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金融機関観察スレッド

1041とはずがたり:2006/08/29(火) 21:34:03
>>1036ではイタリア1位となってるがこのJETROの記事ではイタリア二位となっている

 国内2位の銀行ヒポ・フェラインス(HVB)が、イタリア2位の銀行ウニクレディト
に買収される。その結果イタリア、ドイツから中・東欧にかけて大きな営業基盤
を持つ新銀行が誕生する。ユーロ圏の金融機関の再編加速に影響するとみら
れる。
http://www.jetro.de/j/hp2005all/doko/April-Juni/doko16062005.htm

<総額154億ユーロの大型買収が年内にも実現>
 6月12日の発表によると、HVBの買収総額は154億ユーロ。HVB1株に対してウニク
レディト5株の交換比率でHVB株主にウニクレディトの株式が割り当てられる。これに
よりHVBの株式の100%をウニクレディトが取得する。7月末に予定されている株主総会
や関係当局の承認が得られれば、年内にも、時価総額で欧州9位、19ヵ国で資産総額
7,330億ユーロ、顧客数2,800万人、7,000支店超の大銀行が誕生する。

 新銀行の最高経営責任者(CEO) にはウニクレディトのプロフーモCEOが就任。HVB
のランプルCEOは取締役会の会長に就任する。持ち株会社はミラノに置かれる。買収
後もHVBとHVB傘下のオーストリア銀行は存続する。

 両行は、コスト削減などにより2008年時点で年間9億8,500万ユーロの統合効果(税
引き前)を見込んでいる。総額13億5,000万ユーロの統合費用は2005年に発生する。

 HVBは、中・東欧で傘下のオーストリア銀行などを通じてネットワークを築いていた。
しかし2004年には不動産投資関係で多額の評価損を計上し、3年連続で赤字決算と
なるなど、厳しい状況にあった(2005年3月3日記事参照)。

<独、伊から中・東欧にかけて大きな存在感>
 ウニクレディト(本社:ミラノ)は北部イタリアを基盤とし、資産規模でイタリア2位。HVB
(本社:ミュンヘン)は、同ドイツ2位で南部ドイツに基盤があり、傘下のオーストリア銀行
などを通じオーストリアでは同1位。

 新銀行は、イタリア北部、南部ドイツ、オーストリア一帯という比較的経済力の豊かな
地域を地盤とすることになる。貸し出しは、ドイツ38%、イタリア30%、オーストリア15%
(2004年末時点)と、分散効果が期待できる。

 新銀行は16ヵ国で700億ユーロの総資産を持つことになる。これは中・東欧で首位と
なるとともに、第2位の銀行の2倍以上の資産規模になる。国別では、クロアチア、ブル
ガリア、ポーランドの3ヵ国で総資産ベースで首位となるとともに、9ヵ国で5位以内に入る
など存在感は大きい。なお、中・東欧部門の本部はウィーンに置かれる。

 ウニクレディトのプロフーモCEOは「ウニクレディトとHVBは共に、欧州の中心に根ざす
強く新しい力となろう。両行は力を結合し、最初の真の欧州銀行になる」と述べた。

 総額約154億ユーロの買収は、ユーロ圏で国境を越えた銀行のM&A案件としては
過去最大となる。ユーロの導入により、ユーロ圏内の金融・資本市場の統合は進展した
が、金融機関のM&Aはこれまで国内同士が主流だった。今回の買収は、国境を越え
た銀行の統合の動きに大きな影響を与えそうだ。

(清水茂夫)


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