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PC関連スレ

1036とはずがたり:2013/08/26(月) 12:21:54

ルネサス、鶴岡工場閉鎖は本当に妥当なのか
“消えかけた”独立案が再浮上
山田 雄大,前田 佳子 : 2013年08月26日
http://toyokeizai.net/articles/-/18286

経営再建中の半導体大手、ルネサスエレクトロニクスが打ち出した工場閉鎖案をめぐって、関係者間での駆け引きが続いている。

焦点となっているのは、ルネサスが閉鎖する意向を表明した鶴岡工場(山形県鶴岡市)。システムLSIの基幹工場であり、2カ所しかない300ミリウエハ対応ラインを持つ国内では最先端の工場だ(300ミリのもう一カ所はマイコンの基幹工場である茨城県ひたちなか市の那珂工場)。

ルネサスが8月2日に発表した構造改革策で、鶴岡工場は「3年以内に集約」と位置付けられた。集約とはすなわち閉鎖を意味する。鶴岡以外にも閉鎖とされたのは甲府工場(山梨県)や滋賀工場(滋賀県)、高崎工場(群馬県)の一部ラインがある。

任天堂ゲーム機やAV機器向け半導体を生産

鶴岡は任天堂のゲーム機向け特注半導体が主力で、国内電機メーカーのAV機器用など幅広い品目の半導体を生産している。国内電機メーカーの地盤沈下に加えて、最近では任天堂のゲーム機販売の落ち込みが響き、赤字を垂れ流す状況だ。ルネサス経営陣と、9月末までに1383億円を出資し、69%の筆頭株主になる産業革新機構にとって、鶴岡工場の処理はルネサス再建に向けた大きな課題のひとつと言っていい。

ここ2〜3年、ルネサスは鶴岡の売却を模索。世界最大の半導体受託製造の台湾TSMC、米グローバルファウンドリーズ、その他の米大手などと交渉を行った。中でもTSMCに対しては、当時のルネサス経営陣が訪台するなど積極的に働き掛けた。だが、プロセスの流れが異なっていることで、「売却は無理筋」との見方も多く、その見立て通り、結局、実現には至らなかった。

売却が実現しない以上、鶴岡閉鎖はやむを得ない――。それが今回の判断だが、鶴岡閉鎖が本当にルネサスにとってプラスなのかは疑問が残る。これまで「週刊東洋経済」でもたびたび報じてきたように、鶴岡工場には独立計画があった。産業革新機構の一部や海外半導体大手、国内事業会社などが出資した新会社がルネサスから鶴岡工場を買い取る案だ。

独立といっても鶴岡工場やその従業員に資金があるわけではなく、複数の事業会社が出資した新会社が銀行などからの融資も受けて鶴岡工場を買い取る格好になる。これは、ルネサス側から見ると売却にほかならない。

工場閉鎖は地元経済に大打撃

それでも、工場閉鎖になれば雇用が失われ、地元経済に大打撃を与えるうえに、ルネサスも特別退職金や固定資産の除却損など膨大な損失を計上することになる。一方で、独立という形で売却して切り離してしまえば、工場リストラというルネサスの目的にもかなう。


8月2日に会見したルネサスの作田久男会長(右)と鶴丸哲哉社長?(撮影:梅谷 秀司)
この計画はルネサス本体に出資、筆頭株主となる産業革新機構が動けなくなり、資金や先行オーダーの獲得にも難渋したことで、ほぼとん挫していた。ところが、当初スキームとはカタチを変えながらも実はまだ独立案自体は生きており、しかもここへ来て実現できる可能性が出てきた。

今から1カ月ほど前。国内のある大手メーカーから鶴岡工場に大口案件の打診があった。この商談がまとまれば、鶴岡工場の稼働率は大きく改善することになる。にもかかわらず、ルネサスの鶴岡哲哉社長がこの提案を検討することもなく一蹴してしまった。

いくら大口案件とはいえこれを頼みにルネサスとして鶴岡工場を存続させるべきとはいえないものの、ろくに検討もしないで蹴ってしまったのは問題ある判断だ。


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