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Tohazugatali Economic Review

639とはずがたり(1/2):2004/07/24(土) 04:25
むぬぅ…

浮気:脳の遺伝子操作で止まる ネズミの実験
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/science/news/20040722k0000e040071000c.html

 たった一つの遺伝子操作で浮気な男が誠実で家庭的になる−−。こんな論文が英科学誌「ネイチャー」に掲載され、話題を呼んでいる。男といってもネズミの雄の話だが、人間でも……。この実験結果、どのように受け止めればいいのか。

 ■一緒にいる時間が倍増

 注目の論文は、米アトランタ・エモリー大のミランダ・リム教授らによるもので6月17日号の同誌に掲載された。

 ほ乳類には雄が複数の雌と交尾する「乱婚型」と、ペアボンド(つがいのきずな)によって両親で子供を世話する「一夫一妻型」があり、一夫一妻型は5%足らず。リム教授らは今回の実験で、一夫一妻型のプレーリーハタネズミと、乱婚型のアメリカハタネズミを使用した。

 この2種類のネズミについては▽プレーリーハタネズミの雄は「バソプレッシン」という脳内ホルモンが前脳腹側領域で働き、ペアボンドの形成をつかさどっている▽プレーリーハタネズミは前脳腹側領域でバソプレッシンの一つであるV1aの受容体発現量が、ハタネズミより多い−−ことが既に分かっている。そこで実験では、V1a受容体の遺伝子をアメリカハタネズミの雄の前脳腹側領域に入れて受容体の量を増やしたところ、ほかの領域に入れた同種の雄などと比べ、パートナーの雌と寄り添うようにして一緒にいる時間が2倍以上長かったという。

 論文は「一つの遺伝子が脳の特定の領域に出現するだけで、種の社会的行動に明らかな影響を与えた」と結論づけている。

 ■発見場所がポイント

 西森克彦・東北大教授(分子生物学)は以前から論文執筆者らと共同研究を行っており、バソプレッシンと近縁で生殖社会行動に関係するオキシトシンとその受容体の研究をしている。西森教授は、今回の実験、論文について次のように指摘する。

 「バソプレッシン受容体が脳内のどの場所で発現するかで“浮気っぽいか、そうでないか”の行動が大きく変わることが分かったのがポイントだ。実は遺伝子上のほんの小さな配列の有無でこの遺伝子の発現する場所は大きく変化することも分かってきている。ヒトの脳でもバソプレッシン受容体は発現しており、すぐ心が動くとか惚(ほ)れやすい傾向があることを、わずかな血液から取れるDNAの配列を調べることで予測できる可能性は十分あると思う。しかし、ヒトを含め動物の社会行動を支配する遺伝子は1つではないことと、ヒトは環境や教育などにも大きく影響されるので、遺伝子一つでその社会行動が予測できる可能性は少ない。あくまでも傾向が分かる程度に過ぎない」

 さらに、「浮気がいいか悪いかは立場によっても異なる。むしろ、たった一つの遺伝子の発現を変化させ、複雑な社会行動を変えられることを示した意義が大きい。あくまで可能性の範囲だが、他者との関わりに障害を持つような深刻な心の病でも、遺伝子レベルで改善できる可能性を動物で示したという点でも大変興味深い」としている。


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