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Tohazugatali Economic Review

593とはずがたり(2/3):2004/06/18(金) 22:15

 ●15年で50%が新規事業

 「リストラも、もちろんありました。でも、返済の原動力は、そこで働く個人の力、つまり『現場力』だと思います」

 とは40代の現役社員。経営陣が1兆円を返す壮大な再生プロジェクトを立案し、実行したわけではない。そんな認識をもっている社員は多い。逆に言えば、返済計画で現場ががんじがらめにならなかったことがスムーズな返済の決め手になった、という。1兆円返済は、エネルギーあふれるハングリー魂の副産物である。

 相次ぐ新規事業の成長ぶりをみれば、それが頷(うなず)ける。

 ニューリングと呼ばれる新規事業の提案制度には、年間延べ500人から140件も寄せられる。92年に提案された書評誌「ダ・ヴィンチ」、95年の音楽情報誌「ザッピィ」など相次いで事業化された。ニューリングでは選外に終わったが、その後創刊にこぎつけた結婚情報誌「ゼクシィ」は、いまやドル箱事業のひとつだ。

 リクルートの売上高に占める事業構成比を88年と02年で比べると、88年には存在しなかった新規事業が、02年の売上高の49%を占めている。

 「先代の借金を返すために働け、では意欲が高まらない。そうではなく、もともとあったモチベーションの高さが相次いで新規事業を生み、会社の事業ポートフォリオの新陳代謝を促したのでしょう」

 同社広報室マネージャーの木村樹紀による内部からの自己分析だ。

 「ホットペッパー」という無料の飲食店ガイド誌がある。数々の新規事業のなか急成長した。ニューリングで誕生した「生活情報360°」がルーツだ。

 飲食店の割引券がつき、いまや「宴会に欠かせない媒体」と言われる。創刊後2年半で、銀座、渋谷から旭川まで全国42版、計600万部に急成長。売上高はいまや235億円。成功したのは、その絶大な集客効果にある。

 ●一種のコンサルタント

 例えば、高知版。2月に割引券を使った客は2万4500人。高知市の20〜30歳代のOLが2万5000人なので、1人が1回は同誌掲載店に行った計算になる。金沢版は02年12月の2万1000人の利用が1年後には3倍になった。

 類似誌が多いなか、他を圧倒する秘密は、独自のコンサルティング力にある。ホットペッパーを統率する瀬口篤紀(40)は、

 「お店の新メニューの開発までは提案できませんが、読者の意見を伝える『プチコン』はできます」

 と語る。「プチコン」とは、プチ・コンサルティング。どんな割引券なら、どの程度の集客効果があるか、具体的な数字を示して提案する。営業力の要だ。同誌に広告を出している複数の飲食店は、

 「担当者の情報量が多く、新しい提案がある」

 「若い女性の視点に立ったサービス改善を提案してくれる」

 と話す。そんな評判をとるためには、営業担当者一人ひとりが、「街の人になる」ことが欠かせない。銀座版担当の川村美貴(26)が言う。

 「どういう店に活気があり、どんな割引券がお客さんに好まれるか。日々の営業活動で、お客さんに教えてもらっています」


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