この問題の原因はチップ生産にあるわけではない。Intel の生産設備では300mm ウエハー1枚あたり2500個の Atom チップを生産できるため、決して生産能力は不足していない。あるアナリストによると、この問題は Intel の製品検査能力が十分でないことに原因があるという。
半導体分野を専門とする調査会社 Mercury Research の社長 Dean McCarron 氏は、取材に対して次のように述べている。「Intel が多くの生産設備や検査設備を保有しているのはもちろんだが、資源配分の問題があって、製品検査が限界に達するようになった。これは単に、『Core 2 Duo』を検査設備から外して Atom に入れ替えれば済むということではない。(問題を解消するには) Atom 向けに設備の増強を図る必要があるが、設備の拡張にはしばらく時間がかかる」
Atom がヒット商品となりつつあるというのは、控えめな表現だろう。McCarron 氏は Atom プロセッサの販売個数について、2007年第4四半期で10万個、通年で40万個となったと推定している。同氏の予測によれば、2008年第3四半期に500万個、第4四半期には600万個の Atom プロセッサが販売されるという。
McCarron 氏によれば、Intel が Atom チップの人気を過小評価していたことは確かだが、同チップがこれほどの人気を集めることは誰も予想していなかったという。「低価格ノートパソコンの初代『Eee PC』が人気を博したことから、Atom の販売が伸びそうだという感触は、われわれもある程度つかんでいた。しかし、発売されてベンダーによる採用が始まった直後から Atom への関心がこれほど高まるとは、誰も予測できなかったと思う」と、McCarron 氏は述べている。