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Tohazugatali Economic Review

1487とはずがたり:2014/01/27(月) 22:12:43
>>1486-1487
 ただ、永野課長は「昔も今も電気こたつは1人暮らしの若者が支えている」と指摘する。

 エアコンが普及していなかった昭和30、40年代、こたつの便利さが1人暮らしの若者に受け、こたつは需要を伸ばしたとされる。木造アパートの部屋で、こたつに入り、空気に触れる上体はちゃんちゃんこなどを着て過ごすという姿が思い浮かぶ。

 家族がいる世帯でも、こたつは冬にはなくてはならない暖房器具だった。典型的な光景が、こたつの上にみかんを置いて家族団欒(だんらん)する姿だ。

 現代のエアコンの国内市場は800万台とされる。永野課長は「昭和40年代には一家に一台はこたつがあった。電気こたつは、当時かなりの需要があったのではないか」と推察する。

 だが、1人暮らしの若者がマンションなどに住むようになり、冷房と暖房の両方ができるエアコンも広まった。

 こたつの減少について永野課長は「一戸建てでも、マンションでも、フローリングが増えたことが大きいと思う。フローリングにはソファが合うとのイメージがある。都会的な感覚を楽しむ人たちが増え、若者を中心にこたつ離れが進んでいる」と話す。

 ■平成生まれは知らない

 かつて家庭のこたつの上に必ずあったみかんも、減少が止まらない。

 その原因を、こたつの減少にあるとの仮説を立て、会社のデスクや家庭のテーブルにみかんを置く運動を展開している人がいる。

 野菜や果物の摂取拡大を目的にしたNPO法人「青果物健康推進協会」(東京)の事務局長、近藤卓志さん(52)だ。

 運動はもともと、メタボリックシンドロームの原因の一つが会社のデスクにある菓子と考え、よりカロリーが低いみかんで代替しようと始まった。近藤さんはこう振り返る。

 「みかんの消費が減っていて伸ばさないといけないと、関係者と議論したんです。すると、昔こたつでみかんを食べていたけど、最近は減ったということになった。つまり『食べるシチュエーション』がなくなっていると気づいたわけです」

 こたつとみかんの減少の相関関係は「だれもきちんと調べておらず、あくまで仮説」というが、「食べるシチュエーション」を取り戻そうと、会社のデスクや台所のテーブルでみかんを置く運動をしており、大企業も協力している。

 近藤さんによると、昭和生まれの人にみかんを家のどこで食べるか尋ねると、大部分が「こたつ」と答えるが、平成生まれの若者は「ほとんど食べない」と返答するという。若い世代はこたつイコールみかんという連想をしない、いや食べないということだ。

 果樹の苗木業者でつくる日本果樹種苗協会(東京)によると、日本のみかんは、正式には、温州(うんしゅう)みかんと言い、約400年前に中国から鹿児島県に伝わった柑橘(かんきつ)の種から偶然に生まれたとされる。現在は中国や韓国でも、みかんは栽培されているが、いずれも温州みかんの枝を接ぎ木して、現地で栽培されるようになったという。

 おもしろいことに、こたつも、みかんも日本固有というわけだ。

 ところで、こたつ以外でみかん減少の要因として考えられるものは何か。協会の担当者は果物嗜好の多様化をその原因に挙げる。

 「イチゴやバナナも最近は値段が安く、食べやすい。夏場はメロンやスイカがあり、ブドウやリンゴも品種が豊富。胃袋に入る量は決まっているので、みかんはそのほかの果物と競合しているわけです」

 また青果物健康推進協会の近藤さんはこたつとみかんの相関関係を指摘する一方で、「ケーキなどのスイーツが多様化し、コンビニで手に入る。そうしたスイーツに流れているのではないか」とも分析している。


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