と市の対応にも矛先を向ける。

 責任転嫁ともとれる業者間の足並みの乱れに対し、市の担当者は「鶏が先か、卵が先か」と、頭を抱え込んでいる。

2009年06月23日火曜日

521荷主研究者:2009/06/28(日) 19:20:26

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/166516_all.html
2009年05/21 14:05 北海道新聞
室蘭のPCB廃棄物施設 本稼働1年 処理量 計画の4割弱 「大事故なく順調」 先月から人員増強

 室蘭のポリ塩化ビフェニール(PCB)廃棄物処理施設(仲町)は二十一日、本稼働から一年を迎える。大きな事故はないが、処理量は計画を下回っており、安全性を保ちながら稼働を上げるため、四月から人員を増強している。一方、見直し方針が示された二期施設建設は、具体的な枠組みが見えないままだ。(東野純也)

 事業主体の日本環境安全事業(JESCO)道事業所によると、二〇〇八年度に同施設が処理したのはトランス類百五十七台、コンデンサー類二千百十六台など。当初計画の四割弱にとどまった。稼働前にチューブからの潤滑油漏れがあり、本稼働が二カ月近く遅れたことに加え、安全面を優先し、フル稼働に近づけるペースを緩やかにしたためだ。

 現稼働は処理能力の五−六割。同事業所の吉本範男所長は「大事故があれば何カ月も操業が止まるし地元の信頼も損なう。相当慎重に立ち上げた」。つまずきやすい段差に目印を付けるなど、細かな改善も日々続ける。稼働後に作業員の負傷が二件あったものの、「操業停止やPCB漏れはなく、順調だったと言える」と吉本所長は力を込める。

 ただ、PCBは法で一六年七月までの処理が定められており、処理加速も課題だ。JESCOは本年度の稼働を能力の七割まで引き上げる計画。四月から施設の運転会社の人員を十二人増強して百二十三人とし、土、日曜も廃棄物の解体作業を行うようにした。状況を見ながらさらなる増員も検討する。

 吉本所長は、同事業所の処理対象地域が一道十五県と広いことを挙げ、「各地の廃棄物保管業者との受け入れ調整や、収集運搬業者への安全対策の周知徹底も課題」とする。

 一方、小型機器などの汚染物を処理する二期施設建設は、入札結果に対し市が地元企業活用などを求め反発したことから、JESCOは四月、再発注を視野に凍結する方針を示した。ただ、入札結果の取り扱いや新たな建設の枠組みはまだ定まっていない。JESCOは六月までに具体的な方針を示す考えで、環境省などと協議を進めている。

522とはずがたり:2009/06/28(日) 23:10:23

興味深い

魚のゆりかご水田プロジェクト
http://www.pref.shiga.jp/g/noson/fish-cradle/index.html

524とはずがたり:2009/07/03(金) 20:10:08
’09迫る:知事選 現場を歩く/2 尼崎公害訴訟・和解条項/兵庫
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1156427416/534

525とはずがたり:2009/07/14(火) 12:00:51

エコバレー歌志内、原則契約更新せず 自治体側 (07/14 06:36)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/177098.html

 【滝川】中・北空知の14市町の可燃ごみ処理を行っている日立製作所子会社「エコバレー歌志内」が2013年3月末までに撤退する意向を示している問題で、自治体側は13日、滝川市で構成市町長会議を開き、条件付きで13年4月以降の契約締結を求めないことを決め、同社に回答した。

 条件として、自治体側が整備する新施設は、13年4月からの供用開始を目指すが、やむを得ず遅れた場合、日立側に現施設で焼却処理を継続する確約を求めた。新施設の早期整備に向け、日立側の最大限の協力も要請した。

526とはずがたり:2009/07/23(木) 22:15:16

環境省幹部「水俣病診断書信用できぬ」 患者団体は抗議
http://www.asahi.com/national/update/0722/SEB200907220032.html
2009年7月23日0時2分

 環境省の椎葉茂樹・特殊疾病対策室長が22日、熊本県水俣市で水俣病の七つの患者団体と面会した。水俣病被害の広がりをめぐり、国と現地医師の見解を報じた記事の中で、環境省幹部が「不知火海沿岸では、体調不良をすぐ水俣病に結びつける傾向がある」などと発言したのに対し、「被害者を『にせ患者』呼ばわりしている」と、患者団体が抗議を申し入れたのを受け、説明に訪れた。

 環境省の原徳寿・環境保健部長は、朝日新聞記者の取材に対し、「(現地医師が作成した)共通診断書は信用できない。感覚障害の診察は、受診者の主観的な応答に頼るのでうそをついても見抜けない」などと答えていた。

 この日、椎葉室長は冒頭、「結果として不快感、ご迷惑をかけ申し訳ない」と患者団体に述べた。発言自体はあったとしたうえで、「あれは環境省の裁判での主張を述べた。原部長の裸の言葉ではない。政治である『救済』とは別だ」などと理解を求めた。

 だが、患者団体側は「二枚舌ではないか」「95年の政治決着でも『水俣病患者』と明記はされなかったが、当時の環境庁長官は被害者に『あなた方はにせ患者じゃない』と切々と説いて回ったから応じた。これじゃ、政治解決前に戻ったも同然だ」と反発した。

 椎葉室長によると、原部長は「幹部会がある」として欠席した。患者団体は、原部長が自ら水俣を訪れ、説明するように求めた。

527とはずがたり:2009/07/29(水) 00:15:23
先日のオフ会で貰った黒いエコバッグ初めて使ってみましたよ。買い物袋は二つ三つ持っている私ですが携行が定着しない。。
こういうのは使用後貰った時みたいにかっちょよくコンパクトに畳めるか否かが鍵なんだけど早速中に勝ってきた惣菜の汁を零して裏返しにして洗濯を余儀なくされた…orz
このまま干しっぱなしで畳み方忘れそうで「コンパクトに気持ちよく畳める」に早くも暗雲が(´・ω・`)

528とはずがたり:2009/08/10(月) 23:03:52

『選択』を聞く:09衆院選・京都/3 温暖化防止 /京都
http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/area/26/news/20090801ddlk26010470000c.html
 ◆気候ネットワーク代表・弁護士、浅岡美恵さん(61)
 ◇低炭素社会への道筋示せ 経済成長との両立可能

 ◆今回の衆院選で地球温暖化問題をどう位置づけるのか。

 温暖化対策は国際社会における最重要課題の一つであり、各国は温室効果ガス削減を前提に経済、社会全体を作りかえようとしている。衆院選では長期的な視点で温暖化防止のために何をすべきかを選択しなければならない。そのために各候補者は低炭素社会のビジョンとそこへ向けた道筋を示してほしい。

 ◆国内の温暖化対策の現状をどう見る?

 危険な気候変動を防ぐためには産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑えることが求められ、科学者らは先進国が20年までに温室効果ガスを90年比25〜40%削減する必要があると指摘している。

 12月にはコペンハーゲンで気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が開かれ、京都議定書に定めのない13年以降の取り組みが合意される。政府は20年までの日本の中期削減目標を05年比15%減とする方針を示したが、90年比では8%減となり、従来の経済活動をベースにした現状固定的な対策にとどまっている。

 ◆国際社会はどう取り組んでいる?

 米国の金融破たんからの再生が世界的課題になる中、温暖化対策と経済再生を重ね合わせる形で新しい社会の仕組みを作っていこうという流れが出ている。米国では「クリーンエネルギー・安全保障法案」が下院を通過したが、温暖化対策であると同時に産業と雇用を拡大するためのものになっている。同じような動きは欧州や豪、カナダでもあるが、日本では中身の議論が十分できていない。

 ◆与野党が提出した温暖化対策に関する法案をどう評価するか。

 与党案は中期目標数値も明記されない中身のない法案になった。当初は排出量取引制度や炭素税の導入も議論されたが、日本経団連の抵抗で骨抜きになった。民主党案は中期目標や排出量取引制度など項目はそろったが、本気で取り組む党首の決意を語ってもらわないと安心できない。

 ◆政治家と有権者に何を求める?

 最近の雨の降り方を見ても明らかにおかしい。温室効果ガスを削減しないと大変なことになる。政治家はリーダーシップを発揮してこの問題に関心を集めてほしい。そして温室効果ガスの削減と経済成長を矛盾させない新しい仕組みを作らなければならない。現状を変革するには選挙を通して国民の声を反映できる議会構成に変えていくしかない。【聞き手・木下武】

==============

 ■人物略歴

 1947年、徳島県生まれ。京大法学部卒。72年に京都弁護士会入会。スモン訴訟や水俣病訴訟を担当。96年にNGO「気候ネットワーク」の前身「気候フォーラム」を設立して京都議定書採択に貢献した。

毎日新聞 2009年8月1日 地方版

529とはずがたり:2009/08/14(金) 14:34:16

選択の手引:’09衆院選 温室効果ガス削減(その1)
http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/sentaku/news/20090809ddm001010083000c.html
 ◇自民「国民負担を考慮」/民主「政府案は不十分」

 「8000年前のブナ林と同じような姿を今、見ることができるのです」。93年に世界遺産登録された白神山地。先月下旬、青森県西目屋村でエコツアーガイドを務める工藤光治さん(67)が山道で中高年の観光客約20人に白神の自然を説明すると、「へえーっ」と感嘆の声が上がった。

 世界遺産区域は1万7000ヘクタール。ブナの原生林が世界最大級の規模で広がる。だが、独立行政法人「森林総合研究所」はブナ林が将来、大幅縮小の危機にあると警鐘を鳴らす。地球温暖化で日本の平均気温が今世紀末に4・3度上昇すれば、ブナの生育に適した地域は区域全体の3・4%以下になると予測する。松井哲哉主任研究員は「ブナの寿命は200〜300年あり、すぐには消滅しないが、いずれ他の植物に入れ替わる可能性がある」と指摘する。

 工藤さんもここ数年、白神の「異変」に気をもんでいる。積雪が減り、真冬でも大雨で雪崩が起きる。「3年に1度」ほど大量の花を咲かせていたブナが毎年のように開花する。実を食べる虫が大量発生し、翌年の発芽は少なくなる。「ブナは虫がついて実がならないと知っているから、翌年も花を咲かせる。それを繰り返すうちに木の体力に限界が来て花を咲かせなくなるんじゃないか」。工藤さんは心配する。

 これまでと異なる現象は漁業でも起きている。西京焼きなどで人気があるサワラの漁獲量は、日本海北区(青森−石川)で00年以降に激増した。水産庁によると90年代は年間7〜139トンだったが、04年に1000トンを突破し、07年は4085トンを記録。海水の温度上昇でサワラの分布域が北側に拡大したためとみられるが、温暖化が原因かは不明だ。それでも自然界の「異変」は、人間社会に警告を発するかのようだ。

 麻生太郎首相は6月、20年までの日本の温室効果ガス削減目標(中期目標)を「05年比15%減」(90年比8%減)とする方針を表明した。自民党も同じ考えだ。日本の排出量は京都議定書の基準年(90年)の12億6100万トンから増加し、07年度は13億7400万トン。政府案は年間の排出量を11億5400万トンにすることを意味する。首相は「低炭素革命で世界をリードする」と意欲を示す一方で、「これ以上目標を大きくすれば国民の負担があまりに重い」と述べ、実現可能な精いっぱいの案だと強調した。

 民主党の岡田克也幹事長は政府案を「不十分で、国際社会に失望を与える」と批判。「90年比25%減」(05年比30%減)を主張し、温暖化問題に積極的に取り組む姿勢を示す。こちらは年間排出量を9億4600万トンにすることに相当する。

 社会や産業の在り方に多大な影響を与える中期目標について、各国は年末の合意を目指す。衆院選での政権選択は、日本の環境戦略を大きく左右する。

毎日新聞 2009年8月9日 東京朝刊

530とはずがたり:2009/08/14(金) 14:36:02

選択の手引:’09衆院選 温室効果ガス削減(その2止)
http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/sentaku/news/20090809ddm003010128000c.html
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 <1面>>529からつづく>
 ◇迫られる決断

 地球温暖化問題への対応では、産業革命以来、拡大し続けてきた経済構造や生活スタイルの大幅な見直しが不可欠だ。年末には13年以降の温室効果ガス削減目標で合意を目指す「国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)」があり、政治決断を迫られる時期は遠くない。自民、民主両党には、国民への説明責任、環境産業の育成、外交など総合的な「政治力」が問われている。【谷川貴史、赤間清広】

 ◇自民−−経済と両立…海外失望

 政府は6月、20年までの温室効果ガス削減の中期目標を「05年比15%減」(90年比8%減)とする方針を発表し、自民党も衆院選のマニフェスト(政権公約)に同じ目標値を盛り込んだ。政府・自民の基本戦略は「環境と経済の両立」を図る点にある。

 中期目標の発表会見で、麻生太郎首相は欧州連合(EU)の目標が「05年比13%減」(90年比20%減)、米国が「05年比14%減」(90年比±0)と紹介し、わずか1、2%(05年比)の差だが、「日本の目標は欧米を上回る」と胸を張った。一方で「削減量が『大きければ大きいほどいい』と繰り返すことは無責任」とも強調した。

 企業で環境関連の投資負担が増えれば賃下げや人員削減につながりかねない。発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しない太陽光発電を20年までに現状の20倍に増やす計画も掲げたが、火力発電より割高で光熱費が高くなる懸念はある。

 政府試算によると、「05年比15%減」を実現した場合、20年時点の負担増(可処分所得が480万円の世帯)は年7・7万円に達する。あえて家計への影響額を示し、15%減が「ギリギリの政治決断」とアピールした。

 だが世界の科学者でつくる国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は温暖化を抑えるため、20年までに先進国全体で温室効果ガスの「90年比25〜40%減」が必要と警告する。日本の目標はこの水準を大幅に下回り、90年比の数値なら、EUの目標値の半分以下だ。

 国連の潘基文(バンギムン)事務総長は「(日本の目標は)もっと野心的なものを期待していた」と失望感を示した。新興国からも「国際社会の期待と隔たりがある」(中国)など不満が出ている。

 ◇民主−−理想を追求…負担増も

 民主党の中期目標は、政府案を大幅に上回る「90年比25%減」(05年比30%減)。政府が目標決定前の議論で示した六つの選択肢(90年比で4%増〜25%減)の中で最も厳しい案で、環境団体の期待にも応える理想追求型の目標設定と言える。

 衆院選のマニフェストでは、この目標だけでなく、国内排出量取引市場や地球温暖化対策税の創設、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の導入なども盛り込んだ。党内で温暖化問題を主導する岡田克也幹事長は「未来への責任として、温暖化対策を積極的に講じる」と意欲を示す。

 国内で「90年比25%減」を実現すれば、政府試算では世帯の負担増は年36万円に上る。麻生首相は「現実論としてそれだけの経費、負担を払うことに、国民の理解が得られない」と批判する。岡田氏は「国民負担の増加や経済の減速のみを強調するのは妥当ではない。エコ製品のマーケット拡大などの経済効果が期待できるはずだ」と反論している。

531とはずがたり:2009/08/14(金) 14:36:32
>>529-531
 だが日本は、先進国の中でも省エネ技術の導入が進み、さらなる削減には他国以上にコストがかかるとされている。環境投資の負担増を上回る経済効果が得られるかは不透明だ。大胆な削減目標は経済発展の足かせになりかねず、民主党内でさえ、「25%削減案は異常。5月の民主党代表選では岡田さんの主張を懸念し、鳩山(由紀夫代表)支持に回った議員も多い」(中堅幹部)と批判が漏れる。

 マニフェストで民主党は揮発油(ガソリン)税や軽油引取税などの暫定税率を廃止し、高速道路を原則無料化するとしている。いずれもCO2を排出する自動車の利用を促す効果があり、党外から「温暖化対策の高い目標設定と矛盾する」との指摘も多い。

 ◇国際交渉への戦略見えず

 中期目標を巡って火花を散らす自民、民主両党だが、日本の排出量は世界の約4%に過ぎない。米国と中国が約40%(各20%)を占め、「米中の協力がなければ温暖化防止につながらない」(政府関係者)のが実態だ。

 米国はオバマ政権が「環境重視」にかじを切ったが、現行の京都議定書(97年採択)を離脱したまま。ブッシュ政権が01年、途上国に削減義務がないことなどで「米国の利益に反する」と、不支持を表明したためだ。

 削減義務を負うのは日本やEUなど一部で、世界の29%だけ。今後の交渉で麻生首相は「日本だけが不利にならないように」と繰り返すが、主要国の協力を引き出す過程で日本の目標値がさらに高くなる可能性がある。

 政府は50年までの長期目標を「60〜80%減」に設定し、麻生首相も6月の会見で「約70%減」との目標に言及した。だが7月の主要8カ国(G8)首脳会議(ラクイラ・サミット)は、「先進国全体で50年までに80%以上削減」と宣言した。日本は目標の上積みを迫られた格好だ。

 民主党は自ら高い目標を掲げ、中国などの参加を促す考えだが、掛け声倒れに終わる恐れもある。G8サミットに続いて開かれた「主要経済国フォーラム」では、中国などの反発を受け、新興国も含めた世界全体の目標で「50年までに半減」の合意は見送られた。

 各国の利害が絡み合う国際交渉では、地球環境と国益の双方をにらんだ高度な戦略が必要だ。自民、民主両党は、対策や方針を並べただけで、国際交渉を乗り切る道筋は見えてこない。

 ◇薄い政治の危機感−−地球環境戦略研究機関理事長・浜中裕徳(ひろのり)氏

 7月のラクイラ・サミットで、主要排出国は「世界の気温上昇を産業革命前に比べ2度以内に抑える」ことで一致した。これを本気で実現しようとすれば、ライフスタイルやビジネスモデルを根本から改める必要がある。早急に対策をとらないと世界の潮流から取り残されかねないのに、政治の危機感は薄いままだ。

 政府は温室効果ガス削減の中期目標を示したが、「ポスト京都」の交渉では恐らく、さらに踏み込んだ削減義務を受け入れざるを得ないだろう。新興国が取り組む環境対策への支援も求められるはずだ。目標達成に向けて国内の環境対策をいかに強化し、国民にどのような負担を求めるのか、早急に全体像を示す必要がある。

 民主党は政府より踏み込んだ中期目標を打ち出したものの、実現に向けた具体策の説明は不十分だ。政府案と同様に、国際貢献を含めた環境対策の全体像を示すことが必要で、それなしに国際交渉で日本の主張に耳を傾けてもらうのは難しい。

 日本は環境問題の先進国と言われてきた。しかし、得意なのは太陽光など個別技術で、今後求められるのはむしろ、経済や産業、地域など社会全体を「低炭素化」するシステムを構築する能力だ。欧米では既に、企業が政府の支援をてことして、この分野で攻勢をかけている。高い省エネ技術を持つ日本企業も、活躍できる土俵さえ整えば、世界と互角に戦えるはずだ。その道筋を示すのが政治の責任であり、手をこまねいている暇はない。

毎日新聞 2009年8月9日 東京朝刊

532とはずがたり:2009/08/14(金) 14:58:29

クローズアップ2009:温室ガス削減中期目標 環境派VS経済派、溝深く
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/388-389
09/06/06

『選択』を聞く:09衆院選・京都/3 温暖化防止 /京都
>>528
09/08/01

選択の手引:’09衆院選 温室効果ガス削減
>>529-531
09/08/09

533杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2009/09/04(金) 08:51:17
アニメだけの話かと思えば・・・・・マジでやるみたい。
  ,,,,,,,,,,,,,,,,
 ミ;・∀・ミつ http://www.anime-shangri-la.jp/

「国際炭素市場」を提案 米主導、途上国の参加促す(1/2ページ)

2009年9月4日3時3分

 二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの「国際炭素市場」を創設し、途上国へ資金や技術を提供する新たな国際枠組みの素案が3日明らかになった。米国主導で練り上げられ、ロンドンで4日から始まるG20財務相・中央銀行総裁会議で提案される。13年以降の地球温暖化対策の焦点となるが、日本は素案づくりに関与していない。 素案によると、国際炭素市場は現行の京都議定書に基づいて行われている取引や、先進国で導入が進む国内の取引をつなぎ合わせてつくる。現行では、ある途上国とある先進国との取引は二国間が中心だが、国際炭素市場ができれば不特定多数の国や企業と取引でき、途上国にとっても先進国などの資金が得やすくなるのが特徴だ。
 また、国際炭素市場を通じた取引では、途上国の森林破壊を防ぐことで生まれる排出枠などにも対象を拡大。これにより、森林が多い国などで多くの排出枠が生まれる可能性が高まり、現行の取引が集中している中国以外の途上国にとって利点が大きい。
 世界銀行によると、世界全体で昨年取引された排出枠は約13兆円。欧州や米国はそれぞれの国・地域内での排出量取引で売買されている排出枠も、国際炭素市場で売買できるようにすることで民間企業の資金を呼び込もうとしており、市場規模は急拡大するとみられる。
 素案は、米財務省がとりまとめ役となり、欧州連合(EU)域内の排出量取引市場に参加する英国、フランス、スウェーデンに加え、オーストラリア、メキシコ、インドネシアが協力してつくった。
 排出量取引の仕組みについては、今年7月にイタリアであった主要国首脳会議(G8サミット)で、新興・途上国にも広めるよう協力することで合意。オバマ米大統領は途上国への資金援助策について各国の財務相がG20で報告するように求めていた。
 米欧などは今回の素案をもとに、24日から米ピッツバーグで始まるG20首脳会合での合意を目指す方針。日本からは民主党の鳩山代表が新首相として参加する見通しだ。民主党は総選挙のマニフェストで国内排出量取引の導入については明記しており、どのような形で米欧と協調するか注目される。(山口智久)

534杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2009/09/04(金) 08:52:21
>>533 URL忘れてた・・・・・ orz
http://www.asahi.com/science/update/0904/TKY200909030390.html

535名無しさん:2009/09/07(月) 21:44:23
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009090700552

「信じがたい」「荒唐無稽」=鳩山代表の「25%減」に産業界
 民主党の鳩山由紀夫代表が7日、2020年の日本の温室効果ガス排出量を1990年比で25%削減する同党の目標を堅持する考えを表明したことに、産業界から困惑や懸念の声が相次いだ。
 日中経済協会の訪中代表団に参加している新日本石油の渡文明会長は同日、北京市内のホテルで記者団に「にわかに信じがたい。真意を確かめたい」と述べ、鳩山代表が大幅な削減目標を国際公約しようとしていることに懸念を表明。別の大手企業トップも「せっかく景気が戻ってきているのに」と困惑の表情を浮かべた。
 また、訪中団団長の三村明夫新日本製鉄会長は「国民生活、経済界にとって大事な案件。しっかり議論して結論を出してもらいたい」と慎重な対応を求めた。
 神戸商工会議所の水越浩士会頭(神戸製鋼所相談役)は記者会見で、「荒唐無稽(むけい)もいいところだ」と批判。「国益に反するのは間違いなく、(国内では)生産活動ができなくなる」と述べ、この案を推進すれば生産拠点の海外移転が加速するとの見通しを示した。
 一方、日本鉄鋼連盟の宗岡正二会長は、鳩山代表の発言について「(米国や中国など)すべての主要国参加による意欲的な目標の合意を『前提』とした点は、鉄鋼業界と共通している」と指摘。その上で「国際交渉ではその姿勢を堅持し、公平かつ実効性ある枠組みづくりに全力を尽くしてほしい」と強調した。 (2009/09/07-20:03)

536名無しさん:2009/09/07(月) 22:12:00
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009090701000664.html

「素晴らしいメッセージだ」 25%削減でIPCC議長
 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のパチャウリ議長は7日、東京都内で開かれた地球温暖化対策に関するシンポジウムで講演。民主党の鳩山由紀夫代表が、日本の温室効果ガスの排出量を「2020年までに1990年比で25%削減を目指す」と明言したことに関して「素晴らしいメッセージだった。実行に移してくれると信じている」と述べた。

 同議長は、気候変動問題に対する人々の意識が高まっているのにもかかわらず近年の排出量が急激に増えていることへの懸念を表明。「異常気象や飢餓によって『環境難民』が出てくる。ただちに削減しなければいけない」と警告した。

 京都議定書に続く国際的な枠組みづくりについては「強い合意を求めるなら十分、野心的な目標を設ける必要がある」と強調した。

 また、気候変動枠組み条約のデブア事務局長も講演で「民主党の意向は素晴らしい。日本経済を変える大きな触媒になる。先進国による野心的な削減目標は、低炭素の未来をつくる上で不可欠だ」と評価。京都議定書に続く国際的な枠組みづくりを成功させるために「日本が推進力となることを期待する」と述べた。

2009/09/07 18:01 【共同通信】

537名無しさん:2009/09/08(火) 21:51:23
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090908-OYT1T01030.htm

「25%削減」閣僚・産業界は経済打撃懸念
 民主党の鳩山代表が7日、日本の2020年までの温室効果ガスの削減目標(中期目標)として「1990年比で25%削減」と表明したことに対し、閣僚や産業界からは8日、膨大なコスト負担による経済への打撃を懸念する声が相次いだ。


 二階経済産業相は閣議後の記者会見で「実現は極めて難しい。ただ願望を述べただけでは済まず、(目標達成までの政策)プロセスを明確にする必要がある」と注文を付けた。林経済財政相も、「環境問題は経済と両立が大事。国際公約とするには国内議論を成熟させた方がいい」と慎重な対応を求めた。

 河村官房長官は記者会見で、「ガソリン車はほとんど使えなくなるという覚悟で臨めるかどうかだ」と懐疑的な見方を示した。民主の目標より緩やかな中期目標「05年比15%減(90年比8%減)」を示したのも、「相当な抵抗の中で議論を重ねて踏み切った」との思いがあるためだ。

 産業界では、巨額の省エネルギー負担によって企業の国際競争力が低下するとの危機感が強い。

 ホンダの伊東孝紳社長は新技術発表会の席で「我々の事業計画の常識をかなり上回っており、ものすごく厳しい目標値」と険しい表情で語った。トヨタ自動車の豊田章男社長も記者団に「厳しい目標で慎重な対応を求めたい」と民主党に再考を促した。

 ただ、閣僚の中でも、政権公約(マニフェスト)で民主党と同じ削減目標を掲げた公明党の斉藤環境相は「新政権の地球環境問題への積極姿勢を高く評価したい」と歓迎姿勢。「民主党とは協力していける」と述べ、政権交代後の国会戦略をにらみ、民主党と協調する可能性もにじませた。

(2009年9月8日21時23分 読売新聞)

538名無しさん:2009/09/08(火) 21:51:58
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090908-OYT1T01026.htm

英外相、鳩山氏「25%削減」を「大歓迎」
 【ロンドン=鶴原徹也】英国のミリバンド外相は8日、ロンドンで記者会見し、鳩山・民主党代表が日本の2020年までの温室効果ガス削減目標を「1990年比で25%削減」と表明したことについて、「麻生政権の目標値の3倍の削減値で、決意が込められており、大歓迎だ。日本は京都議定書の国であり、特別な重みがある」などと評価した。


(2009年9月8日21時17分 読売新聞)

539名無しさん:2009/09/08(火) 21:52:30
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090908/stt0909082056014-n1.htm

トヨタ社長、新政権に期待感 温室ガス削減では「慎重対応」を要求 
2009.9.8 20:53

トヨタ自動車の豊田章男社長 トヨタ自動車の豊田章男社長は8日、記者団の質問に答え、衆院選で民主党が圧勝したことについて「課題は多いが、期待している」と期待感を示した。ただ、民主党が2020(平成32)年に日本の温室効果ガスの排出量を1990年比で25%削減する方針を明言したことに関して、「(地球温暖化問題は)トヨタにとって重要な課題」と前置きした上で、「削減目標については慎重な対応をお願いしたい」と注文をつけた。

 また、民主党のマニフェスト(政権公約)に、自動車関連の暫定税率を平成22年度に廃止することが明記されたことについては「暫定税率があったからエコカー減税ができたという面もあり、(是非について)簡単には言いづらい」と述べた。

 民主党はトヨタ自動車労働組合の支持を受けており、トヨタ労組出身の直嶋正行政調会長は経済産業相として入閣が有力視されている。

540名無しさん:2009/09/09(水) 22:11:12
よういいますわ。


http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2009090900894
「国際社会の要求とは隔たり」=中国、民主の温室ガス削減目標で
 【北京時事】中国外務省は9日、民主党の鳩山由紀夫代表が掲げた温室効果ガス削減の中期目標について改めて見解を示す談話を発表、「民主党新政府が気候変動問題で積極的な態度を取ることを期待し歓迎する」としつつ、「国際社会が日本に期待、要求しているレベルとは隔たりがある」と一層の努力を求めた。
 鳩山氏は、2020年の温室効果ガス排出量を「1990年比25%削減」とする中期目標を表明。麻生太郎首相が6月に発表した「05年比15%減(90年比8%減)」を上回るが、中国など途上国は以前から「先進国全体で90年比40%以上減」を求めている。 (2009/09/09-20:11)

541名無しさん:2009/09/10(木) 21:50:31
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091001000772.html
岡田幹事長らに環境団体から花束 温室ガス25%目標を歓迎
 民主党の鳩山由紀夫代表が温室効果ガスの排出削減の中期目標を「1990年比25%減」にすると明言したことを歓迎し、環境保護団体の連合体「MAKE the RULEキャンペーン」が10日、岡田克也幹事長ら民主党幹部にバラの花束を手渡した。

 岡田幹事長は、麻生太郎首相が公表した90年比8%減の目標を「恥ずかしい数字」と表現。25%目標に経済界が反対していることには「発想を180度変えてもらいたい。今のままでは、人類の将来にとって生存不可能な状況になる」と指摘した。

 手渡した赤いバラの花束は30本。同団体が求めている「30%減」に新政権が向かうよう期待を込めたといい、岡田幹事長が「25本でいい」と笑う場面もあった。

 会場には社民党の福島瑞穂党首も姿を見せ、連立政権の合意に地球温暖化対策の推進を盛り込んだなどと説明。「最重要課題の一つとして取り組んでいきたい」とアピールした。

2009/09/10 17:55 【共同通信】

542名無しさん:2009/09/11(金) 19:29:54
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/090911/env0909110735000-n1.htm

【金曜討論】温暖化対策 福山哲郎氏、川口順子氏 (1/3ページ)
2009.9.11 07:29

このニュースのトピックス:自民党

福山哲郎氏 自民党から民主党へと政権交代が実現した。政権公約(マニフェスト)では、子ども手当や高速道路無料化などに焦点があたり、かすみがちだった「温暖化政策」だが、将来的にも地球的規模でも重要な問題だ。今年12月には京都議定書の次期枠組みを決める国際会議(COP15)も開かれる。両党の「環境政策」の“顔”でもある自民党の川口順子元環境相と民主党参院議員、福山哲郎党地球温暖化対策本部事務総長に聞いた。(杉浦美香)

                   



 ≪福山哲郎氏≫

 ■投資生まれ技術革新に

  

まず排出量取引の導入

 −−民主党の鳩山由紀夫代表は麻生首相の2020(平成32)年の温室効果ガス削減の中期目標(05年比15%削減)を変更したが

 「15%では3つのチャンスを失う。中途半端なので、企業の経営戦略や中長期の投資戦略がなりたたない。オバマ米政権がグリーン・ニューディール政策として10年間で約14兆円投資すると表明しているように政府が温暖化対策を講じると明確なメッセージを出せば、企業は努力し、世界市場の中で競争力をつけることになる。2つ目は京都議定書の次期枠組みで米国が入り、中国やインドといった主要排出国が全員参加しなければならないが、15%という日本の目標では説得できない。米国と中国は直接交渉しており、日本は蚊帳の外になりかねない。3つ目は、温暖化対策をしなかった場合に起きる農作物や生態系への被害に言及がない。自民党は国民のコストばかりを強調してきた」

 −−目標到達のためにどんな政策が必要か

 「まず国内の排出量取引導入だ。削減費用が一番最小化できる。排出量の上限(キャップ)を決めることで、逆に削減した分を他に売ることができるというインセンティブが働く。投資が生まれ技術革新が始まる。ただ鉄鋼や電力など大量排出企業に配慮しないといっているのではない。欧州や豪州、米国などですでに排出量取引のルール作りを行っている。環境技術がある日本がルール作りに参加できずに後で押しつけられることになるのは国益に反する」

 「政策のもう一つの柱は1次エネルギー総供給量の10%を再生可能エネルギーにする。そのために太陽光だけではなく他の自然エネルギーも発電電力の全量を電力会社に買い取らせる固定買い取り制度を導入する」

 −−導入するとしている地球温暖化対策税は

 「排出量取引制度との補完関係で導入する。既存税制との関係では、すでにエネルギー諸税があるので炭素換算で整理する」
産業界 歓迎企業も

 −−産業界をどう説得するのか

 「産業界すべてが反対というわけではない。ビジネスチャンスととらえる企業もある」

 −−高速道路の無料化とガソリン税の暫定税率廃止は温暖化対策と逆行しているという批判がある

 「これまで料金が高いため高速道路を使わず、地道で渋滞を引き起こしていた。無料にすれば渋滞が分散する。暫定税率をなくしてもガソリンの価格弾力性は低い。短期的に見ればCO2が若干増える可能性は否定しないが経済は成長しなければならない。総合的に10年、20年先を見てエコカーや省エネ家電などの市場を大きくしていく」

                   ◇

543名無しさん:2009/09/11(金) 19:30:04
>>542

 ≪川口順子氏≫

 ■手段が見えない民主案

 

「25%」では米国ノー

 −−民主党は2020年までの温室効果ガスの中期目標を1990年比25%削減を掲げ、こうした意欲的な目標でなければ中国などの主要排出国が参加する京都議定書の次期枠組み作りができないとしているが

 「次期枠組みの一番のポイントは、主要排出国である米国と中国が入らなければいけないということだ。(国の)中期目標は、国際交渉ではスターティングポイントであることを忘れてはいけない。民主党が、麻生首相が決めた15%削減より深掘りするというのならさらなる政策が必要になってくる。鉛筆をなめて交渉するのではない。25%という高い数字を出したからといって国際交渉がまとまるわけではない。90年比25%削減では、米国がのってこない」

 −−自民党政権はこれまで技術を積み上げて、国内だけの削減の数値を示してきたが

 「民主党は目標ありきで政策が後からついてくるとしているが、どのようにして25%削減するのか。排出量取引なのか、技術開発なのか、低炭素の都市計画の補助金なのか手段が見えない。そのうえ民主党の削減目標には国内だけの削減ではなく、森林吸収や排出枠の活用を含めている。こうした数値は国際会議で決めることなので不確実だ」

 −−民主党の高速道路の無料化には批判があるが

 「ある研究機関が無料化とガソリンの暫定税率廃止でCO2が少なくとも年間980万トン増加するという試算を発表した。高速道路は基本的に利用する受益者負担が原則だ。道路収入がなくなり、維持・管理に税金を投入することになる。せっかく民営化したのに高速道路の国営化につながることになる」
争点にできず反省

 −−選挙を振り返り、環境は争点になったか

 「わかりやすい子ども手当と違って、環境は争点になりづらかった。廃案になってしまったが自民党は『低炭素社会づくり推進基本法案』を出したが、民主党の法案は『地球温暖化対策基本法案』。自民党は環境を経済発展のカギとして低炭素社会を未来ビジョンとしてとらえているが、法案の名前通り、民主党は温暖化対策だけの視点でしかみていない」

 「民主党の方が環境に熱心という印象が強いと思うが、安倍晋三元首相が『2050年までに世界の温室効果ガス半減』というビジョンを示したように、国際社会の長期の大きなビジョン作りをリードしてきたのが日本だった。日本の貢献度は大きいが、国民の皆さんには理解しづらかった。マスメディアの取り上げ方にも問題があったと思うが、政策に目を向けさせることができなかった自民党にも反省すべきところがあった」

                   



【プロフィル】福山哲郎

 ふくやま・てつろう 民主党政策調査会長代理。昭和37(1962)年、東京都生まれ、47歳。京都府立嵯峨野高校、同志社大卒。京大大学院法学研究科修士。大和証券入社。平成2年、松下政経塾入塾。10年に京都選挙区で参院議員に。2期目。

                   



【プロフィル】川口順子

 かわぐち・よりこ 参院環境委員会委員。昭和16(1941)年、東京都生まれ、68歳。東京教育大(現筑波大)付属高校、東大卒、米・エール大経済学修士。通産省(現経産省)入省。初代環境相、外務相を歴任。平成17年参院神奈川補欠選で選出。2期目。

544名無しさん:2009/09/11(金) 22:06:37
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090911ddm008010179000c.html
日本が変わる:どうなるエコ補助制度 民主「継続」? 財源課題に
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 ◇競争阻害懸念も
 民主党政権の誕生により、自公連立政権が導入した環境対応車(エコカー)の購入補助や、省エネ家電の普及を狙ったエコポイント制度の行方が関心を集めている。緊急対策として導入されたこともあり、両制度とも今年度中の購入が対象で、来年3月末で打ち切られる予定だ。しかし、民主党は制度延長に前向きとの見方があり、続けるのかどうか新政権の判断が注目される。【柳原美砂子、赤間清広】

 「いい政策なら続ける」。民主党の藤井裕久最高顧問は5日のテレビ番組でこう述べ、エコカー補助とエコポイント制度の効果を見極めたうえで来年度以降も継続する可能性を示唆した。民主党はマニフェスト(政権公約)で「環境対応車、省エネ家電などの購入を助成する」と明記しており、現行制度と考え方は近い。

 しかし、安易な制度の継続は「政府が一部の製品の購入を促すことになり、市場の公平な競争環境をゆがめる」(経済官庁幹部)との批判を招く恐れがある。両制度をまとめた経済産業省の望月晴文次官は10日の会見で「消費が冷え込む中、相当の下支えになっている」と成果を強調したものの、来年度以降の継続については「景気状況を見極めながら考えていく」と慎重な言い回しに終始した。

 子ども手当など目玉政策の実現を優先する民主党政権下で、予算を確保できるかも課題になる。09年度補正予算に盛り込まれたエコカー補助とエコポイントの事業費は計約7000億円。重い財政負担を伴うが、「比較的少ない予算で、即効性のある効果が得られた」(日本総合研究所の村瀬拓人研究員)との見方もあり、新政権の政策評価が制度存廃のかぎとなる。

 仮に制度が打ち切られた場合、経済への悪影響が懸念される。09年4〜6月期の実質国内総生産(GDP)が5四半期ぶりにプラス成長となった原動力は、GDPの約6割を占める個人消費が3四半期ぶりにプラスに転じたことだった。ところが、「補助制度による政策効果を除けば、個人消費はほぼ横ばい」(アナリスト)で、経済界は「個人消費が再び冷え込めば、日本経済は『二番底』に陥る」と制度の継続を強く求めている。

 ◇エコポイント申請185万件 エコカー60万件
 経産省によると、一定の省エネ基準を満たしたエアコン、冷蔵庫、薄型テレビに付与されるエコポイントの申請件数は、7月の受け付け開始から今月8日までの約2カ月で185万2450件に上り、「200万件突破も、そう遠くない」(二階俊博経産相)状況だ。

 電子情報技術産業協会(JEITA)によると、7月の薄型テレビの国内出荷実績は前年同月比42・7%増と大きく伸びた。地上デジタル放送への完全移行が11年に迫り、今年に入って伸び率は2ケタ台を維持していたものの、2月、3月は伸び率は縮小傾向だった。しかし、エコポイントを導入した5月以降は右肩上がりが続いている。

 また、6月から申請受け付けが始まったエコカー購入補助制度も、今月9日時点で約60万件の申請があり、うち約15万件に補助金の交付が決まった。4月10日以降、対象となるエコカーを購入した人に最大25万円が支給される。4月に導入されたエコカー減税と共に新車販売の追い風となり、日本自動車販売協会連合会によると、8月の新車販売台数(軽自動車を除く)は前年同月比2・3%増と13カ月ぶりにプラスに転じた。販売の増加に直結しているだけに、電機や自動車業界では制度継続に期待を寄せる。

545名無しさん:2009/09/13(日) 15:42:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090913-00000024-san-soci

【1都4県週刊知事】埼玉 上田清司知事 「25%削減」に期待論
9月13日7時56分配信 産経新聞

 民主党の鳩山由紀夫代表が温室効果ガスを25%削減する目標を表明したことについて、上田清司知事は8日の定例会見で「どちらかといえば歓迎したい」と好意的な見方を示した。

 上田知事は会見で、「埼玉県も21%削減の目標を立て行動している。鳩山次期総理の明言は、日本国として環境問題に対する並々ならぬ決意を表明するもので、世界のイニシアチブを握れる」と評価した。

 その上で、「国民生活や企業活動の極端な負担にならないやり方をよく研究してほしい」と注文をつけ、「新しい技術の開発などに集中的な支援をすれば、新しい産業が生まれる二次的な効果もある。基本的には期待をしている」と述べた。

 また、高速道路無料化で温室効果ガスが増えるとの指摘について、「若干ちぐはぐだが、環境車を増やす努力などを副次的にやることで、マイナスの話もプラスになると思う」と擁護した

546とはずがたり:2009/09/13(日) 15:47:42
>>545
ヤンバダムでは民主批判をぶち上げたんでちょっと軌道修正っすかねぇ。

547名無しさん:2009/09/13(日) 22:41:25
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090913-OYT1T00665.htm

EU、民主の「温室ガス25%削減」絶賛
政権交代
 【ブリュッセル=尾関航也】日本で新政権を担う民主党が掲げる温室効果ガス排出削減目標が、欧州連合(EU)で「絶賛」を浴びている。


 排出削減をめぐる国際交渉で、最も急進的な目標を唱えてきたEUの立場を後押しする効果が期待されるためだ。

 日本の産業界が目標に反対して新政権への働きかけを強めることも予測し、最大限の賛辞を送って、新政権の退路をふさぐ狙いもありそうだ。

 民主党の鳩山代表が「2020年までに1990年比で25%の排出量削減を目指す」と表明した7日、デンマークのヘデゴー気候変動・エネルギー相は「日本は勇気ある一歩を踏み出し、指導力を示した」との声明を発表した。

 デンマークは、12月にコペンハーゲンで開かれる気候変動枠組み条約締約国会議の議長国。京都議定書の効力が切れる13年以降の国際的な排出削減の枠組みを定める「コペンハーゲン議定書」の取りまとめを目指している。

 EU議長国スウェーデンのカールグレン環境相も日本の総選挙後、民主党の公約について「欧州の野心的目標に非常に近い」と称賛。「米国にも大胆な削減を期待したい」と語った。

 EUは「20年までに排出量を90年比20%削減」「再生可能エネルギー利用を全体の20%に引き上げ」などの目標を掲げ、「世界で最も野心的な取り組み」(欧州委員会)を自負する。太陽光・風力発電、バイオ燃料など、再生可能エネルギー分野での市場拡大を欧州企業のビジネスチャンスととらえ、先行投資を推し進めてきた。

 また、世界に先駆けて域内企業間の排出量取引市場を創設し、排出削減を企業収益に変える仕組みも整えた。地球温暖化に対する危機感に加え、温室効果ガス削減を実利につなげるしたたかな戦略が背景にある。

 こうした先行投資が実を結ぶには、主要排出国に削減義務を課す国際合意によって、新たな市場を創出する必要がある。中国やインドが「温暖化をもたらした先進国の責任」を強調し、交渉が難航する中、日本が「25%削減」を公約すれば、交渉打開の機運が高まる。EUにとっては、願ってもない援軍が現れた形だ。

 ただ、日本は、削減量の国際比較の基準年となっている90年以前から省エネ技術の導入が進んでいたため、一層の排出削減は「乾いたぞうきんを絞るようなもの」と指摘される。

 一方、旧共産圏の老朽化した発電所の閉鎖などで排出削減を有利に進めてきたEUは、今後も廃棄物処理方法の変更などにより、比較的容易に排出量を減らせる強みがある。不利な土俵で削減努力を迫られる日本の産業界の不満は大きい。

 EUはそうした情勢を見越して民主党の政策を称賛したうえで、「日本が我々の制度と互換性のある排出量取引システムをいつ導入するのか見極めたい」(ディマス欧州委員)と、さらにたたみかける構えだ。

(2009年9月13日21時05分 読売新聞)

548名無しさん:2009/09/14(月) 21:14:44
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090913-OYT1T00928.htm

温室ガスの排出量取引、民主幹部が導入強調
 民主党の福山哲郎政調会長代理は13日、テレビ朝日の番組で、国が企業の排出する温室効果ガスの上限を定め、それに対する過不足分を企業間で売買できる「排出量取引制度」を導入する考えを明らかにした。


 導入時期や具体的内容には言及しなかったが、同党は鳩山代表が2020年までに1990年比で25%削減を表明しており、削減策の柱に位置づける考えだ。

 国は昨秋から排出量取引の「試行」を始めたが、産業界の反発から、参加や上限の設定は企業に委ねている。党の地球温暖化対策本部事務総長を務める福山氏は「自主的削減では、減らしても『ご苦労さん』で終わり。企業が削減を進めるほどもうかる仕組みが必要」と、政権公約通りに同制度を創設する考えを強調。その一方で「企業の国際競争力をマイナスにしてまで対策をとるのは国益に反する」と述べ、エネルギーを大量消費する業界などには配慮する考えも示唆した。

(2009年9月14日03時06分 読売新聞)

549名無しさん:2009/09/15(火) 21:47:14
http://www.asahi.com/politics/update/0915/TKY200909150032.html
経団連、頼りは労組 温暖化対策 民主との接点(1/2ページ)2009年9月15日9時5分
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 日本経団連は14日、鳩山新政権への政策要望を決めた。16日の政権発足後に渡し、隔たりが大きい地球温暖化対策などで理解を求める。だが、これまで自民党一辺倒できた経団連は、民主党とのパイプが細い。民主党への働きかけは、出身議員を多く抱えている労働組合が頼りだ。

 経団連の御手洗冨士夫会長は14日の記者会見で「政権交代しても、政策スタンスは変わらない」と述べ、経団連と政党との関係は「政策本位」という姿勢を改めて強調した。

 経団連は選挙のたびに歴代会長の多くが「自民党支持」を表明してきたが、今回はかじを切り、麻生首相が選挙期間中に経団連を訪れた際も明確な支持を打ち出さなかった。

 それでも政治献金を通じて半世紀にわたる「あうんの呼吸」の関係を築いてきた自民と比べ、民主とのつながりは薄い。民主党幹部は「札束では動かないのははっきりしている」と語り、経団連と距離を置く。

 経団連が政策要求を実現するには政権党となる民主党への働きかけは不可欠。経団連幹部は「主張を理解してもらうよう努めるべきだ」。

 民主党との政策の溝は埋まるのか。最初の試金石は温暖化対策だ。

 民主党は2020年までの温室効果ガス削減目標で「90年比25%減(05年比30%減)」を打ち出している。麻生首相が6月に決めた「90年比8%減(05年比15%減)」より厳しい目標だ。経団連は政府が示した選択肢のうち最も緩い「90年比4%増(05年比4%減)」を主張した。

 経団連が14日決めた「新内閣に望む」でも、温暖化対策について「国民的議論をふまえた温暖化中期目標を設定してほしい」と見直しを求める姿勢をにじませた。民主党の削減目標について、排出量の多い電力・鉄鋼業界に「産業や国民生活に大きな影響がある」(電気事業連合会の森詳介会長)と懸念の声が広がっているからだ。

 労組側にも、民主党の削減目標を実現すれば、企業が国外へ生産拠点を移し、国内の雇用が失われるという懸念がある。経団連が懸念材料として「国民負担の増加」や「産業・雇用への影響」を挙げるのも、労組との「共闘」を意識してのことだ。

 主要な経済閣僚への就任が取りざたされる直嶋正行・政調会長や、官房長官への就任が内定している平野博文氏は、それぞれトヨタ自動車と松下電器(現パナソニック)の労組出身。両社とも経団連現副会長を出し、トヨタは奥田碩氏ら会長も輩出している。経団連は「企業の実情をよく理解している」(幹部)と労組出身議員への働きかけを模索する。

 ただ、温暖化対策では一致する労使だが、最低賃金引き上げや派遣をめぐっては意見の違いがある。「労使一体路線」が続くかは不透明だ。

550とはずがたり:2009/09/19(土) 03:19:09
揮発油税の暫定税率廃止を云ってて心配してたが無事環境税に振り替えの方向に成った様だ。
ガソリンが下がると思ってた人には騙された感有るやもしれず,いつかみたいにガソリンの値段が爆騰している時は,一時的に下げたりなんだり出来る制度設計を試みた方が宜しいかも知れぬ。漁業の為の燃料に場当たり的に(それが自民党が票田の漁業票を締め上げる手綱・鞭になってたけど)なんか補助策導入するのではなく,普段から一定の環境税負担する代わりに暴騰時には緩和策を受け容れると云った形が好ましいのではないか。

「環境税」4年以内に導入 小沢環境相が明言
http://www.asahi.com/politics/update/0917/TKY200909170133.html
2009年9月17日10時37分

 小沢鋭仁環境相は17日未明の就任会見で、二酸化炭素(CO2)の排出量などに応じて課税する「地球温暖化対策税」を4年以内に導入する方針を明らかにした。「(地球温暖化対策税導入は)マニフェストで、総選挙で掲げた。そういう思いでやっていきたい」と語った。

 税率については「今後の課題」と明確にしなかった。導入の手順としては、ガソリン税などの暫定税率廃止後に新たに温暖化対策税を創設する方法と、暫定税率を温暖化対策税に「衣替え」する考え方が民主党内にあり、「(方針を党内で)詰め切れていない」ことを明らかにした。

 暫定税率について、藤井裕久財務相は10年度に廃止する方針を明言しており、衣替えをする考え方をとれば、早ければ10年度にも温暖化対策税を導入する可能性がある。

 暫定税率廃止は「CO2の排出にはプラスになる」と認めたうえで、「総合的な対応でまかなっていきたい」と述べ、暫定税率廃止で排出量が増える分を、税制全体を見直して排出量を削減へ向かわせる必要性を示した。

 また、国内排出量取引制度については、民主党が先の通常国会に提出した地球温暖化対策基本法案に「2011年度導入」と明記したことから、「11年度の導入にこだわっていきたい」と語った。

551ももだぬき:2009/09/19(土) 04:33:56
暫定税率というなめた方式をやめて、環境税という新しい税金を作ることが大事。

552ジョニーパワーズ:2009/09/20(日) 19:37:44
愛知県豊田市(旧下山村)と岡崎市(旧額田町)の山の中でとんでもないことが行われようとしています。トヨタ自動車(株)がテストコース、研究棟、実験棟、厚生施設等の建設を計画しているのです。テストコースは2キロの直線コース、6キロの周回路、4キロの周回路など、いくつか造る予定です。現在は環境影響調査(アセス)を実施中です。工事や買収は愛知県企業庁が行い、造成後トヨタが購入することになっています。
問題はその面積と場所です。総面積は660haで、山を切り崩して谷を埋める造成面積は410haです。2010年に着工して2020年の完成を目指していますが、過去にも短期間にこれほど大規模な開発が行われたことは無かったと思います。東京ディズニーランドとディズニーシーを合わせても100haしかないことから、そのとんでもない大きさがわかるかと思います。予定地の環境は約8割が森林で、2割が農耕地です。その森林のうち約7割が里山で、3割が植林地です。完成すると研究者だけで5000人、その他職員を合わせると6000人ほどが働く計画です。現在下山地区の人口が5500人なので、これだけの人が働くことになるとインフラの整備でもかなりの環境破壊が予想されます。経済の発展のためとはいえ、この時代にこれほどの環境破壊を計画することはとても不思議なことだと思います。
予定地には国の絶滅危惧種で生態系の頂点に立つ猛禽類のサシバ(絶滅危惧Ⅱ類)やオオタカ(順絶滅危惧)、ハチクマ(順絶滅危惧)などが多数生息しています。これらの種はテストコースができればこのエリアでは絶滅することになります。企業庁はこれら貴重種がいても計画の変更はしない見解を示しました。これも時代遅れの発言といわざるをえません。日本ではアセスにより計画が中止や変更になることは何故かありません。また、今回相手が世界一の企業なだけに反対運動など声をあげる人はいません。地元になればなるほど声をあげづらくなります。そこでこの現実を世の中に広めるためにホームページを作りました。是非ご覧ください。   


21世紀の巨大開発    http://bio-diversity.info

553ももだぬき:2009/09/22(火) 09:01:16
2009年9月22日の毎日新聞によると、電気自動車を作り出しています。富士重工業のプラグインステラと三菱自動車のアイミーブが量産を始めています。連立政権には環境対策として急速充電器の取付義務化を求めていくべきです。また、電気自動車を大量生産すれば、景気対策になります。トヨタや日産なども電気自動車をどんどん作るべきです。

554チバQ:2009/09/29(火) 22:04:33
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090929-OYT1T01085.htm
ケージ気に入られすぎ?トキ“巣立ち”2羽
 新潟県佐渡市で29日、野生復帰に向けて飼育されていた国の特別天然記念物トキが、山あいに設けられた仮設ケージから放鳥され、初日は20羽のうち2羽が飛び立った。


 放鳥は昨年の10羽に続いて2回目。

 ケージは、高さ3メートル、幅10メートル、奥行き25メートル。

 残りの18羽は、何度かケージの放鳥口に近づき、うち数羽はいったんケージの外に歩いて出たものの、戻った。

 夕方には、タヌキなどの侵入を防ぐため、放鳥口のネットを閉じた。ネットは30日午前5時半に再び開ける予定だ。

 トキが2羽しか飛び立たなかったことについて、環境省佐渡自然保護官事務所の笹渕紘平自然保護官は「ケージの中の環境を気に入って、居場所と認識し、外に出るには至らなかった」などと話した。仮設ケージは今回、トキを周囲の環境に慣れさせるため、約1か月前に設置された。

 昨年放鳥した10羽のうち、生息が確認されている雄4羽は佐渡にとどまり、雌3羽は本州に渡り、つがいは形成されなかった。

 このため、今年は、1〜5歳の雄8羽と雌12羽とし、環境に順応しやすい1歳を11羽含めた。既に繁殖に成功した3歳のつがいとその子を入れるなど、群れを形成しやすいよう個体の選別に気を配った。

(2009年9月29日21時34分 読売新聞)

555とはずがたり:2009/10/06(火) 14:14:44
ケイソウ減少が背景 有明、八代海の赤潮被害
2009年10月05日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20091005004.shtml

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/nature/20091005004_DAT_20091005010408001.jpg

 有明海と八代海で今夏、赤潮が異常発生した背景に、有害プランクトンの増殖を抑えるケイソウの減少があったことが、県水産研究センター(上天草市)の調べで分かった。

 赤潮被害の原因となった有害プランクトンは「シャットネラ アンティーカ」。6月24日に有明海で、7月6日に八代海で発生が確認され、8月中旬までに両海域のほぼ全面に広がった。上天草市や天草市の養殖漁場でブリやシマアジなど約62万匹が死んだ。被害額は約8億7千万円に上った。

 同センターによると、ケイソウは二枚貝の生育などに必要とされるプランクトンで養殖魚には無害。通常6月ごろから発生し、梅雨期に川から海に流れる栄養塩で増殖し、梅雨明けからの有害プランクトン拡大を抑える。しかし、今年は春の少雨が影響し、ケイソウの最高発生細胞数が過去数年の半数〜5分の1程度にとどまった。梅雨期も降雨と晴天が繰り返されたため、ケイソウの減少に加え、高塩分・高水温といった有害プランクトン増殖に適した環境が整ったという。

 同センターの岩下徹所長は「有明海、八代海の海水温上昇で有害プランクトンが発生しやすい状況になっていることは確か。ただ、発生メカニズムは複雑で、同じ気象条件でも、同様の被害を招くとは限らない」と説明。国にさらなる原因究明を求めていくことにしている。(並松昭光)

556とはずがたり:2009/10/13(火) 00:47:39
382 名前:R774[sage] 投稿日:2009/10/07(水) 08:18:41 ID:6okoP0E2
最近は気力が落ちてるという人が多いな。

どうも空気中のオゾンの濃度が上昇してるようで、これが原因みたいなんだな。
オゾンの濃度が上昇すると、人間の呼吸機能が害される。人間の呼吸器の機能が
低下すると、体内に取り込まれる酸素の量が減少する。すると脳にまわる酸素が
不足するようになって、脳の機能が低下する。脳の機能が低下すると頭が疲れやすく
なり、文字とかをたくさん読んだり書いたりすることが難しくなってきたりするし、筋肉に
まわる酸素の量も減るから、筋肉も不活発になってどうしても気力が落ちるんだな。
ちなみに一酸化炭素の致死濃度は1500ppmに対し、オゾンの致死濃度は50ppmで、
単純計算でオゾンの毒性は一酸化炭素の30倍強い。
http://www.showaboss.co.jp/sub2-safety02.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E9%85%B8%E5%8C%96%E7%82%AD%E7%B4%A0

生活環境基準では0.05ppm(50ppb)が安全基準の上限なんだが、実際にはこの基準を
超える地域というのが最近は結構多い。
http://www.jamstec.go.jp/frcgc/gcwm/jp/japan.html

このオゾン濃度が上昇する原因なんだが、最近はバイオ燃料を自動車で使うことが
原因として指摘されたりしている。
http://tvert.livedoor.biz/archives/50893079.html
http://wiredvision.jp/blog/wiredscience/200706/20070606133755.html

通常のガソリン・軽油は炭素と水素原子だけで構成されるんだが、バイオ燃料(バイオエタノール)の
場合、酸素原子も燃料に含む。そしてその酸素原子がエンジンが吸入する空気中の酸素分子と
結合してオゾン(O3)になるのが原因ではないかと言われている。

557とはずがたり:2009/10/15(木) 15:50:23
泡瀬埋め立てはどちらかと云えばこっちかも

2009年10月15日 社会
泡瀬埋め立て訴訟 高裁も公金差し止め判決
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1194191152/330,332


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