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Tohazugatali Economic Review

1443とはずがたり:2013/06/01(土) 21:43:11

世界中の「ガリ勉」たちが集結した結果
トップスクールが実践する極めて合理的な選抜の方法(後編)
小島 武仁 :経済学者 2013年05月31日
http://toyokeizai.net/articles/-/14093

「ガリ勉」のどこがいいのだろうか?

さて、前回は、アメリカの経済学部大学院入試において、意外なくらい筆記試験が重視されていないということ、一方で彼らがいわゆる「ガリ勉」学生を採りたがっているということをお伝えした。

選考に必要な書類は下記のとおりだ。

?1:大学の成績表
?2:GREという全国共通試験の結果
?3:英語試験TOEFLのスコア(外国人の場合)
?4:推薦状
?5:志望理由を述べたエッセイ(多くの大学で)

後編では、この大学院入試で行われているのがいったいどういうことなのか、お話ししていきたいと思う。まずは、「ガリ勉」について、もう少し補足しよう。

まず、現代の経済学を研究するにあたっては、何をおいても一定の数学力がなくては話にならない。そこでポリシーとなるのが以下の3点だ。

①最初にGREの数学の点を見て、(ほぼ)満点でなければ足切りにする
②大学でいくつ数学の授業を取っているか、その授業でちゃんとA(優)を取っているか見る(特に基礎的科目である実解析と線形代数の成績を見よ)
③そのうえで、推薦状に良いことが書いてあるかどうか見よ

①と②を見る限り、選考は超機械的だ。

何がなんでも、ほかと比べて優秀な学生がほしい

推薦状についても、この学生はクリエイティブだとか、こういう面白い研究をしているとか、そういった記述は「主観的すぎるので無視せよ」、というのが選考委員長の考えだ。

「もっと具体的かつ客観的な評価を探すべし」、なのだそうだ。

つまり具体的に、

「過去の○○という学生(すでに卒業して研究者になっていればなお良い)と比べて優秀だ」

と書いてあるかどうか、それも客観的な証拠 、たとえば、

「私が教えた授業で○○人中XX番の成績だった」

「昔トップスクールに行った○○という学生は過去の同じ授業でXX点だったのに対して、こ の学生は△△点だった」

……のような記述と併せて書いてあるかどうかを重視せよ、なんていうのだ。僕は選考方法が想像以上に客観指標ベースであることに驚いた。

ちなみに、応募書類のひとつに挙げた志望理由のエッセイに至っては「読むな」とまで言われた。その理由は、こういったソフトな情報は当てにならないし、選考するほうにしてもそれを読んだところで、価値を評価できるような能力も時間も全然足りないから、だそうだ。

アメリカの入試ではエッセイが大事、という話はよく聞くけれど、少なくともウチでは考慮されていない(もっとも、最近話した他大学の教授は結構読んでいると言っていたので、この部分は大学によってかなり違うのかもしれない)。


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