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都市計画道路・高速鉄道スレッド

1538とはずがたり:2009/10/11(日) 01:15:05

40歳のニュータウン 開発の陰で
(3)民間主導歓迎と危惧(2007/02/17)
巨大マンションに反発も
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/kikaku/098/3.htm

 計画当初は、国や都による“官設都市”だった多摩ニュータウン。しかし開発を終えた現在、事業主体だった都市再生機構や都は、所有する土地を民間業者に次々と売却している。「塩漬け土地」解消には歓迎の声がある一方で、民間による野放図な開発につながるとする危惧(きぐ)の声も根強い。「官が去った後」の住宅開発を追った。
      ◇
 小田急、京王、多摩モノレールの3路線が乗り入れる多摩ニュータウンの中心地、多摩センター地区。駅前にある遊園地の裏でクレーンが忙しく動いている。大手開発業者が11階建てのマンションを建設中だ。その近くでも高さ55メートル、18階建ての高層をはじめとする6棟のマンションが建設中。このマンション群の総戸数は530戸に上る。

 土地売却の加速でこの地区は空前の建設ラッシュとなっている。巨大マンション完工は、そのまま人口増につながる。近くの百貨店は「市場が拡大し、子育て世代が多数入居するのは大歓迎」。昨年、若者向けの売り場を2倍に拡大した。

 最近の景気回復を受け、土地の払い下げは順調に進む。都市再生機構の担当者は「90年代後半は不況でなかなか売れなかったが、ここ数年で風向きが変わった」とほくほく顔だ。大手開発業者は「多摩ニュータウンには需要がある。どんどん買いたい」と言い切る。

 一方、民間への土地の払い下げによって、国や都主導の「計画都市」の前提が崩れ、ニュータウンの住環境に魅せられて移り住んだ住民とのあつれきも生む。

 「誠実さのかけらもない」「説明になっていない」――。瀟洒(しょうしゃ)な一戸建て住宅が立ち並ぶ八王子市別所の「エヌシティ」の集会所に怒号が飛んだのは昨秋のことだ。

 整然と区画され、イトスギなどの緑も豊富なエヌシティは、電柱もすべて地中化され、美観の街並みを対象とした賞を複数回受賞している。その街に降ってわいたのが、大手マンション開発業者による11階建て、150戸を超えるマンション建設計画。マンションの幅は約100メートル。住民は「巨大な壁のようだ」と反発し、分棟や低層化を求めるが、業者側は「戸数を減らすと、採算が合わない」と主張している。

 住民による対策協議会代表の佐々木裕さん(58)は「機構は土地を急いで売り抜けようとしており、まるで悪徳不動産業者だ」と憤る。住宅購入の際、多くの住民が「隣接する更地には3〜5階の集合住宅が建つ」と機構から説明を受けたという。一方、機構は「ここには高層マンションも建てられる。そんな約束はしていない」と否定する。

 当初は昨年11月に着工予定だったが、強い反発で延期されている。住民と業者の交渉は行き詰まり、昨年末からは八王子市によるあっせん協議が始まった。12日に開かれた2回目の協議で、住民側は「建設そのものには反対しない」とし、“壁型マンション”を分棟化して棟間にすき間を空ける方向でぎりぎりの調整が続いている。
      ◇
 昨年度末時点で、機構は多摩ニュータウン内に120ヘクタール、都は85ヘクタールの未売却土地を抱えており、いずれも「早期に処分したい」とする。街の活性化には土地の流動化は不可欠。しかし、近隣住民の理解を得ないままの民間業者への売却は、さらなるマンション紛争を生みかねない。


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