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金融機関観察スレッド

3233とはずがたり:2020/03/03(火) 13:03:09
「消える農協」はどこだ?JA赤字危険度ランキング【ワースト100】
ダイヤモンド編集部 千本木啓文:記者
https://diamond.jp/articles/-/230322
特集 農業激変 JA大淘汰
2020.3.2 5:20

ダイヤモンド編集部の独自試算により、全国にある600JAの「4分の1」が赤字に沈む衝撃的な実態があぶり出された。マイナス金利などの影響で“ドル箱”だった金融事業がお荷物と化すからだ。経営が悪化する農協は吸収合併の道を選ぶことになるが、それも万能薬ではない。特集『農業激変 JA大淘汰』(全9回)の#1では、JAおきなわなど断末魔の悲鳴を上げる地域農協の窮状に迫った。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)

県域合併したJA高知県、JAさが
JAおおいたが赤字転落危機
「来るべき時が来た」ということか。かねて農協(農業協同組合)は、金融事業で収益を上げて、農業関連事業の赤字を補填することで経営を成り立たせてきた。

 しかし、超低金利政策は金融事業に依存する農協の収益構造を壊し、ボディーブローのように農協の経営を圧迫しつつある。

 ダイヤモンド編集部が信用事業(銀行業務)と共済事業(保険業務)を合わせた「金融事業」の減益額を農協ごとに算出し、2018年度の税引き前利益から差し引いたところ、全国にある600JAの「4分の1」に相当する153JAが赤字に沈んだのだ。

農協の部門別損益(1JA当たり)
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 試算で金融事業の減益額が大きい順に並べた「JA赤字危険度ランキング」のワースト1位はJA香川県だった。JA香川県は、22年度以降、金融事業総利益が約27億円も減るという試算結果が出た。

減益ラッシュの引き金引いた農中
 JAグループを揺るがす「金融ショック」の引き金を引いたのは、農協が展開するJAバンクの元締め、農林中央金庫(農中)だ。

 農中は農協が集めた貯金を運用し、その運用益を農協に還元する役割を担っている。農中は運用資金を農協からかき集めるため、通常の金利に上乗せする「奨励金」の利率を設定して、農協に手厚い利益還元を行ってきた。

 農中は19年3月から22年3月までに、この奨励金の利率(0.56%)を0.1〜0.2ポイント引き下げる。つまり22年度には農協が農林中金に運用を委託した資金(系統預け金)に奨励金の利率引き下げ分(0.1〜0.2%)を掛けた金額が、信用事業総利益から目減りすることになる。

 農中が奨励金の利率を引き下げるのは、そもそも運用実績を上げられないというシンプルな理由があるからなのだが、「実は、農協にもう貯金を集めてこないでほしい」(農中関係者)というメッセージも込められている。

 JAグループは組織が肥大化した巨艦であるだけに、すぐには止まれない。系統預け金の増加率は鈍化しているものの、その総額は微増している。ダイヤモンド編集部は系統預け金の増加を踏まえて、信用事業の減益額を算出した。

 共済事業の減益額は過去の減益傾向から楽観シナリオ、中位シナリオ、悲観シナリオの3パターンで算出した(試算の詳細はPDFファイル参照)。

 なお、JAグループには都道府県レベルに信連(信用農業協同組合連合会)という組織がある。信連のある32都道府県については、農林中金が支払う奨励金は信連を通じて農協に還元される。

 愛知県など財務基盤が強固な信連は、当面、農林中金の奨励金の利率引き下げ分の一部を補填するとみられる。だが、資金の運用環境が悪化しているのは信連も農中も同じだ。いくら信連の財務状態が良くても、県下の農協に振り向ける「余裕資金」が無尽蔵にあるわけではない。

 つまり、信連による補填は一時的な激変緩和措置にすぎず、信連の余裕資金が底を突けば、奨励金の利率引き下げが農協経営を直撃することになる。


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