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PC関連スレ
1100
:
とはずがたり
:2014/02/10(月) 00:16:37
>>1099-1100
■世界相手の競争に勝つ
「高性能の液晶ができる世界でナンバーワンの工場。技術と規模の両方でグローバルの競争ができる」
茂原工場のラインは第6世代と呼ばれるガラス基板を使う。強みは各大手メーカーのさまざまな要望に応え、短時間で納品できるようにしていることだ。
「毎日、毎日、需要が変わっている」
競争に勝つには「1日でも1時間でも早く」。そして、それには首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の延伸も必要だと訴えた。
茂原市から成田空港方面へは圏央道の松尾横芝インターチェンジまで行き、そこからは一般道だ。成田空港近くの大栄ジャンクションまで開通すれば時間はさらに短縮される。
■地域経済の光と影
圏央道と成田空港−。千葉県にあるインフラ(社会基盤)を活用してビジネスチャンスは広がっていく。ただ、地元出身のある企業の幹部はこう漏らしていた。
「優秀だった同級生で日立茂原工場に就職したのがいたけど、西日本の工場へ配置転換され、そのうえ辞めることに。今はそれまでの技術を生かせる仕事には就けていませんよ。でもジャパンディスプレイがきていなかったらもっと大変なことになっていました」
日立の茂原工場はかつて半導体、テレビの量産で日本の製造業の一翼を担い、地域も潤した。しかし、この10数年の間、日本の電機産業の不振を象徴するように、工場の半分は日立ディスプレイから電機大手の合弁会社、パナソニックなど経営母体がめまぐるしく変わった。人員整理もあって地元は翻弄された形だ。
茂原市から12億円もの補助金を受けながら平成23年にパナソニックが撤退したことは地元からみれば唐突で衝撃をもたらした。
そんな中でのジャパンディスプレイの進出と稼働は「かなり光がさしてきた」(茂原市幹部)と受け止められている。工場改修を行っていた1年ほどの間は作業員の宿泊などで市内のビジネスホテルが満杯だったという。同社と市側の意思疎通もパナソニックのときとは違ってスムーズに進んでいるという。
いくつもある電機メーカーがそれぞれやっていても海外勢と互角に戦うのは難しい。茂原市幹部も「シャープは加わっていないけれど、オールジャパンなのは心強い」と手応えを感じている。
事業の統合、経営の意思決定、地元との接し方…。これまでとは違う何かが可能性を示唆しているように思えた。(千葉総局長 羽成哲郎)
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