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PC関連スレ

2374とはずがたり:2018/08/28(火) 21:27:48
>>2373-2374
 パナソニックでは、こうした需要増とそれに対応した調達、生産体制の確立により、2018年2月および3月は、神戸工場のレッツノートおよびタフブックをあわせた平均月産台数7万台を大きく上回り、過去最高の月産台数を達成。2018年4月以降も、月によっては増減はあるものの、前年並みの実績で推移しているという。

生産体制を強化へ
 さらに、2020年に向けて、さらなるPC需要の拡大が予測されるなか、神戸工場の生産体制の強化の取り組みにも余念がない。

 神戸工場は、基板製造から組立までの一貫生産体制を確立しているが、基板製造ラインにおいては、ロボットの導入を促進。現在、検査工程において、「ゼウス」と「メディス」という名前をつけた2台の双腕ロボットを導入。これまでは6軸の多間接ロボットを利用して、SZシリーズなどの大ロット向けの機種に限定した基板検査のロボット化を進めていたが、双腕ロボットの導入によって、複数の機種の基板を同時に検査。少量生産品については、従来は人手で検査をすることしかできなかったものを完全自動化することに成功した。

 さらに、双腕ロボットと多間接ロボットとの組み合わせによって、小ロット機種に関しても、基板の分割作業と、組立工程で使用するための箱詰め作業まで完全自動化するという。

 また、組立工程においても検査工程における自動化を積極的に推進。組み上がったPCのインターフェイス類などを、まとめて一度で検査できる機器を自ら開発して、検査作業の効率化と品質向上を図っている。

 そのほか、組立ラインでは、検査工程にセンサーなどを多用しており、自動化にも積極的に取り組んでいる。工数削減とともに検査品質の向上にも大きく貢献しているという。

 さらに、基板の実装ラインでは、多品種少量生産にも柔軟に対応できるように、需要動向に応じてさまざまな基板を生産できる体制を構築。基板サイズが異なっても、基板が流れるレールの幅を自動的に変更し、部品カセットを入れ替えることがなく、必要な部品を実装できるようにした。1日に10回以上行なわれている段取り替えも、自動的に行なえるフレキシブルラインを実現したことで、需要にあわせた柔軟な生産体制を確立できたという。

組立ラインでも検査の自動化が行なわれている
 基板実装ラインで見逃せない取り組みが、2018年3月から稼働させた新たな機器により、ミクロン単位の実装位置を判別し、修正すべき個所を自動的に判定して、それをフィードバックしたり、フィードフォワードする仕組みである。閾値を超える前に異常を検知して、それを自動で修正することで、品質の高い基板製造につなげることに成功しているという。基板実装ラインにおける先進的な取り組みの1つだ。

 さらに注目されるのは、パナソニックが2017年に買収した、ベルギーに本拠を置くゼテス(Zetes)の物流/人物認証ソリューションを神戸工場が導入し、今後、神戸工場の物流管理を改革するとともに、ゼテスの日本におけるショールーム的役割を果たすようになることだ。

 パナソニック コネクティッドソリューションズ社モバイルソリューションズ事業部プロダクトセンターの清水実所長は、「まずは、VMI(ベンダー・マネジメント・インベントリ)倉庫を対象にした物流管理に、ゼテスのソリューションを活用する。2018年9月には導入を開始する予定であり、従来の仕組みと比較して、2桁の効率化を図りたい」とする。

 ゼテスを活用した日本初の本格的に取り組みともいえ、「現場ソリューション」の提案を加速するパナソニック コネクティッドソリューションズ社にとっても、神戸工場の先行導入は重要な意味を果たすことになりそうだ。

 加えて、AIを活用した需要予測に基づく、生産の平準化といったことにもこれから取り組むことで、オペレーション改革にも挑む姿勢をみせる。予測精度を高めることで、調達面や在庫管理のメリット、生産の効率化だけでなく、予測に基づいた生産を行なうことで、特定機種の納期を短縮するといった成果にもつなげる考えだ。

 このように、神戸工場のスマートファクトリー化の動きは、これから加速しそうだ。




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