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鉄道貨物輸送研究スレッド

1823荷主研究者:2014/09/23(火) 17:22:45

http://cargo-news.co.jp/contents/code/140828_3
2014年8月28日 カーゴニュース 第4309号
「味の素の物流BCPとモーダルシフト戦略」=CREフォーラム

 シーアールイー(CRE、本社・東京都中央区、山下修平社長)は22日、東京都千代田区で「CREフォーラム」を開き、味の素の魚住和宏・物流企画部専任部長が「味の素の物流BCPとモーダルシフト戦略」について講演した。味の素のドライ品系生産工場は10工場で、1アイテム1工場生産を基本としている。拠点間移動が多いため幹線輸送が重要となり、早くから輸送モードの多様化として鉄道輸送に取り組んできた。東日本大震災をきっかけとしてBCP(事業継続計画)の策定に取り組み、物流ネットワークの再編に着手。製品を東西2拠点に分散して保管し、そこから各地の配送拠点に補充する体制に切り替えた。ドライバー不足への対応では、安定的に輸送力を確保するため幹線輸送のモーダルシフトを積極的に推進。「味の素スーパーグリーンロジスティクス構想」を打ち出し、500km以上の輸送について鉄道または海上輸送に切り替えることをめざしている。

●バリューチェーン上の物流の重要性を再認識

 東日本大震災で、仙台物流センター(宮城県岩沼市)では、震度6強の地震およびそれに伴う津波で甚大な被害を受けた。ガレキの撤去、清掃に多くの時間を要し、電力の復旧にも時間が予想以上にかかったが、大きな混乱は生じなかった。一方、川崎物流センター(川崎市川崎区)は、震度5強の地震により立体自動倉庫の棚から大量の製品が落ち、入出庫機能不全に陥った。スプリンクラーの損傷で製品が水濡れし、床には大量の水が溜まった。復旧作業が長期化し、一方で受注量が大膨張するなど大混乱に陥った。

 魚住氏はこの事態の反省点として、「復旧に要する期間の想定が甘く、受注を続けてしまったこと」を挙げる。仮需を誘発し、さらに受注業務が混乱。出荷製品、出荷先の優先順位付けができておらず、商品やトラックの奪い合いが起きた。また、システム上の在庫の補正が後手に回って「あるはずの在庫がない」というケースが発生し、在庫の集中、機能の過度の集約のリスクを痛感。バリューチェーン上の物流の重要性を再認識し、BCP対策に本格的に取り組み始めた。

 物流分野では、「物流ネットワークの複線化およびフレキシブル化」「在庫の分散化(消費地に寄せる)および適正水準化」「地震等の災害に強い保管機能およびネットワークの構築」を基本方針として、2014年上期からBCP対応型ネットワークが稼働。東は久喜(埼玉)、西は西宮(兵庫)という東西2拠点体制を構築し、被災リスクの大きい川崎物流センター、東日本物流センター、静岡物流センター、三重物流センターの補充元在庫を、5月に新設した久喜物流センターと西日本物流センターの東西2補充元として在庫を再配置。東西2拠点に補充在庫を分散させた。

 久喜物流センター(埼玉県久喜市)は、都心から50km圏内にあり、最寄りICに近く、圏央道の延伸により今後さらに交通の便に優れた立地。津波のリスクもなく、関東・信越の配送拠点はもちろん、東日本を統括する拠点としての役割を果たす。BCPに対応し、免震構造、自家発電機を導入し、建物のかさ上げを実施。両面(低床・高床)バースを採用していることを高く評価し、「入庫と出庫のバースを分けるべきで、それが未来型の倉庫。入庫、出庫のバースが同じだと時間指定の問題は永遠に解消されない。入庫時間指定は物流の非効率の最大の要因」と持論を述べた。


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