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金融機関観察スレッド

430とはずがたり(2/2):2004/07/28(水) 14:15

 そもそも、銀行の“目付け役”金融庁は、「UFJと三菱東京の統合を望んでいる」(同庁関係者)とされる。

 「金融庁は、信託銀行は信託業務だけをやってほしいという考えだ。ところが、現状は信託銀行とはいえ融資などの一般銀行業務がかなりのウエートを占めている。仮に住友信託とUFJ信託がくっついても、一般銀行業務は住友信託の中に温存されることになる。一方、UFJと三菱東京が持ち株会社の統合後、傘下の銀行を都市銀行と信託銀行に再編すれば、金融庁の思惑に近づくことになる」(同)

 なぜ、金融庁は信託銀行は信託業務だけをやってほしいと望むのか。

 金融庁関係者は「信託銀行にインチキをやらせないため」として、こう解説する。

 「信託銀行には、一般銀行業務の勘定と、信託業務の勘定が並存する。それぞれの勘定は本来、独立して存在しなければいけないが、一般銀行業務の勘定で発生した損失を信託業務の勘定に付け回すような『悪行』が目立つ。これを改善するため、信託銀行には信託業務に特化してもらうしかない」

 住友信託は公的資金を返済し、「国=金融庁」の力が及びにくい環境にある。こうした背景もあり、「金融庁にタテをつく形で統合交渉差し止めの仮処分を申請することができた」(大手銀幹部)とみられている。

 だが、住友信託が金融庁を敵に回し、最後まで徹底抗戦する可能性は低く、今後は「どの時点で、いくらで和解するかが焦点になるだろう」(同)とみる向きが多い。

 [最悪、国有化のUFJ]

 統合交渉が迷走してもっとも困るのは、ほかでもないUFJである。

 関係者によると、UFJホールディングスの玉越良介社長は17日、住友信託の高橋温社長に白紙撤回を申し入れた際、眼鏡を外し、涙ながらに理解を求めたほどだった。また、27日夕には、金融庁幹部と大手銀首脳との会合に出席していたUFJ銀行の沖原隆宗頭取は地裁の決定を知らされ、その表情が青ざめたという。

 無理もない。今年度中に2兆3000億円の不良債権処理を「公約」しているが、これを達成するには「三菱東京からの資金的な援助が必要になる」(大手銀幹部)との見方が支配的だからだ。

 金融庁の強い意向もあって最終的には両グループの統合は実現するとみられるが、万が一、破談という事態に陥った場合、「とりあえず公的資金を入れ、それで不良債権処理を進めさせる可能性もまったくないわけではない」(大手銀幹部)。

 UFJの異議申し立てで、再編バトルの決着は8月以降に持ち越されることになる。UFJ、三菱東京、住友信託の当事者に金融庁の思惑も加わり、3グループ・行には、例年になく暑い夏となりそうだ。


[ 2004年7月28日()13時0分 ]


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