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金融機関観察スレッド

1235やおよろず:2007/06/21(木) 01:48:12
 ──5月決定会合の議事要旨で、今後の経済情勢次第で、利上げのインターバルが変化しうるという点は今回の展望リポートの中で工夫したポイントの一つと述べている。4月の展望リポートでは金融政策について「経済・物価情勢の改善度合いに応じたペースで徐々に金利水準の調整を行う」とあるが、昨年10月は「情勢の変化に応じて徐々に」だった。この点は工夫したポイントのひとつと理解していいのか。

 「展望リポートの表現の中で、今後の金融政策運営の基本的考え方についてはご指摘の点が一番大きな変更点だ。そこで表現をしたかったことは、一定のシナリオのもとで一定期間経ったら政策変更を行っていくといったような、いわゆるスケジュール感を持った政策変更といったような議論があるので、われわれとしてはそういうスケジュール感を持った政策変更というものは考えていない。今後の景気回復のペースの度合いに応じて対応していくということを明らかにした訳であって、議事要旨の中の記述がその部分を指していると私も理解している」

 ──物価の当面の速度に不確実性があれば、インターバルは長くなる方向に作用するのではないか。

 「不確実性がダウンサイドの方にバイアスがあると、そういうことを言うことも可能かと思うが、私自身は物価上昇が経済回復の度合いに応じて上昇していかないリスク、なかなか物価が上がらないリスクがあると同時に、ある何らかの展開というものを契機としてインフレ期待が例えば高まるといったようなことによって、上振れるというリスクもあり得ると思っている。アップサイド、ダウンサイド両方のリスクがあると言ったのは、そういうことだ。したがって、ペースに応じた政策展開というものが、一方的に先延ばしになるとかなんとかというわけではなく、そういうこともあるかもしれないし、早まる方向に働くこともあるかもしれない。私はそのように理解している」

 ──市場は過去の日銀の政策変更の経験を踏まえて、インターバルはおおむね6カ月前後とみているわけだが、基本形としては市場理解はそれほど外れていないのか。

 「そういうことを私どもから発信したことはない。一定のスケジュール感を持ってインターバルが設定されるということを申し上げたことは一度もない。むしろそういう考えを持たないんだということだ。基本形の存在というお話があったが、その意味するところを必ずしも私も正確に捉えていないかもしればいが、何かインターバルに関して基本形があるという理解がなされるような可能性があることを私は避けるべきだと思っている。その意味で、基本形が存在するという考え方そのものにも、私は同意する訳にはいかないというか、必ずしも、そういうことではないのではないかと思っている」

 ──福井俊彦総裁はIMC会合で、最大の敵はインフレ期待の増大だと言った。これはどのようなことを想定しているのか。

 「急激なインフレ期待の上昇が日本の最大の敵であるという総裁のIMCでの発言というのは、正確な文脈を覚えていないで、そういうことだったのかどうなのか自身にも留保が必要だが、物価をめぐるリスクにはアップサイド、ダウンサイドで両方ともあるが、私どもひとつは、ダウンサイドリスクとして、物価下落がさらに物価下落を呼ぶというような意味で、デフレのスパイラルが起こるリスクがあるかということであれば、そういう可能性はかなり小さいと判断している。なぜならば、これまでの企業の財務体質といったようなものもリストラ努力によって改善されているし、金融機関においても、財務の健全性は格段に進んだ。そういう中で、いま言ったようなデフレスパイラルというのは起こりにくい状況があるのではないかとみている」

 「一方、インフレが急激に起こるという可能性については、これは私ばかりではなく、かなり多数の意見だと理解しているが、その可能性が喫緊に迫っているとは考えていない。しかし、いわゆるリスク管理のあり方として、めったに起こらないかもしれないが、起こったら非常に大きなダメージを経済・物価に与える恐れがあるものに対しては、われわれは極めて鋭敏でなければならない。その意味で、最大の敵という言葉が適切かどうかはわからないが、やはりインフレ期待が急激に上昇する可能性に対しては、われわれは極めて注意深くなければならない」


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