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PC関連スレ

1901とはずがたり:2016/09/13(火) 17:46:32
>>1900-1901
 そのためLinear Technologyが最優先するのは自社の技術力を高めることにあり、規模を追う側面が大きいM&Aには一切興味を示さず、創業35年間で行ったM&Aは、本業のアナログICとは関係性が薄い無線用LSIベンダーのDust Networksを買収した程度だった。

創業メンバーの高齢化

 こうした独自戦略を貫き、高収益を誇るLinear Technologyが、ADIによる買収に応じたという一報を聞き、国内半導体業界関係者も口々に「あのリニアが、まさか」という驚きの声を上げている。

 Linear TechnologyがADIの買収に応じた真相はまだ分からないが、Linear Technologyは、経営幹部の世代交代時期を迎えていることが一因にあると推測される。会長のRobert H. Swanson氏が78歳、CTOのDobkin氏が72歳と経営の要として活躍を続ける創業メンバーが高齢に達しつつあり、世代交代を模索する上で、老舗アナログICメーカーであり、Linear同様、高利益率を誇るADIへの事業売却の選択肢が浮上した可能性がある。

大きな買収効果見込めるADI

 一方、Linear Technologyを買収することになったADIは、大きな買収効果が見込める。

 ADIは、世界シェア首位とみられるA-D/D-Aコンバーターを中心にアンプやRFなどの信号処理系アナログICで売上高34億米ドル(2015年10月期実績)の大半を稼ぐ。一方で、電源系アナログICは苦戦が続き、ADIの弱点となっていた。買収するLinear Technologyは、信号処理系も広く扱うが、どちらかと言えば電源系が主力であり、ADIにとっては弱点が大きく解消されることになる。信号処理系では製品競合が生じる見込みだが、両社の技術ノウハウの統合などによる技術面での相乗効果も大きく期待でき、大きな問題とはならないだろう。

 ADIの売上高は、Linear Technology買収が完了すれば50億米ドル前後となり、20億米ドル台でメーカーがひしめくシェア2位グループから頭1つ抜けだし、シェア単独2位となる。シェア首位のTIのアナログIC事業売上高は83億米ドル(2015年度実績)であり、まだ30億米ドルの開きがある。ただ、半導体メーカーにとってうま味が多いハイエンド領域に限れば、ADI+Linearが上回る可能性もあり、新ADIは、他のアナログICメーカーにとって大きな脅威となるだろう。

 営業利益率についても、Linear Technologyの44.5%に及ばないが、ADIは直近業績で34%と高い。そのため、買収後の新ADIとしても38%程度の営業利益率を確保する見通しだ。

独自と伝統

 今回の買収による懸念点を挙げるとするならば、独自に築き上げてきたLinear Technologyの開発体制、企業文化をADIがうまく継承できるかどうかだろう。独自の開発体制、企業文化は超優良メーカーLinear Technologyの競争力の源泉だ。Linear Technology以上の歴史を誇るADIの伝統と、どう折り合いを付けて統合していくのか。新ADIの経営層には、その手腕が問われることになりそうだ。

電源ICで「Linear」ブランド継続へ

 なお、ADIでは買収が完了する予定の2017年上半期から2020年までの間を3段階に分け、統合作業を進めていく方針。まず、第1段階で間接部門で、第2段階で製造部門、第3段階で販売部門とそれぞれ相乗効果発揮を見込んでいる。また、電源IC製品に関しては、買収後もLinear Technologyブランドで製品展開する方針も明らかにしている。


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