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金融機関観察スレッド

2095杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2010/08/01(日) 09:24:20
※“クーデター”は失敗…

 行内を支配した木村−関本ラインに、役員らが異を唱えたこともある。
 19年8月の執行役会のことだ。木村容疑者らは、すでに商工ローン業者からの債権買い取りを加速させていた。反発する執行役7人が「15項目の議案」を緊急提案した。企業のコンプライアンス(法令順守)強化を訴えるもので、営業拡大路線をとる木村容疑者とは真っ向から反するものだ。
  「どういうことをしているのか分かっているのか。辞表を持ってきてやるべきではないか」。議案を見て木村容疑者は激高したが、議事はそのまま進行。採決され、いったんは可決された。
 しばらく押し黙った木村容疑者は、“伝家の宝刀”を持ち出した。
  「お前ら、それでいいのか。俺は会長を辞める。好きにすればいい。信頼関係のない人とは同じ船に乗るわけにはいかない。ただ、俺は大株主だ。分かっているんだろうな」
 当時、木村容疑者は振興銀の20%の株を持つ大株主でもあった。株主代表訴訟を起こす可能性をちらつかせて、反対派を揺さぶったのだ。

 そして、執行役を一人ずつ指さして、木村容疑者か反対派かどちらにつくか詰問した。
  「で、どっちの船に乗るのか」
 直接、問われた役員たちは次々と「木村さんです」と語った。その中には当初、反対派に参加していた元社長、西野達也容疑者(54)も含まれていた。
 計画は失敗に終わり、執行役のうち4人が振興銀を去った。そのうち一人の執行役が語る。
  「コンプライアンスを重視しようという声は、それ以降かき消されるようになった。木村体制がより強固になった瞬間だった」
 商工ローン大手、SFCG(旧商工ファンド)からの債権買い取りが始まるのは、その年の秋のことだ。後に金融庁から出資法違反の疑いが指摘されることになるこの取引も、主導したのは木村−関本ラインだった。

※「責任者は関本」とハシゴ外され…

 今回の検査忌避事件でも、関本容疑者は木村容疑者の片腕として行動することになる。
 捜査関係者によると、木村容疑者は21年5月26日に金融庁が立ち入り検査の実施を通知した直後、対策を協議する会議を開いた。出席した関本容疑者ら幹部に対し、検査で発覚した場合に不都合なメールは削除するよう指示。木村容疑者が作成した「削除リスト」をもとに、実際にメール削除作業に当たったのは関本容疑者だったという。
 一方、木村容疑者は金融庁の検査終了後の今年4月、メール削除などの妨害行為の実態を問われた取締役会の席上、こう語っている。
  「自分は少なくとも削除には一切、関与していない」
 そして他の幹部らとともに、「責任者は関本だった」と名指し。すべてをナンバー2に押しつける発言だった。その後も木村容疑者は複数の幹部に、「自分は指示してないよな?」と執拗(しつよう)に念押ししていた。
 木村容疑者にハシゴを外された忠実な右腕は、逮捕前の警視庁の調べでこう“反撃”した。
  「会議の場で木村から『やばいメールは消しておけ』と指示された」
 結果的に、木村容疑者を逮捕するための重要な供述となった。
 木村容疑者に買われ、そして売られた関本容疑者。「中小企業を救いたいんですよ」。入行直後、周囲にこんな熱い気持ちを吐露していた“初心”は、まだ胸にしまってあるだろうか。


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