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とはずがたり日本語総研

726名無しさん:2016/09/29(木) 10:29:13
【京都新聞】
言語学者の故金田一春彦さんが、男心や女心になぞらえられる「秋の空」を実感したのは京都でのことだった。東京では秋空が変わりやすいという感覚はないそうだ▼エッセー集「日本語は京の秋空」には、そんな古都の気候にも似た日本語の変化への感慨が記されている。同書によれば、はやり言葉は「枕草子」の平安時代にまでさかのぼり、鎌倉時代の「平家物語」には新表現が数多く登場するという▼情報手段が格段に発達した今日では、なおさら動きが速い。文化庁の昨年度の国語世論調査では「見れる」「出れる」などの「ら抜き言葉」を使う人が初めて多数派になるなど変容が目立つ▼こうした傾向に眉をひそめる向きもあるが、少し違った目で見たのは民俗学者の柳田国男だ。1961年、日本人の国語はこの50年でかなりよくなったとし、三つの理由を挙げた▼第一に言葉数が多くなり、言えなかったことが言えるようになった。第二に一つ一つの言葉の使われる度数が増え、人が長い話をするようになった。第三に同じ言葉の用いられる区域が広がり、人と人の付き合いが楽になった▼つまりコミュニケーションの広がりで判断した。言葉の本来の目的からすればもっともな見方だろう。秋空のような日本語を眺める大きな視点も時には必要だ。


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