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Tohazugatali Economic Review

1158名無しさん:2006/04/04(火) 00:03:15
社説:格差社会考 ニートとフリーター・負け組じゃないよ
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20060331k0000m070170000c.html

 将来への夢や希望をなくしている若者が増えている。IT長者となって稼ぐ若者がいる一方で、ニートやフリーターが階層化しており、所得格差が広がっている。それが社会の閉塞(へいそく)感につながり、先行きに不安をもつ若者も多い。

 なぜ、こういう状況になったのか。その背景には社会の仕組みの激変がある。工業化の時代、学校を卒業してすぐに就職し終身雇用で働くのが一般的だった。しかし、バブルが崩壊し経済のグローバル化が進むと、雇用の場が大きく減り、正社員から低賃金の非正社員への切り替えが急速に進んだ。

 学卒者の就職氷河期が続き、就職先や正社員か非正社員かで所得格差が生じた。若者に「勝ち組」「負け組」が生まれ、希望格差社会になったと指摘されている。いま、フリーターは201万人、ニートが64万人いる。

 厚生労働省の調査(05年)では非正社員の賃金は正社員の6割だ。フリーターが正社員になるのは難しく、勤続年数で昇給する正社員との格差は開くばかりだ。

 年金など社会保険に加入していない非正社員も多く、そうなれば無年金高齢者は生活保護に頼らざるを得なくなる。これは近い将来、間違いなく社会問題となる。

 人口減少と少子高齢化が同時進行する中で、フリーターやニートの若者たちとどう向き合うのか。どう対応するのか。政府も企業経営者も、そして教育者や親も厳しい現実を前に立ちすくんでいる。

 ニートには働く意欲がないというが、これは誤解だ。「人間関係でつまずいた」「競争がいやだ」など、ニートになった理由はさまざまだが「自分のペースでゆっくりとした仕事をしたい」と話す人も多い。仕事はしたいが、競争社会は嫌だという。労働に対する価値観の多様化を認めていく時代なのかもしれない。

 希望がないというのも一面的な見方である。ニートを「卒業」して、夢を追いかけている何人もの若者にも会った。

 ニートの自立や就職を支援する若者自立塾を全国各地に作ったり、職業訓練を受けながら企業実習を行って就職先を探す日本版デュアルシステムなど、国はさまざまな試みを始めている。自治体や企業、地域でもいろいろな取り組みを広げてほしい。

 公共政策によりニートやフリーターに働く場を作り出すことを考えてもいいのではないか。かつてのような大掛かりな失業対策を復活させろとは言わないが、まず公共機関などに若者のための雇用の場を作り、そこで職業訓練の経験を積み一般企業に就職するルートを確立できないものだろうか。

 ニートやフリーターに「負け組」のレッテルを張っても、何の解決にもつながらない。働くことの意味を学校や社会で教え、同時に雇用の場を増やしていく地道な取り組みが必要だ。

毎日新聞 2006年3月31日 0時14分


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