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鉄道貨物輸送研究スレッド

2063荷主研究者:2015/12/30(水) 13:01:52

http://cargo-news.co.jp/contents/code/151222_1
2015年12月22日 カーゴニュース 第4437号
レポート(1) 埼玉〜札幌間で鉄道にモーダルシフト=大建工業

 大建工業(本社・大阪市北区、億田正則社長)では、住宅部材の幹線輸送で鉄道へのモーダルシフトに取り組む。東日本流通センター(埼玉県久喜市)から北海道向けの出荷分の全量をトラックから31ftコンテナを活用した鉄道輸送に切り替えたもの。トラックドライバー不足に伴う将来的なコストアップを回避するとともに、輸送にかかるCO2排出量の削減を図るのが狙いだ。

 これまで、生産工場〜物流拠点への輸送、生産工場から顧客への直送においてリードタイムや顧客への納入条件などがマッチすれば、鉄道輸送を実施していた。天井材、耐力面材、木質繊維板を製造する岡山工場(岡山市南区)からの出荷はJR貨物の12ftコンテナの利用比率が高く、ピーク時には月間約1300基を発送している。

 「コストが安定しており、CO2排出量の少ない輸送手段を採用したい」(物流部の岸田秀嗣部長)という方針を掲げているが、流通センターから顧客に届ける“販売物流”についてはリードタイムなどの条件が合わなかったことから、これまでモーダルシフトを実施できておらず、トラックに頼っていた。

 今回、埼玉〜札幌間のモーダルシフトが実現した大きな要因のひとつが、リードタイム条件の変更。北海道の顧客への配送リードタイムは従来、「N+2」だったが、札幌近郊は従来のリードタイムを維持する一方、それ以外のエリアについては顧客の了解を得て、「N+3」に変更し、リードタイムを余分に1日確保できた。

 また、貨物駅のヤード締め切り時刻に間に合わせるため、東日本流通センター出荷のピッキング順番や方法を変更するほか、同センターで中継する製品を後方出荷段階で粗仕分けしておくなど作業の合理化により作業時間を短縮。同センターからの出発時刻を従来より3時間半前倒して14時30分とすることができた。

 埼玉県内の31ftコンテナ取扱貨物駅としては、新座貨物ターミナル駅、越谷貨物ターミナル駅があるが、リードタイムの条件にあった列車の出発、到着のタイミングを考慮し隅田川駅を活用。東日本流通センターから東京都内の隅田川駅まで輸送して、列車に載せる仕組みとなる。

 今回のモーダルシフトは北海道向けトラック輸送の将来的なコストアップに備え、先手を打った形。輸送時間が長時間に及ぶためトラックドライバー不足が深刻化する中で、現状のコストでは運用できない――と予測。場合によってはツーマン運行となり、2〜3割のコストアップになる可能性があるとみている。

 トラックドライバー不足や環境対策を念頭に、500km以上の中長距離輸送について、モーダルシフトの機運が高まる中、「内航船も鉄道も輸送のキャパシティに限りがある。後から頼んでも引き受けてもらえない可能性があり、先に一定のボリュームで枠を押さえておくのが望ましい」と岸田部長は説明する。

 今回の取り組みは、大建工業とセンコー、日本通運で構成される「大建工業幹線輸送モーダルシフト推進協議会」によるもので、国土交通省の「モーダルシフト等推進事業」に認定された。6月の運用開始から9月までの期間で、輸送にかかる15%のCO2削減を実現しており、年間で19%の削減を目指す。

 今後は他区間の輸送においてに積極的にモーダルシフトに取り組む。具体的には、西日本流通センター(兵庫県加西市)から九州向けの輸送でモーダルシフトを検討。「お客様のご理解を得ながら、九州全域についてリードタイムの変更を恐れずモーダルシフトにチャレンジしたい」と岸田氏は語った。

 (2015年12月22日号)


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