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Tohazugatali Economic Review

876とはずがたり:2005/03/03(木) 16:12:32
コクドを持ち株会社に昔の三井合名や三菱本社,安田保全社ばりに一族仲良く(でもないかもしれぬが)の体制を築けばよかったのに。不透明な形で権力を一手に集中しようとして失敗するともいえる。

西武事件の深層:「家憲」執着が転落招く
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050303k0000m040153000c.html

 西武グループの創業者、堤康次郎氏は口述筆記の「家憲」を残した。「株の多数を買収されたり、乗っ取られないようにせねばならぬ」。それは堤義明コクド前会長(70)に受け継がれたが、株への執着は闇社会とのつながりを深め、やがて兄弟同士のいさかいを生んだ。

 昨年12月20日。コクドの元専務(67)は東京都内のホテルで2人の男と会った。堤前会長の弟康弘氏(66)の弁護士と末弟の猶二氏(63)。弟たちは「兄が管理するコクド株は父の遺産。自分たちに相続の権利がある」と遺産分割を求めていた。

 「お会いするのはこれが最後になるでしょう」。西武鉄道株の虚偽記載問題で辞職した元専務はそう前置きし、手帳を淡々と読み上げた。そこには堤前会長の言い分が書き留められていた。

 西武グループが危機に直面し、兄弟同士で争うことを強く警戒する言葉が並んだ。「株は(自分の)長男にも渡していない」「親からもらった株を(弟たちに渡した後)売られると困る」

 泣き言に聞こえるものもあった。「破産になったら(株は)紙切れだ」「今(会社が)つぶれたら何にもならない」

   ■   ■  

 株を守るためには闇社会に頼ることもいとわない。西武関係者によると、堤前会長はかつて政財界の黒幕と呼ばれた人物と付き合いがあった。児玉誉士夫氏だ。

 70年代前半、元ホテルニュージャパン社長の横井英樹氏が西武鉄道株約250万株を買い占めた。「乗っ取り」を恐れた堤前会長は買い戻しを図る。西武が仲介を頼んだのが児玉氏だった。

 東京都内のプリンスホテルに横井、児玉両氏と西武グループの幹部らが集まった。西武はジュラルミンケース7個に詰めた億単位の札束を用意した。横井氏はそれを1枚ずつ数え、西武側は横井氏が持参した株券を念入りに確かめた。午前中に始まった「取引」は夕刻までかかったという。

 堤前会長と児玉氏との接点はその少し前にあった。71年ごろ、児玉氏が側近を連れコクド本社を訪れた。暴力団「東声会」の首領から実業家に転身した町井久之氏。西武の顧問弁護士が交渉の部屋にかけつけると、堤前会長の顔は青ざめていたという。

 コクドの元社員は「児玉氏が町井氏に金を貸すよう前会長に求め、西武不動産が10億円を融資した」と証言する。担保は町井氏が経営する会社がリゾート開発を計画していた福島県西郷村の土地だった。この時、児玉氏に「貸し」を作っておいたことが株の買い戻しに役立った。

 雪の残る「開発予定地」には、西武不動産を債権者とする10億円の抵当権が今も設定されたままになっている。

   ■   ■

 「自分が会社の株を持とうと思うな」。家憲は株を「堤家」の所有と定め、一族であっても個人の財産とすることを戒めている。父の死から41年。それが事件を機に崩れようとしている。

 「家憲」にはこうある「事業というものは3代、4代と続かせることはなかなかむずかしい」

毎日新聞 2005年3月3日 3時00分


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