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Tohazugatali Economic Review
1030
:
とはずがたり(3/3)
:2005/12/09(金) 20:42:52
>>1028-1030
不倶戴天の敵
小出しにカネを入れる「戦力の逐次投入」の結果、なかなか抜本再生が実らなかったダイエーを思い起こすという。
「私たちは全摘手術が必要と思っているが、後藤さんは部分摘出だけして、あとはクスリで治そうと考えているようです。立派なバンカーかもしれませんが、透明性が重要視される資本市場を重視した手法ではなく、情報を囲い込む銀行のやり口ですね」
ともあれ、メーンバンクとそこから送り込まれた社長との間で齟齬が生じるのは尋常ではない。
後藤は、総会屋利益供与事件で大揺れに揺れた旧第一勧銀の「改革派四人組」のエース格だった。「使命感が強く、大きな視野で公平・公正に判断する人」と、やはり四人組の一人だった小説家の江上剛は後藤を高く買う。皮肉なことに江上は、後藤と相対峙する関係にあるゴールドマンの持田とは、旧一勧の入行同期である。
旧第一勧銀の出身者を中心に人望が厚かった後藤を問題山積の西武に送ったのは、頭取の斎藤だった。後藤を煙たがったからだともいわれる。そんな古巣のボスとの気まずさもあってか、後藤は有罪判決を受けた前オーナー、堤義明とのきずなを自身の正統性のよりどころの一つとしているようだ。
「決して義明さんを復権させるつもりはないが、彼がコクドの大株主であることは間違いない。その意向は無視しえないので、2人はきちんと話し合って信頼関係を築いています」
後藤側近は、そう語っている。義明がずっと沈黙を保っているのは、後藤を信頼していることのあかしかもしれない。
そんな後藤と義明を「何か握りあう密約があるのではないか」と疑いのまなざしで見つめるのが猶二であり、今回の問題で猶二と共同歩調をとる堤清二である。清二もまた、コクド株の所有権をめぐって裁判で争っている。
清二にとって、後藤は不倶戴天の敵だろう。自身の率いたセゾングループの西洋環境開発を処理する際、100億円の私財提供を迫ったのが、当時、第一勧銀にいた後藤だった。一方で後藤は清二のことを責任感に乏しい吝嗇家と見ていることを周囲に語っている。そんないわくのある関係の中で、後藤がセゾングループ解体の際に起用したブレーンらとともに西武に乗り込んできたことを、清二が愉快に思うはずがない。そして、後藤の後ろには義明がいる。
陥穽は「血と骨」
清二は周囲に「義明を説得してみせる」と語り、面談を申し出ている。西武の後藤側近も本音では、コクド株などの財産相続問題は「兄弟同士で話し合って解決してほしい」と願っている。一連の論争に巻き込まれて、改革派・後藤のイメージダウンが進むことに、後藤を尊敬する旧一勧人脈は耐え難さを感じているからだ。だが、義明は清二ら兄弟と会おうとせず、事態が氷解する兆しは一向に見られない。
前代未聞の経済事件の舞台となった西武の再生には、コンプライアンス(法令順守)や公平性・透明性とはほど遠い一族の恩讐がつきまとう。猶二と後藤の対決のように見える構図の裏に、清二と義明の確執が透けて見える。西武再編策の最大の陥穽は、一族の「血と骨」にあるといえそうだ。(文中敬称略)
(AERA編集部・大鹿靖明)
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