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近世日本史スレ

161荷主研究者:2013/03/31(日) 22:14:24

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/346626
2013年2月4日 13:39 西日本新聞
「博多町家」8割消える 高齢化や地震響き保存が負担

旧唐津街道沿いの福岡市西区姪浜地区に残る町家

 商都・博多の往時をしのばせ、福岡市が特に保存状態が優れていると認定した伝統的な町家の約8割が、この20年余りで姿を消したことが市の文化財調査で分かった。市が1990年、旧街道沿いを中心に実施した調査では29軒の町家が確認されたが、このほど2010、11年度の追跡調査結果をまとめたところ、6軒にまで減少していた。05年の福岡沖地震の被害や所有者の高齢化で建て替えや解体が急速に進んだ影響とみられ、市文化財保護課は「福岡の町家は危機的な状況にある」と分析している。

 町家は江戸時代から戦前ごろまでの、日本人の生活や風土に根差した伝統的な木造家屋。間口は狭く、奥行きが深いのが特長。市内では旧唐津街道沿いを中心に残り、吉住家住宅(博多区上呉服町)、箱嶋家住宅(東区馬出)など4軒が国登録有形文化財に指定されている。国から指定されると、保存費は一部公的補助を受けられるが、市に登録されるだけでは公的支援を受けられない。

 市文化財保護課によると、1990年の調査では昭和初期までに建てられた町家が約400軒あり、年代が古く、保存状態も優れているとして29軒が最高のAランクに指定された。今回の29軒の追跡調査結果では、18軒(中央区9軒、博多区5軒、西区3軒、南区1軒)が建て替えなどで消失。4軒は「改造などで保存状態が思わしくない」としてBランクに格下げされた。1軒は不明だった。

 市が把握していない町家が残っている可能性もあるものの、福岡の町家が滅亡の危機にあるのは間違いない。

 市は町家などの伝統的な文化を後世に引き継ごうと、12年度に保存について市が助言する文化財登録制度を創設。所有者に活用を呼び掛けている。ただ、老朽化が進む町家の維持や修復には多額の費用がかかるとされ、財政支援がない登録制度の効果は未知数だ。

 90年の調査を担当した土田充義・鹿児島大名誉教授(建築史)は「伝統的な町家があれば街に個性が生まれ、人を癒やす効果もある。行政がまちづくりの観点で町家の果たす役割を位置付け、財政支援を含め、保存に向けた対策を講じる必要がある」と指摘している。

=2013/02/04付 西日本新聞夕刊=


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