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政権交替を検討するスレ

1477名無しさん:2015/10/19(月) 21:25:30
>>1476

 一方で参議院では自民党(113議席)、公明党(20議席)と併せて133議席で、改憲に必要な162議席には29議席ほど足りない。その意味で与党としては政界再編に向けての動きは参議院を中心に考えられることになる。

 2016年7月の参議院選挙では242議席のうち半数の121議席が改選することになるのだが、与党の改選対象は113議席のうちの57議席(非改選は76議席)で憲法改正を可能とするためにはこれを86議席まで伸ばす必要がある。

 参議院は比例代表の配分が多いので衆議院に比べるといわゆる「風」が反映されにくく、「86議席」という目標を自民党・公明党だけで実現するのはかなり厳しい。

 繰返しになるが、先の国会で成立した集団的自衛権を限定的に認める一連の法的措置については、のちのち違憲判決が出る可能性が高く、既に違憲訴訟に向けた準備が進んでいる。

 こうした状況下では「改憲が必要になっても改憲できない」という状況を作ること自体がリスクになるため、与党にとっても野党の力を弱めるという意味において野党再編は必要不可欠となる。むしろ与党にとってのほうが切実な問題である。

 したがって与党としては違憲判決に備えて参議院で3分の2議席を確保するためには、参議院における15〜20議席相当の野党の議席の取り込みが必要となってくる。

 もっとも確実なのは非改選議席の取り込みとなるわけだが、そうなると維新の党(6議席)、日本を元気にする会等(4議席)、次世代の党(3議席)あたりを中心に、その他民主と非主流派の切り崩しなどが進められることが予測される。与党も与党で野党再編を必要としているのだ。

■ 野党に長期的ビジョンはあるのか? 

 以上、政局的な事情を中心に野党再編について見てきたが、そもそも「野党再編」というものに、果たして国民生活に関わる大義はあるのかどうか、ということについて考える必要がある。

 現状、野党側は大義名分として「政権交代可能な野党を作る必要性」を唱えているわけだが、ここまで見てきたように現状の野党再編の動きは「安保法改正の違憲問題」という、降って湧いた機会に便乗したもので、実質的な政策討議は追いついていない。

 そのような中で「細かいことはさておき違憲立法を平気でするような安倍政権の暴走を止めるために力を結集しよう」というような「平成の大同団結」などといったキーワードも踊り出している。

 このような長期的な視野に欠けた当座のニーズで勢力を結集して安倍政権を打倒することに成功したとしても、目標を達成した後になにをしてよいか分からなくなり統率が崩れ、いつぞやの民主党政権と同じで末路をたどることは想像に難くない。

 したがって、野党側としては「安保法廃止後の国際戦略」というものを早急に提示する必要がある。

 集団的自衛権やTPP推進といった安倍政権の政策は「親米保守」という強固な国際戦略の柱に支えられている。「依らば大樹の陰」といってしまえばそれまでだが、だからこそ現実的で力強い。そういう意味では改憲を目指す「与党側からの野党再編」は確かな政治的基盤に支えられている。それに対抗できる長期的な政策的な柱は何か、それを野党は急いで煮詰める必要がある。

宇佐美 典也


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