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とはずがたり日本語総研

285とはずがたり(1/3):2006/05/10(水) 19:18:32

ニュースワイド2006:平成の大合併 消えた町村名 /北海道
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060507-00000034-mailo-hok

 ◇融和優先、歴史忘却も−−第2幕へ教訓生かせ
 「平成の大合併」で道内では21の新市町が生まれた。その陰で消えた町村名は36。多くはアイヌ語に由来する。和名であってもまちの歴史を表していた。新自治体名を決めるに当たり、住民の融和に配慮するあまり、まちの歴史や文化を忘却してしまった自治体もある。今後あり得る大合併の第2幕。「まち」の名前はどうあるべきか。第1幕から教訓を読み取りたい。[安味伸一、内藤陽、笈田直樹]
 ●北斗市
 渡島管内上磯町と大野町が合併。「新市名は旧町名の漢字を一文字も使わない」ことで合意し、04年6〜7月に公募した。集まった1308点から合併協議会の投票で決した。「小さな星が集まり輝く北斗七星のように2町が一つになり、より一層光り輝きたい」との意味付けがされたが、異論も聞こえてくる。
 「まちの歴史をひもとく手がかりを残すべきだった。上磯・大野が北斗市と名乗る必然性はない。くすぐったい感じで実感がわかない」。旧上磯町の郷土史研究グループ「上磯地方史研究会」の落合治彦会長(69)の指摘だ。
 旧大野町の郷土史研究グループ「大野文化財保護研究会」(文保研)の木下寿実夫会長(69)も「北斗の名前には戸惑いがある。文保研は先祖から受け継いだものをしっかり残し、郷土史を掘り起こす活動を続けていきたい」と話した。
 上磯・大野は和名が定説。両会長によると、1869(明治2)年、北海道開拓使が郡制を施行し、「上磯郡」と命名した。「上」は西の方向を指し、「磯」は海辺を意味することから「上磯」となった。
 大野の由来はさらに古く、古文書の「津軽一統志」に1669(寛文9)年、「大野の戸数20戸ばかり」との記述がある。木下会長は「大野は大きな平野か移住者の故郷の名前ではないか」と推測する。北斗市は旧町名を住所表記からも消してしまった。
 ●大空町
 網走管内東藻琴村と女満別町が合併。新町名は旧町名をあらかじめ除外して公募し、691点が寄せられた。合併協議会の小委員会で「みのり」「湖桜」「桜丘」「青空」「大空」の5点に絞り、最終選考で女満別空港や「澄みきった大空」のイメージなどにちなみ、「大空」に決まった。
 町企画課によると、「これまでアイヌ語だったのだから新町名もアイヌ語にすべきだ」との意見を寄せた住民が1人だけいたという。アイヌ語の新町名候補は7点あったが、最終選考に一つも残らなかった。「大空町」について町民には「分かりやすく、子供でも覚えやすい」と好評らしい。
 旧町村名は住所表記や施設名には原則残る。女満別空港の名称もそのままだ。しかし、網走市の郷土史研究家、菊地慶一さん(73)は「新しい町名は妥協の産物で、非常に寂しい。アイヌ語由来の町名が失われることは歴史と文化がなくなることだ」と嘆く。
 ●新ひだか町
 日高管内静内町と三石町が合併。「ひだか」は和名とされている。
 両町の現・元住民を対象に05年1〜2月、新町名を公募。旧町名は不可とされた。そうしないと、人口の多い静内が有利になるためだ。246点からまず7点を選抜。いずれもアイヌ語ではなかった。合併協の1次投票で3点に絞り、2次投票で決めた。
 「子供から大人まで『ひだか』に愛着を感じている。日高管内の中心地として飛躍、発展の期待が込められている」と選定理由が付けられた。
 最終選考に残った他の2点は「美駒町」「まきば町」。両町が競走馬の生産地として全国的に有名なことが理由だった。


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