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Tohazugatali Economic Review

845とはずがたり(1/2):2005/01/26(水) 11:28:28
●堤義明を襲った災禍
http://www.boss2003.com/hariki.html

 西武鉄道グループに何が起こっているのか。カリスマ経営者の堤義明氏が袋叩きにあっている。かつて西武担当記者だった私のところへ、連日のように新聞、雑誌、テレビの取材が押し掛ける。彼らにとって西武、コクド、そして堤義明氏はナゾの会社、ナゾの人物なのだ。
 堤義明氏に初めて会ったのは四十年も前のことだ。彼の父・堤康次郎が亡くなって間もなくのことだった。康次郎氏は多数の子供がいたが、表面的には二腹あって、堤清二、邦子兄妹と堤義明、康弘、猶二の三兄弟、計五人が認められていた。
 実質的には西武百貨店の店長(当時)の清二氏、コクド常務(同)の義明氏二人が事業を継承することとなる。
 二人は流通グループ(のちセゾン)と鉄道グループをそれぞれ分割統治するようになる。清二氏=昭和二年生まれ。義明氏=昭和九年生まれと七歳違い。二人は同格のように見えたが、実際は持株会社でのコクドを継いだ義明氏がすべてを支配するという構図になった。
 そのため清二氏は百貨店を中心とする流通グループ(セゾン)を借金経営で単独で拡大。最後、そのツケが廻って退陣に追いつめられたことは知られている。
 一方の義明氏は父親の「十年は冒険するな」という遺言を守り、堅実経営に徹したが、やがてライオンズ球場をつくり、球団を持ち、ホテル、ゴルフ場、スキー場など、それぞれ日本一の規模に拡大していった。
 西武鉄道グループに黄信号が灯ったのは、今年三月に発生した総会屋への利益供与事件である。専務以下数人が逮捕され、堤氏は社長の戸田博之氏と共に鉄道の会長を退くことになる。これだけでも充分に大事件だった。
 これに輪をかけた事件が発生する。西武鉄道の前三月期決算で、筆頭株主であるコクドの持株は総株数の四三・一
%のはずだったのが、実はプリンスホテルなど直轄事業の株式を加えると九〇%近くになるという事実がわかった。
 証取法によると、八〇%を越えると上場廃止になる。義明氏がこの事実を発表したのが十月十三日だった。
 実は既に持株の売却が八月末から始まっていた。八〇%以下にするまで約七千万株が約六十社に売却された。
当時、時価は一一〇〇円から一二〇〇円。約七〇〇億円の株が処分されたことになる。
 これが二つの疑惑を生む。一つは有価証券報告書の虚偽報告。もう一つは株式を売却する時に、相手に真実を隠しーーとするインサイダー疑惑。いま国土交通省、証券取引所による調査が進められ、最悪の場合刑事告発まで考えられている。
 想像するに、堤氏が持株を過少に表示していたのは、もう四十年近く前からではないか。
 昭和四十年代に、西武鉄道は、買い占め屋の横井英樹氏から株を七、八%買い占められた。当時、鉄道側は横井氏から株式を買い戻す一方、他からも買い増していった結果、九〇%近くの持株となり、堤氏らはやっと安堵した。
 それを帳簿上隠していた。そのままの状態が四〇年近く続いた。今度の事件は墓の中にしまっておいたはずが、総会屋事件をキッカケに表面に出たのである。子飼いの戸田博之社長が退き、運輸省出身の小柳皓正専務が社長に昇格したことがキッカケだろう。小柳社長自身がコンプライアンスを重視する姿勢になり、このことが表面化した。


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