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金融機関観察スレッド

2212荷主研究者:2011/09/25(日) 14:35:45

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110828301.htm
2011年8月28日02時21分 北國新聞
「脱株式」で競う 石川、富山の地場証券

 石川、富山の地場証券が「脱株式」で競い合っている。相場低迷で株式を売買した顧客 から得られる手数料収入が上向かず、投資信託や外債の販売に活路を見いだそうとしてい るためだ。ただ、株式が重要な収入源であることに変わりはなく、「今は我慢して、しの ぐしかない」(業界関係者)との声も漏れる。

 「8月はとりわけ苦しい。どの地場証券も苦労しているのは間違いない。うちもいいの は金取引ぐらいだ」

 石川、富山の地場証券8社で預かり資産が最も多い今村証券(金沢市)の今村九治社長 はこうこぼす。8月は欧米経済の先行き不透明感が強まり、対ドルで円が最高値を更新す るなど、相場環境はさらに悪化。株式売買による手数料収入は低空飛行を余儀なくされた 。

 今村証券は株式に頼らない経営改革をいち早く進め、株の手数料収入は全体の3割に満 たないという。今村社長は「いろいろな金融商品を先んじて取り扱ってきた結果」と話す 。

 株式市場の長期不振を受け、他の地場証券でも「脱株式」の動きが加速している。

 島大証券(富山市)の島谷治郎社長は「足元の投信、外債の取り扱い高は、前年比4倍 増となった昨年より多い。4〜6月の第1四半期は黒字を確保した」と強調。新林証券( 同市)と富証券(同市)はトルコ・リラの外債取り扱いを検討する。

 竹松証券(金沢市)も足元では、株式以外の手数料が全体の5割を超えているという。 投資信託や外債を取り扱っていない頭川証券(高岡市)は「最近の市況をみると、株式だ けでは厳しい。遅ればせながら始めたい」(担当者)と、商品の多角化を進める構えだ。

 坂本北陸証券(金沢市)は7月の手数料収入で債券がトップに躍り出た。ただ、小々高 利昭社長は「まだ試行錯誤だが、株とそれ以外の収入比率は6対4ぐらいが望ましい」と 、株式も重視する考え。石動証券(小矢部市)は「当面は推移を見守る」とし、今後も投 信や外債を扱う予定はないとしている。

 石川、富山の地場証券8社の2011年3月期決算は、投信や外債の販売が大きく伸び る社があったものの、全社が最終赤字に陥った。株式の手数料収入が大幅に落ち込み、そ の減収を穴埋めできなかったためだ。

 日本証券業協会北陸地区協会の頭川信行会長(頭川証券社長)は「各社とも苦しい経営 だが、今は我慢するしかない。専門家の予測を超えて相場が動くこともある」と、市場好 転に期待を寄せる。しかし、このまま厳しい状態が長引けば、生き残りに向け、再編や統 合をにらんだ動きが出てくる可能性がある。

 北陸ではリーマン・ショック以降の相場低迷で収益が悪化し、増資に踏み切る地場証券 が相次いだ。2009年6月には坂本北陸証券が荒町証券(富山市)を経営統合した。最 近では、富山の地場証券が石川、福井よりも多いことから、業界では「富山が震源になる 可能性がある」との見方がある。

 だが、頭川会長は「富山は数が多すぎるので、再編統合という考えがあってもいいが、 小さいなりに看板を掲げ、顧客を抱えているので現実的には難しい」と指摘する。島大証 券の島谷社長も「再編の話はまったく聞かない。それぞれオーナー色が強く、経営戦略が 異なる」と否定的だ。

 株価は景気の先行指標とされ、竹松証券の竹松俊一社長は「証券業界が良くならないと 、日本は元気にならない」と力を込める。しかし、世界経済の減速懸念の高まりや東日本 大震災の影響で、相場が一気に上向くとの見方は少なく、「脱株式」で耐える流れは今後 も続きそうだ。


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