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鉄道貨物輸送研究スレッド

2231荷主研究者:2016/12/04(日) 21:12:35

http://cargo-news.co.jp/contents/code/161129_1
2016年11月29日 カーゴニュース 第4526号
JR北海道「維持困難路線」発表で、貨物への影響は?

 JR北海道は18日、利用者の減少などで単独では維持困難な10路線・13線区を発表した。同社は今後、バスへの転換や自治体が線路を保有し運行を同社が担う上限分離方式などを沿線自治体に提案していくが、この中にはJR貨物の貨物列車が運行している3線区が含まれており、協議の結果次第ではJR貨物の経営や道内物流に少なからず影響が生じる懸念が高まっている。

 ●JR北海道は自治体にバスへの転換、上下分離など提案へ

 JR北海道が発表した単独維持困難路線は1237kmに及び、同社の現在の営業路線の約半分を占める。このうち輸送密度(1km当たりの1日の平均輸送人員)が200人未満の4線区については、バス等への転換について自治体と相談を開始する。

 また、輸送密度200人以上2000人未満の9線区については、運賃値上げや上下分離方式などを前提としながら、各地の沿線自治体との協議を行っていく。

 なお、輸送密度200人未満の線区のうち石勝線の新夕張〜夕張間はすでに廃止の方向で地元自治体と大筋合意している。

 ●貨物列車は3線区で運行、農産物輸送などに打撃も

 この13線区のうち、JR貨物の貨物列車が運行しているのは、(1)根室線(滝川〜富良野)54・6km(2)石北線(新旭川〜網走)234km(3)室蘭線(沼ノ端〜岩見沢)67km――の3線区。

 このうち根室線と石北線については馬鈴薯と玉ねぎの収穫期(いもたまシーズン)にそれぞれ臨時列車を1日1往復運行しており、農産物の輸送で重要な役割を果たしている。特に石北線は全国一の玉ねぎ生産量を誇る北見市を擁しており、新旭川〜北見間の臨時貨物列車は「玉ねぎ列車」との愛称で親しまれている。

 また、室蘭線については、北旭川発隅田川行きと百済タ行き、帯広貨物駅発隅田川行きと吹田タ行きが、それぞれ片道のみ1本ずつの計4本を定期列車として運行しているほか、いもたまシーズンには帯広貨物発関東方面行きの臨時列車が1往復運行している。この線区については、仮に線区廃止となっても札幌タ経由などで輸送することは可能だが、リードタイム延長で輸送商品としての価値が落ちることが避けられないという。

 JR貨物は今回の発表を受けて、「当社のお客様にとってマイナスにならないようにするのが基本スタンス」とした上で、「鉄道貨物輸送力の維持に努めるとともに、関係する線区の協議会に参加させていただき、お客様が“鉄道離れ”を引き起こすことがないように対応したい」としている。

 ●JR北海道の経営悪化受け、線路使用料見直しの声も…

 今回、JR北海道の単独維持困難路線の発表に踏み切った背景には、同社の厳しい経営状態がある。2017年3月期の決算は18期連続の営業赤字となり、赤字幅は過去最大の440億円に拡大する見通し。札幌市周辺以外の人口減少が進んでいることに加え、道内の道路インフラの充実などで鉄道利用客は減少の一途を辿っている。

 こうした中で、JR貨物はJR北海道を含めた旅客6社(東日本、東海、西日本、四国、九州)が保有する線路を借りて貨物列車を運行する第二種鉄道事業者の立場。その際、JR旅客会社に支払う線路使用料はアボイダブルコストルール(回避可能経費=貨物列車運行による上乗せ経費相当分のみを支払うルール)によって割安に抑えられているが、今回のJR北海道の経営悪化を受け、一部から線路使用料の値上げを求める声も上がっている。

 ただ、JR貨物にとってアボルールは国鉄改革時から続いている「存立の大前提」であるだけに、こうした見直しの声にどう対応していくかも課題となっていきそうだ。

(2016年11月29日号)


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