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金融機関観察スレッド

444とはずがたり(2/2):2004/07/31(土) 14:34
 [シナリオ]

 統合交渉の成り行きとしては、大きく3つのシナリオが考えられる。

 まず、裁判で最後まで住友信託側の主張が認められた場合は、UFJの信託部門の交渉権は住友信託が握ったままとなる。そうなった際のシナリオはこうだ。

 (1)UFJと三菱東京の統合交渉から信託を切り離し、UFJ銀行と東京三菱銀行などの統合に踏み切る。

 (2)三井住友が逆転勝利をおさめ、UFJと三井住友による全面統合に移行する。

 一方、裁判でUFJ側の主張が認められ、信託の独占交渉権の問題が解消した場合は、(3)UFJと三菱東京の統合交渉が一気に加速する−ことになる。

 UFJとしては、財務基盤がよく、業務などでも補完関係が期待できる三菱東京との統合を第一に考えている。だからこそ、三井住友の西川社長が30日、統合交渉を申し入れるためUFJの玉越良介社長との会談を求めたのに対し、UFJ側は拒否した。

 さらに、UFJと三菱東京は同日、臨時取締役会を開き、統合方針を再確認し合っている。

 一方、三井住友の「逆転勝利」があるとすれば、三井住友が資本増強の資金協力などでおいしいエサをUFJにチラつかせ、UFJが心変わりをした場合に限られる。

 ただ、「住友信託の約束を反故にし、さらに三菱東京との約束も…となると、三菱自動車のように一気に社会的信用を失う可能性もある。UFJの選択は常識的にいって、三菱東京以外にはない」(大手銀幹部)というのが大方の見方だ。

 [西川勝算]

 現状では、UFJの統合相手は三菱東京となる可能性が高い。が、これで統合を仕掛けた三井住友の西川社長が「敗北」になるかというと、そうでもなさそうだ。

 外資系金融機関の幹部は「百戦錬磨の西川社長は、いくら年をとったとはいえ、無謀なカケに出ることはない。統合話がどちらに転んでも、損はないようにちゃんと考えているはずだ」とした上で、こう解説する。

 「1番いいパターンはUFJとの全面統合。2番目は、住友信託とUFJ信託の統合だけは実現させ、三井住友の傘下に取り込む。最悪でも、今回の対応で恩を売った住友信託と晴れて金融グループを結成する」

 独立心が強く、健全行の住友信託はこれまで、三井住友フィナンシャルグループと距離を置いてきた。そのため、三井住友は4大金融グループで唯一、信託銀行を持っていなかったのだ。

 今回の統合ゴタゴタ劇で、西川社長のしたたかさが見え隠れする。

[ 2004年7月31日()13時0分 ]


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