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鉄道貨物輸送研究スレッド

2566荷主研究者:2018/08/01(水) 22:50:53

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/205826?rct=n_hokkaido
2018年07/05 22:04 北海道新聞
<ひと まち ターミナル>第3部 レッドベア出発進行1 長距離リレー 物流の大動脈走る誇り

 「行ってきます」

 出発を1時間20分後に控えた午後3時。駅構内の事務所で、運転士配川(はいかわ)裕介さん(36)が、右手をさっと挙げて助役に敬礼した。

 ここはJR貨物の「札幌貨物ターミナル駅」(札幌市白石区)。札幌―福岡間2100キロを結ぶ日本一の長距離列車をはじめ、東京、名古屋など全国各地から到着する貨物列車を迎え、そして送り出す。

 この日、配川さんが運転するのは午後4時17分札幌発名古屋行き。貨車20両を連結し、全長約420メートルに及ぶ。貨車に積まれたコンテナの中身は自動車部品や道産米「ゆめぴりか」。名古屋まで各支社の計10人が交代で運転し、配川さんは東室蘭まで121キロを担当するトップランナーだ。

 事務所を出た配川さんは「レッドベア(赤熊)」の愛称を持つ赤い車体のディーゼル機関車DF200形の元へ。車体下や車輪を目視し、燃料の残量や傷の有無を調べる。「『熊』にも個体差があるんです。今日の熊との相性はどうかな」

 運転席にはブレーキハンドルや速度計などの計器がずらりと並ぶ。加速の勢いやブレーキの掛かり具合など「熊の個性」を見極めながら、定刻で出発した。

 札幌出身の配川さんは大学卒業後、自動車販売の営業などを経て9年前に入社。友人の父親がJR貨物で働いており、誘われた。「格好良さそうだなという憧れがあった。今は北海道の物流を担っている誇りがやりがいになってます」

 「ブー」。運転中、車内にブザー音が響く。1分間ブレーキや加速の操作をしないと鳴る緊急停止装置の音だ。さらに5秒以内に何らかの操作をしなければ「異常あり」とされ、非常ブレーキがかかる。列車に乗るのは運転士1人だけ。「一番怖いのは寝てしまうことなんです」。配川さんのかばんには眠気覚まし用の缶コーヒーが入っていた。

 午後6時12分、東室蘭に到着。機関車から降りると、次の五稜郭駅までを担当する別の運転士が乗り込む。配川さんは午後11時56分発の札幌行きの列車に乗務するまでしばし休憩だ。「妻の手作り弁当を食べて備えます」。ほっとした表情を浮かべ、駅舎に入った。

 午後6時33分。東室蘭貨物駅に新たな列車が入ってきた。日本一の長距離列車「福岡発札幌行き」。積み荷は鹿児島産焼酎や雑誌など。福岡から札幌まで計15人の運転士が交代しながら約43時間かけて走る。東室蘭―札幌間は長い旅の最後の区間だ。

 配川さんの同期の合田(ごうだ)昌孝さん(32)がこの便のラストランナー。走行中、外は夕暮れから夜に変わった。すれ違う旅客列車の室内灯や線路沿線の家のあかりが目に留まる。「早く帰りたいなぁ」。家族を思い、合田さんがつぶやいた。

 運転士になった当初、人が寝ている深夜の運転が辛かった。今は違う。「最も遠い福岡と札幌をつなぐ列車を運転する経験も他の職業では体験できない。自分が先頭になって線路を走るのは楽しい」

 午後8時43分。終着の札幌に着いた。「家族の顔が見られる」。笑顔を見せて合田さんは足早に駅舎に向かった。

 ◇

 札幌のターミナルを舞台に人模様を描く「ひと まち ターミナル」。第3部は開設から半世紀を経た北海道の物流の大動脈、札幌貨物ターミナル駅から。(第3部は津野慶、袖山香織が担当します)


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