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雑談スレ

4751小説吉田学校読者(相撲LOVE):2006/07/30(日) 08:50:07
【ためされる大地 名古屋】
こんな風習あるの知らなかったでしょ?皆さん

大相撲『名古屋の楽日』 縁起物捨てるなら…
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060724/mng_____tokuho__000.shtml

 横綱朝青龍の復活Vで幕を閉じた大相撲名古屋場所の土俵で、再び激闘が繰り広げられた。といっても力士の場外乱闘ではありません。千秋楽の表彰式後、観客が土俵をほじくり返して持ち去るという「俵と土の争奪戦」のことだ。テレビ中継の時間内に始まるのはまれなため、実際に目にする機会はまずない。そこで、かれこれ20年も続いているという楽日恒例の珍風景を「紙上中継」してみた。 (浅井正智)
 「まだまだ!」
 呼び出しが今にも土俵に駆け上がろうとする観客たちを必死に制止している。
 土俵上では、表彰式に続き、今場所中に新序出世披露を受けた力士が審判委員らとともにお神酒をささげる手打ち式が行われていた。場所を締めくくる儀式だ。その時点で土俵争奪戦の参戦者たちは五重、六重になって土俵を取り囲んでいる。間近にいると、「われ先に」という彼らの鼻息が伝わってくる。
 会場内に場所終了の拍子木の音が響いた。これがゴーサインとなり、土俵はあっという間に観客で占拠された。“熟練者”は移植ゴテやスプーンを持参し、これでガリガリとやる。
 お目当ては俵だ。土俵には大小六十六本の俵が使われている。俵の六割に相当する部分は土中に埋まっているので、素手ではもちろん、移植ゴテを使っても掘り出すのは簡単ではない。
 一つの俵に三、四人がかりで挑みかかる。どうやら見ず知らずの人同士が一本の俵と格闘している一団もあるが、取り上げた俵を仲良く分け合うわけにもいかず、「オレの方が先だ」との争いも。
 日本相撲協会とともに名古屋場所を共催する本社(中日新聞社)事業局の担当者からは、事前に「凄(すさ)まじい光景ですよ」と聞かされていたが、これは冗談でも何でもなかった。
 角界では「土俵には金が埋まっている」と言われる。それを真に受けて、若いお相撲さんが夜中に稽古(けいこ)場をスコップで掘り返したという笑い話がある。現実には安全祈願のために昆布やコメ、スルメなどが埋められている。勝負に臨む力士は塩をまいて土俵を清め、四股(しこ)を踏んで地中の邪気を鎮める。土俵は神事が行われる場であって、単なるリングではない。
 地方場所の土俵は一度限りのもので、場所後は取り壊される運命にある。それにしても観客がみやげ代わりにしてもいいものか。名古屋場所担当部長の秀ノ山親方(元関脇長谷川)がこの疑問に答えてくれた。
 「一連の行事が済めば土俵の神様は抜けていなくなる。お客さんは縁起物として持ち帰っているようなのであえて禁止する理由もない。ただ協会として奨励しているわけではない。黙認しているということです」
 開始からわずか十分、熱闘は終わった。直前まで力士たちが力と技を競っていた土俵は、もはや原形をとどめていない。
 戦利品を手にした人たちは喜色満面で家路に就いた。福祉施設職員の千葉誠さん(32)は「施設に通ってくるお年寄りに見せたくて取りに来た。力士たちが無事に十五日間を務めた土俵は縁起物。お年寄りたちにも元気で暮らしてほしいと思って」と話した。
 土を記念に持って帰るといえば、甲子園球場で行われる高校野球が思い浮かぶ。甲子園ではまれに兵庫県大会の試合が組まれることがあるが、球場の広報担当者によると、「県大会で負けた選手が土を持ち帰ることは禁止されている」そうだ。また甲子園のツタはみやげ物として売られていても、土の方は売り物にはされていない。甲子園の土は限られた人しか触ってはいけない特別なものらしい。
 これに比べると、一般の観客たちに土と俵を自由に持ち帰らせている相撲協会はとても気前がいい(?)と思えてくる。
 もっとも土俵争奪戦は土地柄を色濃く反映した現象でもあるようだ。大阪や福岡の他の地方場所でも土俵の持ち去りは起こるが「歴史が古く、やり方も遠慮なしでおおっぴらなのは名古屋」と関係者は口をそろえる。


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