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金融機関観察スレッド

2067チバQ:2010/05/16(日) 02:18:38
   ◇  ◇

 合併の旗振り役は金融庁だった。08年秋の金融危機で、資金調達が厳しくなった両行への公的資金投入を検討。世論の反発を抑え、「再投入」するため、合併という「成果」が不可欠だった。外資傘下で迷走する両行を苦々しく思っていた金融庁にとっても両行合併は悲願。ファンドを説得し、昨年7月に「官製合併」の合意をまとめあげた。

 ところが、昨年9月に誕生した民主党政権は、両行合併に関心はなく、公的資金の話は宙に浮いた。金融庁は昨年11月、両行の検査に着手。「両行に実力不足を突きつけ、合併に導く」(金融庁関係者)新戦略で、検査は4カ月という異例の長期に及んだ。新生の大幅赤字は確実になったが、今度はあおぞら側が「1対1の合併比率の見直しが不可欠」と主張。金融庁の狙いは外れ、かえって合併しない口実を与えた。市場の混乱収拾で、両行の危機感も薄れ、溝は埋まらなかった。

 金融庁は両行に業務提携の検討を約束させるのが精いっぱい。担ぎ出した池田氏の処遇も宙に浮き、金融庁が負ったダメージは小さくない。

 ◇生き残り険しく
 単独路線を選んだ両行だが、同日発表した10年3月期の連結最終損益は、新生が1401億円と2期連続の巨額赤字に沈み、あおぞらは83億円の黒字を確保したものの、低水準にとどまる。

 新生は高額の役員報酬の削減など経営見直しを決定。また、筆頭株主の米投資ファンドのトップが、新生の社外取締役として、報酬や人事を決める委員会に入り、経営を左右していたが、金融庁の意向を受け、この委員会も廃止した。当麻茂樹・次期社長は「中小・中堅企業を育てる産業金融に力を入れる」と経営立て直しに意欲を見せた。あおぞらのプリンス社長も「黒字体質に転換できた」と強調した。だが、両行の顧客基盤の薄さは容易に改善しそうにない。単独生き残りの道のりは険しく、両行幹部は「次の合従連衡の相手を探さなければ」と明かす。

 欧州信用不安など経営の先行きは予断を許さない。金融庁幹部は「危機が再来しても、けんか別れした両行を誰が助けるのか」と突き放すが、生き残りの道筋がつかなければ公的資金の回収もできなくなる。破談の代償が3者に大きくのしかかる可能性も否定できない。


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