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PC関連スレ
1284
:
とはずがたり
:2015/06/10(水) 10:01:02
アップルは「キャッチアップ型」になった?
イノベーションの季節は終わったのか
http://toyokeizai.net/articles/-/72699
本田 雅一 :ITジャーナリスト 2015年06月09日
6月8日に行われたアップルの開発者向け会議(WWDC 2015)。その基調講演で発表された内容を振り返り、なぜ彼らが「One More Thing」という故スティーブ・ジョブズの名セリフを用いて、新しい音楽サービスをローンチしたのかを分析しておきたい。なぜなら、新サービスのローンチこそがアップルが作るデジタル製品の軸足を明確に移したことを示しているからだ。
アップルは、得意の音楽業界とのリレーションを通じて、今後も引き続き新しい世代に対しても最上級のブランドであるためにiTunesとiTunes Storeを中心としたデジタルコンテンツのエコシステムをアップデートし、「音楽販売」に関するブランドを一新することで時代に対応しようとしている。
アップルの躍進の原点には音楽があった
そもそもアップルの今に至る躍進の歴史の原点を振り返ると、そこには音楽があった。彼らがコンシューマー市場において大きな影響力を持つようになったきっかけは音楽プレーヤーのiPodだった。iPodによってアップルは、コンピュータを製造する会社から、コンシューマーエレクトロニクスの会社へと脱皮を始めた。
(中略)
音楽サービスだけでなく、今回のWWDCで発表された内容は、現時点におけるアップルの事業基盤を再点検し、ズレが生じている部分を調整しようという意図が見える。つまり、「イノベーション型」というよりも、「キャッチアップ型」なのだ。
たとえば、タブレット端末であるiPadの改良である。iPadはソファーで寛いでデモをしていたスティーブ・ジョブズ氏の印象が強烈だ。
iPadでマルチタスクをできるようになる
つまり、iPadはあくまでコンテンツを受動的に使用するコンテンツプレーヤーという位置づけだった。能動的な作業はMacで行う、というすみ分けが明確だった。しかし今回、より本格的に作業に耐えられる、すなわちパソコンに近づけようという意図が、iPadの改良には見られた。マイクロソフトはいま、タブレット端末とPC、スマートフォンを融合するWindows 10によって久々に脚光を浴びている。デモの中では、そのマイクロソフトを意識した発言もあった。
その一方、保守的な姿勢もみせた。iOS、MacOS Xといった基本ソフトは、より使いやすく完成されたコンピュータへと向かう。とりわけiPhoneに関しては自らイノベーションを起こすのではなく、現時点の価値を最大限に引き出すことで満足度を高めるほうがアップルにとって理があるためだろう。つまり、iOS、MacOS Xでは、世の中とのズレがないと判断したわけだ。
アップルは守りに入ったのだろうか
キャッチアップ型といえば必ずしも悪い意味ではないが、まるで不具合のある箇所にパッチを当てるような対応である。この姿勢をみると、いよいよアップルは本格的な守りの姿勢に入ったのではないか、という観測も出てくる。
事業の太い幹となっている部分に関しては防衛的な対応が目立っているのだから、当然だ。Apple Musicのように現在の事業環境とのズレが大きくなった分野に関しては、新しい波に積極的に乗る姿勢を見せ、そのイノベーションも思い切ったものなのになっているが、厳しくいえば、これも守りだろう。
本当にアップルは守りに入ってしまったのか。筆者は、そうではないと考えている。あくまで今のような、パッチを当てている状態は、次の成長戦略に向けての準備期間だろう。
やはり、アップルは古い仕組みに従わず、新しい価値提案をアンチテーゼとして示してこそ、その価値を発揮できる。テレビ、自動車、医療など「リインベント(再発明)」による覚醒が可能な分野は、数多く残されているのだ。
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