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PC関連スレ

2166とはずがたり:2017/05/19(金) 15:39:42
>>2165-2166
 東芝とウエスタンデジタルは、2017〜19年に、新Y2棟へ150億ドルを投資して10万枚のキャパを構築する。サムスン電子は、2017〜19年に、韓国および中国西安工場へ、それぞれ、140億ドルおよび80億ドルを投資して、10万枚および12万枚のキャパを構築する。マイクロンは、2015〜19年に、シンガポール工場へ、40億ドルを投資して、14万枚のキャパを構築する。また、インテルは、2016〜18年に、中国の大連工場へ、55億ドル投資して、5万枚のキャパを構築する。SK Hynixは、2016年以降に、128億ドルを投資して、10万枚のキャパを構築する。さらに新興勢力の中国XMCは、2018〜20年に、240億ドルを投資して、30万枚のキャパを構築する.

 これらを合計すると、既存の4グループ+XMCが、2020年までに少なくとも、993億ドルを投資し、月産103万枚の3次元NANDの製造キャパを構築することになる。月産103万枚というのは、世界のNANDメーカーが10年ほどかけて構築してきた月産164.1万枚の63%に相当する。そのキャパを僅か数年で構築するというのである。

 さらに、「2020年までに993億ドル投資して月産103万枚」というのは、一過性ではない。まず、新たに構築する月産103万枚のキャパが、逼迫するサーバーやスマホの需要からすると全然足りない。そして、ビッグデータが指数関数的に増大することを考えると、3次元NANDの需要はもっと大きくなると予測できる。したがって、2020年以降も、3次元NANDへの狂気に満ちた投資は(波はあるかもしれないが)、続くだろう。

本来必要な3次元NANDのキャパはどのくらいか

 筆者は、「2020年までに993億ドル投資して月産103万枚」は全然足りないと書いた。では、本来必要なキャパはどのくらいかということを以下で計算してみよう。

 基本となるのは2015年のデータである(図7)。野村証券の試算によれば、2015年に、人類が生み出したデータ量は15ZB、そのうち解析可能なデータ量は2ZB、また15ZBのうちストレージされたデータ量は15%の1.2ZBだったという。既に解析可能なデータ量より、ストレージされたデータ量が少ないことから、HDDやNANDが不足していることが分かる。

 さて、ストレージされた1.2ZBの内訳をみてみると、HDDが90%(1.08ZB)、NANDが10%(0.12ZB)だった。

 なお、NANDは全て2次元で、最先端品は128GBであり、これらのNANDを生産するための世界の工場キャパシティは、164.1万枚だった。月産10万枚のギガファブが、世界に16棟あるということである。つまり、ギガファブ16棟で、0.12ZBをストレージするNANDが生産されていた、と考えるわけである。

 2020年には、人類が生み出すデータ量は44ZBに膨張しており、解析可能なデータ量は15ZBとなっている。これをストレージするのに必要なNANDの生産キャパシティはどのくらいになるか。2020年に、NANDはほとんど3次元化しており、そのボリュームゾーンの集積度は512GBになっていると思われる。また、前述した通り、オールフラッシュストレージサーバーが急速に普及しているため、70〜100%がSSDになっていると仮定しよう。

 繁雑な計算は省くが、SSDがHDDの70%を代替した場合、必要な3次元NANDのキャパは月産3424万枚、月産10万枚のギガファブが342棟必要になる。もし、SSDがHDDを100%代替すれば、必要な3次元NANDのキャパは月産4961万枚となり、月産10万枚のギガファブが496棟必要になるのだ。

 ギガファブ1棟建設するのに最低1兆円必要であるため、342棟建設するとなると342兆円必要となる。これは土台無理な話であるため、現実では10〜15棟が建設されつつある。しかし、これは狂乱の3次元NAND投資のほんの始まりに過ぎない。

 東芝メモリの主力製品である3次元NANDは、このような狂気に満ちたマーケットが予想される半導体メモリなのだ。


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