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鉄道貨物輸送研究スレッド
1773
:
とはずがたり
:2014/04/21(月) 17:31:51
>>1772-1773
価格競争に走り容量オーバーで配送品質が劣化
もっとも、ヤマト運輸の主張は別のものだ。実は、昨年末にクール宅急便でずさんな管理が露呈したことが、配送料を見直すきっかけになったという。荷物がきちんと管理されず、ドロドロに溶けたアイスクリームが配達された映像は、記憶に新しいところだ。
この問題を社内調査した結果、荷物の状況を正確に把握できていなかったことが明らかになったのである。
宅配便の配送料は、本来、荷物の大きさ(容積)、重さ、配送距離を基に決まる。
ヤマト運輸でいえば、配送料は、箱の3辺(縦×横×高さ)の合計が、60センチメートル以下(これを60サイズと呼ぶ)から20センチメートル刻みで細かく分かれている。60サイズ、80サイズ、100サイズ、120サイズ……といった具合である。
ところが、営業現場は、ライバルとの荷物の取り合いや、価格競争を繰り返す中、運ぶ荷物の個数を稼ぐことに躍起になった。120サイズの荷物を60サイズの料金で運ぶといったことが日常茶飯事となっていた。
実は、この個数にこだわる姿勢が、荷物の量を把握できないことにつながっていく。
「60サイズと120サイズの荷物では、差は2倍ではないんです。容積では、60サイズの荷物は20×20×20=8000立方センチメートル。対して120サイズの荷物は40×40×40=6万4000立方センチメートルで8倍になる」と、ヤマト運輸関係者は解説する。
一方、ヤマト運輸の営業所と本部をつなぐシステムは、料金を基に入力する仕組みである。つまり、実際の荷物の大きさは120サイズでも60サイズの料金が適用されていれば、システム上は60サイズとして認識される。
このため、実際の荷物の量に対して、営業所やトラックのキャパシティが追いつかない事態が発生。現場がパンクして、クール宅急便問題として噴出したのだ。
配送品質の劣化は、クール宅急便に限ったことではない。
冒頭のゲキハナは、3年前に配送業者を佐川急便からヤマト運輸に切り替えた。花は産地直送されるため、58の営業所と契約しているが、「ここ1年は箱の中の苗が倒れてしまう事故が増えている」(古屋さん)という。古屋さんは、「ドライバーは丁寧に仕事をしてくれている。おそらく、どこかで仕分け作業が雑になっているのではないか」と推測する。
ヤマト運輸は「キャパシティが足りているかを正確に把握するため、料金をサイズ通りに適正化したのが今回の一連の流れ」と値上げの理由を説明している。
ゲキハナへの連絡も、「商品のサイズに見合った本来の配送料に戻したい」というのが値上げの理由だった。
しかし、料金を適正化して、キャパシティを正確に把握したいというのは、ヤマト運輸側の理屈である。利用者の立場から見れば、値上げであることには変わりない。旧来の配送料を前提にビジネスモデルを構築していた企業への影響は極めて大きい。
値上げによる原資を宅配便インフラの整備にきちんと振り向けることができるか──。
「値上げをしてもクオリティが上がってくれれば、まだ理解できる」との声もある。値上げに見合う配送品質を提供できてこそ、利用者を納得させることができるだろう。
(「週刊ダイヤモンド」編集部 小島健志、須賀彩子)
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