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1896とはずがたり:2016/09/13(火) 17:38:17
>>1895-1896
■弱点補うパートナー

 Intersilの主力は、電源用半導体を中心にしたアナログ半導体だ。ルネサスも、これまで「アナログ&パワー事業」として同半導体を展開してきたが、マイコンやSoC事業に比べ、世界的な競争力は弱かった。そうした点で、Intersilは、ルネサスにとって、事業を補完する“良きパートナー”であることは間違いない。

 地域別売上高を見ても、Intersilは、地元米国とアジアが大半を占め、逆に日本や欧州での売り上げ規模は小さい。ルネサスがIntersil製品を扱うことで、日本や欧州での売り上げ拡大も十分見込める。さらに、Intersilは、産業機器向け、宇宙航空向け、サーバ向けなどを得意とするものの、自動車向けの売り上げ規模は小さく、ルネサスが自動車向けでテコ入れできる余地は小さくない。

 ルネサスとIntersilは補完関係にあるものの、懸念材料もある。

■買収後のアナログ半導体シェアは3%

 まず、アナログ半導体市場におけるルネサスの存在感はIntersilを買収しただけでは、あまり増さないだろう。現状、アナログ半導体市場におけるルネサスのシェアは2%程度であり、Intersilのシェアは1%程度。合わせても、3%程度にとどまる。一方で、アナログ半導体メーカーの再編が進んでいる。ON Semiconductorは、間もなくFairchild Semiconductorの買収を完了させる見込みである上、Analog DevicesはLinear Technologyを買収することで合意した。アナログ半導体シェア上位企業のM&Aにより、ルネサスはIntersilを買収しても、シェア上位陣との差は開くことになる。

 「アナログ半導体市場は寡占化進んでいる。そこに一石を投じる千載一遇のチャンスだった」(呉氏)とするが、今回の買収はその“寡占化するアナログ半導体市場”で生き残るための挑戦権を得ただけにすぎない。生き残りを図るためには、相当な勢いで、Texas InstrumentやAnalog Devices、Infineonなどのシェア上位陣を追い上げなければならない。

 まだ再編途上のアナログ半導体分野での売り上げ規模、シェアを考えるのであれば、もう1段のM&Aを仕掛ける必要がある。だが、ルネサスには、その余力はあまりないだろう。従って、ルネサスはIntersil買収効果を最大限、かつ、迅速に発揮しなければならないことになる。

■早急に相乗効果は発揮できるか?

 相互に製品を販売するクロスセル面では、早い段階から一定の効果を上げることは可能だろう。だが、ルネサスのマイコンやSoCと、Intersilのアナログ製品を組み合わせたソリューション展開による本格的な相乗効果発揮には時間がかかる見込みだ。一般に、アナログ半導体の開発期間は長い。両社の製品を合わせ込んだソリューション展開には2〜3年はかかる。そこから売り上げ計上まで考慮すると効果の発揮には4〜5年かかることになる。そうした時間軸で、M&Aでも先行している競合他社に、太刀打ちできるかどうかは疑問だ。

 さらにルネサス自体が、海外事業を買収し成功した実績に乏しいことも懸念材料だ。ルネサスの海外企業買収経験は、前身の1つルネサス テクノロジ時代に約180億円でNokiaのモデム事業を買収した程度だ。しかも買収事業は業績低迷が続き、2013年に売却している。現CEOの呉氏は過去、カルソニックカンセイ、日本電産などで企業買収を経験しており、今回のIntersil買収の成否は、必然的に呉氏の手腕によるところが大きくなる。

 再編が進む半導体業界で生き残る上で、現状のルネサスに与えられた選択肢はあまり多くなかった。その中で、Intersilの買収は、最良といえる選択だっただろう。しかし、繰り返しになるが、現時点では、生き残るための挑戦権を辛うじて得ただけにすぎない。早急な売り上げ拡大、シェア拡大が求められている状況に変わりはなく、まだまだクリアしなけらばならない課題は多い。


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