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都市計画道路・高速鉄道スレッド

2886とはずがたり:2016/06/20(月) 19:34:28
>>2885-2886
 東京多摩地区は、東の三鷹に戦闘機を試作していた中島飛行機研究所(現国際基督教大学=ICU、富士重工業)、南に陸軍の調布飛行場、北には多摩陸軍技術研究所(現学芸大学)、西には東芝府中工場、陸軍の立川飛行場や多くの飛行機・部品メーカーがあった。

 鴨下さんも都の道路計画を知り、憤りを隠せない。「いまさら軍用道路構想の復活なんて。貴重なはけを壊すのですか。都は、はけ周辺の家屋の高さ規制までして自然を守らせてきたのに。民家の密集している地区に道路なんて、実情を知っているのかと言いたいですね。9割方の市民は反対じゃないですか」。

 だが、都の当局者は現地の自然と文化的価値をそれほど評価していない様子。都道は必要との立場だ。

 計画の「矛盾」を指摘する声もある。A道路は、原計画では国分寺市西部の府中街道まで延伸するとされていた。しかし、府中街道周辺は国指定の府中国分寺史跡など文化財が多数見つかり、国分寺市分の計画は「廃止の方向で都と調整中」(同市担当者)という状況だ。

 つまりA道路はつながる見込みがない中で、小金井市分だけが実施されるということになり、都の主張する「ネットワーク形成」という点に疑問符が付く、という意見だ。

国分寺崖線の「聖地」

 B道路も問題が多い。都建設局が管理する都立武蔵野公園の野川第一・第二調整池は、野川流域で絶滅のおそれのある植物イトモ、ミクリのほか、ダイサギやカワセミなどの野生鳥類、ホトケドジョウやメダカなどの魚類などが生息するとされる。

 このため、自然再生推進法に基づき都が中心となって協議会を設置、「ビオトープ(生物生息空間)・ネットワーク上の重要な地区に位置している」として入念な計画を立案して自然再生事業に乗り出してきた。計画は、この東端に都道を通すことになる。

 現地に詳しい財団法人「自然環境研究センター」の江頭輝客員上級研究員は、「対象となっている地帯は、はけと、湧水が作る湿地帯、野川がそろった『三位一体』の、国分寺崖線でもここにしか残っていない『聖地』だ。一度壊したら元には戻らない」と計画の問題性を指摘する。

舛添要一都知事は4月8日の定例記者会見で、計画決定にパブコメへの多数の反対意見が反映されているのかとの質問に、「いろいろな意見があるが、防災を含めて(都市交通道路は)重要な都市基盤。都としては計画を着実に進めていく立場だ。今後は要望に応じて説明会を開くとか丁寧な説明を続けたい」などと推進の方針を示している。

 地元・小金井では、都が計画を強行すれば「ブルドーザーの前に座り込む」と話す古老もおり、存続の危機に立たされた武蔵野の原風景の行方に、目が離せない状態だ。

(時事通信社編集委員 山本俊明)


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