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Tohazugatali Economic Review
672
:
荷主研究者
:2004/08/10(火) 02:43
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/20040518/news001.html
2004/05/18 西日本新聞
天神地下街駐車場 福岡三越前か市役所前の現状か 入り口論争出口見えず
福岡市・天神の中心部にある天神地下街駐車場の入り口位置をめぐり、国と福岡市が対立している。もともと福岡三越前にあった入り口は、地下街延伸工事のため現在、約二百メートル北東の市役所前の市道に仮移設。市は来春の工事終了後に再び戻す予定だが、国土交通省は「戻すと渋滞が悪化する可能性が高い」として現行の仮設のままにするように主張。市側は「利用者に最も分かりやすい場所として国も含めて話し合って決めた。今さら変えるのは困難」と戸惑っている。
問題の入り口は、地下街延伸工事に伴い一九九九年秋に閉鎖、約十二億円をかけて移設した。来春、延伸工事終了と同時に、現在閉鎖されている三越前の入り口を復活させる計画だ。
だが、三越前の入り口から約六十メートル南は、片側三車線以上の幹線道路が南北に交わる「渡辺通四丁目交差点」。天神のど真ん中の渡辺通り沿いにあり、バスやタクシー、マイカーで終日、混雑。交差点の地下には来春開業予定の市営地下鉄七隈線天神南駅もできる。
国交省九州運輸局交通環境部は天神の中心部が南下している点を強調し、市に対し、昨夏ごろから「戻すと、入庫を待つ車が付近にあふれる」と繰り返し指摘してきた。
延伸工事は、市の第三セクター「地下街開発」が施工。駐車場の管理・運営もする。入り口の位置は六年前の一九九八年春から関係者で協議を始め翌年七月、市や国交省担当者らが委員を務める福岡市と福岡県の都市計画審議会(都計審)で承認され、決定した。
国交省の指摘について、市地域計画課は「再び都計審の審議が必要となるなど手続きに時間がかかる。駐車場の利用者が増える新地下街の開業に間に合わない。渋滞の可能性はあるが、入り口に人を立たせるなどの対策もできる。都計審には国交省の担当者も入っていたのに…」と反論する。
地下街開発も「仮設入り口は渡辺通りから一本裏手に入ったため、駐車場収入は年間約八千万円減収となった。利用者からも元に戻してほしいとの声がある」(管理部)と現計画を支持する。
渡辺通りは政令市の福岡市が管理する道路(県道)のため、決定権限は同市にある。国交省は「過去の経緯にとらわれず、都市開発の流れに応じた柔軟な対応が必要。福岡市側の英断に期待する」と、今後も働きかける方針だ。
× ×
ワードBOX=新天神地下街建設工事
2005年2月に開業予定の地下鉄七隈線天神南駅と直結させるため、既設の天神地下街を約230メートル南に延長する工事。延伸により、地下街駐車場の収容台数は50台増え420台に、店舗数も50店舗増え150店舗になる。1999年秋に着工、七隈線開業直前に完成する予定。総事業費約220億円。完成後、仮移設している駐車場入り口への地下通路の一部を駐輪場にする計画もある。
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