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金融機関観察スレッド

1907千葉9区:2009/05/26(火) 22:35:02
http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20090526ke04.htm
大阪中心へ進出加速…池田・泉州銀が統合合意
内部融和に時間の声も
 池田銀行と泉州銀行の経営統合に向けた協議が25日、昨年2月の交渉入りから1年3か月を経てようやく決着した。昨年11月に最終合意の期日を半年延期するなど、曲折の末に発足する共同持ち株会社「池田泉州ホールディングス(HD)」は今後、激戦区の大阪府中心部への進出を加速する考えだが、両行の融和や相乗効果をどう出すのかなど課題が多い。

(立石知義、井岡秀行)

◆難産
 「池田と泉州は本当に、統合できるのか」――。

 今年1月、大阪市内で開かれた金融業界団体の会合。集まった各行のトップが談笑する中、池田銀、泉州銀の両頭取が離れた席に座り、一言も交わさないまま会場を後にした。関西金融界では破談の可能性を指摘する声も出始めていた。

 関係者によると、「交渉は事務方が中心で、頭取同士はほとんどひざ詰めで協議しなかった」と言う。

 池田銀は、資産規模で約3300億円、預金量で約4000億円など泉州銀を上回るが、2期連続の税引き後赤字だ。昨年11月の最終合意期日の延期は、統合比率を決めるための企業価値の算定で双方が譲らなかったからだ。今春には、両頭取が別々に上京して、統合後の主導権を握るために、両行の株主で交渉の仲介役である三菱東京UFJ銀行首脳に自行の優位性を「直訴」したという。

 今春になっても溝は埋まらなかったが、世界的な金融危機をきっかけに、銀行業界を取り巻く環境は厳しさを増してきた。最後は三菱東京UFJ銀首脳が「いがみ合っている場合ではない」と、持ち株会社の取締役数は双方同じ人数を出すなど事実上の対等統合を促して押し切った。

 最終合意の記者会見で池田銀の服部盛隆頭取は、「私の使命は行内の融和」と述べ、泉州銀の吉田憲正頭取は「交渉の過程での言い合いは当然」と語り、統合協議の難産ぶりをにじませた。

◆強みと課題
 両行の預金量は単純合算で約4兆円で、関西では京都銀行(約5兆5000億円)に次いで2位の地方銀行となる。服部氏は「関西で1位、全国で10位以内を目指す」と強調した。統合し、規模が拡大することで「将来的に大阪全体で存在感を高めてくる」(地銀首脳)と警戒する声がある。

 一方、この2年間で、池田銀は総額550億円の優先株を発行して増資を強いられた。有価証券の評価損が膨らみ、財務体質が悪化したため、550億円のうち300億円を三菱東京UFJ銀が引き受けた。公的資金ではなく、池田銀の株主である三菱東京UFJ銀が増資に応じ、これをテコに子会社の泉州銀との統合を推し進めた形だ。

 この結果、「池田泉州HDに引き継がれる優先株の配当だけでも年数十億円が必要となる」(関係者)という。両行の業務純益を単純合算しても約260億円に過ぎず、配当負担が重くのしかかる。

 また、収益力をアップするため、池田泉州は大阪府中心部に進出するが、ほかの地銀からは「当面は内部の調整に時間がかかり、営業などの足が止まる」との指摘もある。さらに大阪府中心部は大手行が高いシェア(占有率)を握り、他府県の地銀も相次いで進出している。具体的な経営戦略も白紙に等しく、統合後も困難な道が待ち受けている。

(2009年5月26日 読売新聞)


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