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Tohazugatali Economic Review

212とはずがたり(/2):2003/10/30(木) 15:46

 たとえば、娘のいる離婚女性が再婚する確率は、息子のいる離婚女性よりずいぶん低い点。つまり、「再婚市場」では娘の存在はハンディになるわけだ。それだけではない。娘がいる女性は、仮に再婚しても、再び離婚する可能性も高い。
 
 第一子に男の子を授かったカップルよりも女の子を授かったカップルのほうが、「もう1人産もう」と考える割合が高いことも、アメリカ人が男の子を好むという主張の裏づけになる。この傾向も、諸外国ではアメリカ以上に顕著だ。アメリカやコロンビア、ケニアでは、3人の娘をもつカップルが4人目にトライする確率は、3人の息子をもつカップルより約4%高い。この数字がメキシコでは9%、ベトナムでは18%になり、1982年に一人っ子政策が課せられる以前の中国では、なんと90%も高かった!

 ダールとモレッティは、「出来ちゃった結婚」の分析からも強力な証拠を見つけだした。妊娠が発覚した未婚のカップルが、超音波検査で胎児の性別を知ったとしよう。カップルが結婚に踏み切る確率は、胎児が男の子だとわかった場合のほうが女の子の場合よりも高い。つまり、結婚前の男性にとって、妻と息子との新生活のほうが、妻と娘との新生活よりも魅力的にみえるということだ。

 こうした考察からわかることはなにか。決定的な証拠がないことはダールとモレッティも認めているが、彼らが提示した数々のデータをみるかぎり、平均的な親たちが女の子より男の子を好むと結論づけるのが自然だろう。

 だとすれば、「男の子は恵みの存在か、災いの元か」という疑問の答えは明らかだろう。男の子はハッピーな結婚生活をもたらしてくれる「かすがい」なのだ。

 だが、ここで新たな疑問が浮上する。そもそも、男の子の何が好ましくて、親たちは男の子を好むのだろう。

 親が年老いたとき、男の子のほうが経済的に頼りがいがあるため、という意見もある(そう考えれば、男性が経済力を握っている国で、男の子が強く望まれることにも説明がつく)。あるいは、男の子のほうが一緒にいて楽しいのかもしれない。「跡継ぎ」として男の子を望む親もいるだろうし、息子がいなくては家族として不完全だという潜在意識があるのかもしれない。

 ダールとモレッティが答えを断言するのを避けているので、私も彼らにならって結論を出すのは控えようと思う。だが理由はともかく、今も昔も人々が男の子を好み、男の子の存在がトラブルだらけの結婚生活の安定に大いに役立っているということだけは間違いないようだ。

(翻訳:速水怜子、MSN編集部)

★Oh, No: It's a Girl!
Do daughters cause divorce?


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