したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

Tohazugatali Economic Review

882名無しさん:2005/03/07(月) 16:30:20
(続き)
 「当時ニッポン放送はフジテレビ株の51%を保有しており、宏明氏がニッポン放送で復権するようなことがあれば日枝氏のクビが飛びかねなかった。筆頭株主に鹿内氏が居座っていたことで潜在的な脅威を抱え込んだ格好になった」(中川氏)

 「鹿内家の支配力から逃れるためのニッポン放送、フジテレビの上場だった」と話すのは経済評論家の三原淳雄氏だ。上場による増資などで、鹿内家のニッポン放送株とニッポン放送のフジテレビ株の双方の持ち株比率を相対的に下げられるからだ。

 九六年にニッポン放送、九七年にはフジテレビが上場を果たし、ニッポン放送のフジテレビ株の持ち株比率も、鹿内家のニッポン放送株の持ち株比率も低下。今年初めには、鹿内家の保有株が大和証券SMBCに売却されていたことも明らかになり、鹿内家による支配の再来という懸念は消え去った。

 しかし「小さなニッポン放送が、フジテレビという大規模な会社に、株主として発言力があるということが問題で、早く是正すべきだった」と放送評論家の志賀信夫氏が指摘するように、いびつな資本構造は放置されたままになった。

■『親子逆転 おざなりに』

 法政大学非常勤講師で、ジャーナリストの小田桐誠氏も「OBたちは、ニッポン放送の上場で鹿内家の排除を達成して、どっこらしょと腰をかけてしまったところがあると話している」と同放送内の雰囲気を明かし「親子関係の逆転解消に、対策をおざなりにしてきたのではないか」と話す。

■『お家』見て株主向かず

 フジテレビはその是正のため株式公開買い付け(TOB)による同放送株の取得による子会社化を始めたばかりだ。三原氏は「お家騒動に精力を注いでいる間に、米企業や村上ファンドに株を買われていた。お家が中心で、株主を見ていなかった。そこに、若いあんちゃん(堀江氏)が、外資と組んだといって騒ぎ、今になって『企業価値を上げるため、フジテレビに新株予約権を割り当てる』という。外国から見たら漫画みたいなことだ」と話す。

 中川氏は「日枝氏たちは鹿内家の影響力を排除しようとして、上場という手段を使った。自らまいた種を刈り取ったと思った瞬間に、別の侵入者が現れた」と皮肉る。三原氏も「鹿内氏の支配からの脱却のために上場を考えたことが姑息(こそく)だった。上場という、社会の公器になる意識を欠いていた」と指摘する。

 実は、ニッポン放送は上場後、株主の維持に腐心してきている。「上場して市場からは歓迎され高値がついたが、売買単位が千株で、単価が高く、流動性が低かった」(同社総務部)。同社の株主は上場後減少、二〇〇〇年には、株主数が上場基準の六百人を切り、上場廃止をまぬがれるために、売買単位を下げて、個人株主の維持を図った。だが、その後も株主数の維持のために、度々、投資単位を引き下げてきている。

■大量の株売却株主の不信任

 三原氏はこう批判する。「30%以上の株が(ライブドアに)売られたことが、経営者に対する株主の不信任であり、その彼らに『電波は公共財』と言う資格があるのだろうか。鹿内家との闘争に市場を利用し、今度は市場に罰を下されている」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板