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PC関連スレ

1■とはずがたり:2002/11/04(月) 22:01
新規購入を検討するスレ

2169とはずがたり:2017/05/26(金) 08:26:23
ここhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1265646497/571で思い出したがカノープス,社名も変わってしまったそうな。ちと淋しいな。

トムソン・カノープスがグラスバレーに社名変更
-社名から「カノープス」が消える
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/430221.html

 ビデオ編集ソフト「EDIUSシリーズ」などを展開するトムソン・カノープスが、3月1日付で商号をグラスバレー株式会社(Grass Valley K.K.)に変更した。

 この商号変更は、2011年1月1日にGrass Valley事業部がトムソン(現テクニカラー)から独立したことを受けたもの。同社は1983年にカノープス電子として創業し、'92年にカノープスに商号変更。さらに、2006年にトムソン・グループに参加したことで、2008年10月にトムソン・カノープスに変更していた。今回の変更により、創業以来の「カノープス」の名称が社名から消えることとなる。

 グラスバレーでは、「従来の製品のさらなる充実を図る一方で、米国に本社を置くグラスバレーの日本法人として幅広い製品をご提供することでお客様に貢献し、企業としての責任を果たしていく」としている。
(2011年 3月 1日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]

カノープスの思ひ出ぽろぽろ
2011-03-02 22:47:19
http://blog.goo.ne.jp/krmmk3/e/628743212e97e95e160605e1e6325d00

トムソン・カノープスがグラスバレーに社名変更
-社名から「カノープス」が消える

トムソングループから独立したと言う話は聞いていたので、社名を変更するにしてもてっきり"トムソン"の文字が削除される程度と考えていたのですが、完全に別の名前になってしまうのですか。残念です。そこそこPC暦の長い身としては、「カノープス」の名には独特のあこがれを持っていたのですが。"トムソン"がついた程度ならちょっと格好悪くなったけど、程度の感覚で済んだのですけどね。

カノープスと言えばMTV、といいたいところですが、それ以前のグラボが主力だったころ、PowerWindowsとGeForceになってからのSPECTRAを語らずにはいられません。他社の同じチップを搭載した製品と比べて高額でありながら、ベンチマーク時に圧倒的なパフォーマンスを発揮するためにベンチマーカーに支持を受けたオリジナルのドライバと、独自設計による高画質さが魅力でした。特にカノープスが力を入れていて製造していたnVIDIAのD-SUB出力の画質はおせじにも良いと言えないものが多かったのでカノープスの力が際立っていたと記憶しています。高品質のために、今のグラボでは当たり前の外部からの電力供給を、最初に行ったのはカノープスのGeForce搭載グラボ、SPECTRAです。わたしはSPECTRAを買ったことはないのですが、実際わたしが購入した最初のGeForceであるGeForce2MXの画質はひどく、にじんでいる上にゴーストのようなものまで見えるほどの低品質でした。なのですぐにMATROXのMilleniumG450に変えてしまって「遅くなったけどこっちの方が画質がいいや」と悦に浸っていたものです。GeForce2の時代はnVIDIAしか製品メーカーにGPUをおろしてくれるメーカーがなかったにもかかわらずボード販売メーカーだけはやたら多かったので、わたしが買ったような低品質のものもたくさんありました。だからカノープスは高額でも輝いていられたのです。ちなみに他のGPUはメーカー直販のものしか製品がありませんでした。3DFXが同時代のVoodoo3からチップ単位の外注主義からメーカー直販のボードのみに切り替えたのは記憶している人も多いかと思います。結局3DFXは3はまだしもVoodoo4/5への移行に失敗してnVIDIAに買収されてしまいました。一方ATIは逆の道を歩み、RADEON8500を皮切りにVPU(GPU)をメーカーに開放、2大勢力時代の幕開けとなるのですが、それは別の話。
このカノープスのグラボにおける独自性が出せなくなったのは、GeForce3のころだと思います。一時代は築いたものの、あまりに玉石混合だったGeForce2製品の品質を見直すため、nVIDIAが製品のパートナーをASUSやMSIと言ったマザーボードメーカーにシフトし、リファレンスを守った設計を行うことを推奨し始めてからです。おかげでグラボ専用メーカーは独自性も出せなければ製品の発売もマザーボードメーカーより遅れるようになってしまい、出荷できるようになったらもうそのチップの旬を過ぎていた、なんてことも珍しくなくなっていました。さらにディスプレイに液晶が採用されるようになり、接続がD-SUBからDVIになると同じGPUなら画質の差があまり出なくなっていきます。結局さしものカノープスもそういった波についていけず、遅れて登場する上に値段が高いという競争力を発揮しづらい製品となってしまったため、GeForce4を最後にオリジナルのグラボから撤退してしまいました。現在のグラボ市場を見ると、もう少し我慢して続けていれば・・・とも思いますが、当時の状況では仕方がありません。

2170とはずがたり:2017/05/26(金) 08:26:36
>>2169-2170
変わりに活路を見出したのが(と、言ってもMTV登場時点ではまだSPECTRAシリーズは健在でしたが)、われらがMTVによるビデオキャプチャ市場です。それ以前PC用のキャプチャ市場はごく一部のもの好きだけが見ている市場でした。PCの能力が足りないし、キャプチャー用チップの性能も低い、何より業界がなぜか「PCでのビデオキャプチャと言えばDVでビデオカメラからのキャプチャだ」という方向に持っていこうと盛んに運動を行っていたので盛り上がりようがなかったように思います。すでにPC録画の実力を敵視する傾向があったのかも知れません。パイオニアなどDVD-Rの立ち上げ時期に「DVD-Rの主要用途はビデオカメラで撮影した記録映像をDVD-Video化することだ」とはっきりと言い切っています。おかげで碌な製品がありませんでした。ただ唯一、ソニーのVAIOのデスクトップ機だけが高性能なTV録画ボードを搭載して売っていたと記憶していますが、当然単体販売はしてくれず、わたしらはやきもきさせられていました。
そんな中に衝撃的に登場したのがカノープスのMTV1000です。コンシューマ向けにいいチップがない代わりに業務用の一世代前のチップを使ってMPEG2のハードエンコ録画をしてくれるこのボードの性能の訴えは大当たり、一気に業界のビデオカメラ推奨の声を駆逐し、PC録画はメジャーロードへと躍り出ました。後に"3次元Y/C分離"、"3次元デジタルノイズリダクション"、"ゴーストリダクション"という、キャプチャーボードでは三種の神器のごとくあがめられる(実際にはY/CとDNRは排他利用なので同時には使えないのですが)機能を搭載したMTV2000が登場します。性能は圧倒的で、唯一対抗できたのはNECのSmartVisionHG/Vくらいなものでしたが、人気でそれをしのぎました。さらにバリエーションモデルとしてMTV2200シリーズを打だし、性能でもラインナップでも他社を圧倒したカノープスのPC録画における存在感は当時絶対的なものがありました。
ところが、歴史は繰り返すもの。NECがやたら画像補正の新チップの開発に熱心だったこともあって、NEC・アイオー・ピクセラなどは名目上カノープスと同等の性能のキャプチャーボードをより安い値段で提供することに成功していました。さらにNECがはじめて搭載してアイオーがそれに続いた「キーワード録画」機能にカノープスは遅れてしまい、それを挽回するのが難しくなってしまっていたのです。基本はそのままに機能をしぼったMTV1200で対抗しようとしましたがうまくいかず、結局他社並みの価格と性能のMTVX2004を発表、高品質のMTVからコストパフォーマンスも視野に入れたMTVXへと路線を変更します。それでも、時折MTVX2004HFやMTVX-WHFと言った気骨の感じられる製品もありましたがかつてほどの評価は得られず、MTVX2006HFを最後に一般向けキャプチャー部門からも撤退、ハイアマチュアや低価格業務用向けのビデオ編集システムの販売を主力に現在に至っています。もっとも、製品競争で負けたというよりPC録画のノウハウを活用して高性能化したDVD付きHDDレコーダーや、PC録画排除をひとつの目的として導入されたデジタル放送の前にPC録画には先がないことを悟っての撤退と解釈すべきでしょう。現在のPC録画はBonDriverが用意された機器を除いてひどい有様です。それでも発売すら許されなかった時代よりはマシなのかも知れませんが、カノープスを中心に各社が性能争いをした時代から見れば見る影もありません。

わたしもMTV1000を購入してから10年はたちますが、その間に購入したキャプチャーボード数知れず。そのほとんどが外されましたが、それでもカノープスのキャプチャーボードはわたしのPCに搭載され続けています。もちろんアナログ時代にものではなくHDMI入力搭載のHDRECSですが、それでも10年も同じメーカーの周辺機器を途切れることなく使い続けているなんて、他にはCPUのIntelくらいなものです。カノープスは単にブランドとしてだけではなく、製品の質も着眼点も他とは大きく異なるという事実が、わたしの中で根を張り続けているためでしょう。もちろんカノープスはなくなるわけではなく、グラスバレーと言う名に変わるだけです。それでもひとつのブランドがなくなるのは寂しいことですし、カノープスブランドはそれを惜しむだけの価値のあるものだったと考えています。

一度でもカノープス製品を使った方、その良さは心に残っていますか? わたしはやっぱりMTV1000が忘れられません。使いこそしていませんが、思い出とともに今でも保管されています。


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