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Tohazugatali Economic Review
1444
:
とはずがたり
:2013/06/01(土) 21:43:28
こんな選抜方法でいいの?
委員長がここまで「客観性を重視する」、と宣言したにもかかわらず、僕には我々の選考基準が客観的だとはどうしても思えなかった。
そもそも、大学の成績を重視するといっても応募してくる学生の出身校は極めて多様だ。アメリカだけでもいわゆるアイビーリーグなどの名門校だけでなく、無名の大学もかなりの数、さらにアジア、ヨーロッパ、オーストラリア、南アメリカを中心に、世界中ありとあらゆる大学からの応募がある。
外国の大学に関しては、少数の例外(たとえば、選考委員がその国の出身であるような場合だ)を除けば、その大学でどんなレベルの授業をしていて成績評価がどのくらい厳しいか、などを把握するのは基本的に不可能だ。なので、同じオールAでも大学が違えば比較はほとんど無理である。
僕の場合は日本人の応募書類を見るように頼まれたのだが、これはまだ良い。辛かったのは、委員中唯一の東アジア人であるためか、中国や韓国からの書類まで見るはめになってしまったことだ。頑張ってみるのだけれど、正直ほぼお手上げと言わざるをえない。
中国からの応募者は数が圧倒的で、北京大学、精華大学、復旦大学といった大学からは、各校10人以上ずつ応募してきたりする。しかもその全部の推薦状に「この学生は我が校のトップだ」みたいなことが書いてある(これは少しだけ誇張しているけれど、少しだけだ)。
こんな事情で、間違いのない選抜をしているという実感はまったくない。誰かが怠けているなどということではなく(実際、選考は、何人もの委員が書類を読み、その後委員同士で議論し、さらに委員長がもう一度チェックし……とそうとう慎重に行われているのだ)、そもそもの制度が最適にできていないように感じる。
日本の大学院入試のほうが公平?
アメリカの選抜を経験するにつけ、日本の大学院入試はなんてうまくできているのだろうと思った。たとえば僕が留学前に、たった3カ月ではあったが在籍していた東大大学院の場合には、1次試験にちゃんと経済学の試験がある。
それだけで、あってないような指標を基に無理な比較を断行する、という苦労なく、客観的な指標で選抜を行うことが可能になる。
GREのようにみんなが満点を取るような試験ではないから、ちゃんと情報量もある。選考委員の主観が入る余地が少ないから公平性が高いようにも思われる(もちろん、ペーパーテストが本当に公平で客観的な制度なのかはそんなに明らかなことではないけれども)。
なぜアメリカのトップスクールは強いか
このように問題だらけに思える選考を経てできた陣容であるにもかかわらず、アメリカの経済学大学院、少なくともいわゆるトップスクールの学生のパフォーマンスは圧倒的に高い。いったいなぜだろうか?
いろいろな理由が考えられるのだが、その一つとしてここで特に挙げたいのは、単純に応募者の母集団の大きさだ。たとえば日本で一番の名門とされる東大の場合は日本全国から応募を募る。
これに対して、スタンフォードにはそれこそ世界中からの応募が集まる。(非常に大雑把に)世界人口を70億人、日本の人口を1億3000万人とすると、単純計算で、その母集団には50倍以上の差がある。
もちろん世界中の国から同じように学生が集まるわけではないが、この数字の差は圧倒的だろう。仮に僕の実感のとおり、選考方法に多少の問題があるとしても、デキる学生を集めるという目標の下では、それも「細かいこと」にすぎないのかもしれない(選抜の公平性は、また別の重要課題だが……)。
そのつもりでアメリカの選考方法を見てみると、今度は一転して、「実に理にかなっている」と思えてくる。共通の選抜試験を(ほとんど)しないのは、世界中どこからの応募であっても受け入れるために、そのほうが便利だからなのではないか。
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