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PC関連スレ

1023とはずがたり:2013/07/18(木) 22:48:50
>>1022-1023
かくしてこの日、「アップル専用工場」となり果てた亀山工場では、液晶パネルの新規製造のための生産ラインへの材料投入が止まった。残ったのは、シャープが負担する毎月100億円近い建屋、設備、人件費などのコストだけだった。

「アップルへの独占供給には副作用があった。私たちは、かじってはいけない“毒リンゴ”に手を出してしまった」

あるシャープ社員は、生産ラインが凍りついた亀山工場の現状を目の前に、そんな本音を吐いた。

今年5月以降、アップルから新たに受注した「廉価版iPhone」の液晶パネルのため、ようやく生産ラインは動き出した。

しかし、アップルのさじ加減ひとつで、息の根が止まるような状況下にあることは依然として変わらない。

かつて液晶テレビのAQUOSのヒットで、数年前まで「世界の亀山」ともてはやされた華やかな姿は、もはやそこにはなかった。

日本全土に広がる“iFactory”たち

アップル製品を水面下で支えているのは、液晶パネルで知られるシャープだけではない。iPhoneのフタを開けてみれば、そこは日本の一流メーカーのつくる部品で埋め尽くされている。

アップルが公式に発表している唯一のサプライヤー関連資料「Supplier list 2013」を紐解くと、その実態を垣間見ることができる。

同社のサプライチェーン(素材・部品供給網)の97%を占めるトップ200社の内、日本企業は確認できるだけで42社。ソニー、シャープ、パナソニックの3大家電メーカーを筆頭に、電子部品からガラス、化学材料にまで幅広い分野にまたがっている。

最新のiPhone5を例に上げてみよう。

美しいスナップショットが撮影できるカメラの心臓部「イメージセンサー(電子の眼)」は、全量をソニーが生産している。

記憶用の半導体チップは、東芝(NAND型フラッシュメモリ)や、エルピーダメモリ(米マイクロン・テクノロジー傘下で経営再建中)の先端工場ががっしりと担っている。

さらにアップルを象徴する真っ白なイヤホンはフォスター電機、極小の電子部品の供給メーカーには村田製作所やTDK、京セラなど、言わずと知れた名門企業たちの名前がずらりと並ぶ。旭硝子やダイキンなどは、ガラスやコーティング材を供給している。

これらの日本企業は、途方もない数量を買い付ける「アップル経済圏」の中にあり、日本国内の先端工場ですら、ピーク時にはアップル向けだけでフル稼働になることすらある。

そしてアップルに運命を託した「iFactory」とも呼べる巨大工場は、私たちが確認できただけで国内に40ヵ所以上も散らばっているのだ。

しかし、アップルとのビジネスは、必ずしもその企業の繁栄と幸せを約束しない。

「アップルが求めるのは、世界最高の部品と、世界最低の価格だ」(大手電子部品メーカー幹部)

大量供給のために工場を拡張した企業は多いが、いざ受注が減れば、ビジネスに巨大な“穴”が空くことにある。さらに原則的に同じ材料を2社以上の企業から買い付ける「複数購買」が基本となるため、常に他メーカーとのコスト競争にさらされる。

実際に12年8月には、アップル向けに小型モーターを供給していたシコーが、受注減の影響もあって倒産。日本で初めての「アップル倒産」と騒がれ、この巨大企業とどう向き合うかが、日本の大小メーカーの盛衰を決めることを知らしめることになった。

甘い果実だと思っていたら、実は毒リンゴをかじっていた――。冒頭のシャープ関係者の言葉は、いまさら抜け出せないアップルビジネスの難しさを象徴している。

日本のお家芸だともてはやされた電機産業は今、深刻なアップル依存と向き合っている。(第2回は7月25日に掲載予定)


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