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鉄道貨物輸送研究スレッド
1638
:
荷主研究者
:2013/08/03(土) 10:41:31
http://cargo-news.co.jp/contents/code/130718_3
2013年7月18日 カーゴニュース 第4202号
「調達部門とロールスロイス」JR貨物の経営課題とは…
JR貨物の石田忠正会長が就任会見(前号で詳報)で語った言葉の中で印象的だったのが「調達部門もないし、そういったところにメスを入れなければならない」という発言だった。思い出したのが同社2代目社長の棚橋泰氏が在任中に何回も語っていた「鉄の塊のコンテナ貨車が、どうしてロールスロイスの倍以上するんだ。さらに機関車はその10倍だ。どうにかならないのか」という言葉。
JR貨物が最初に経営危機に陥った時、運輸省(当時)は棚橋泰鉄建公団総裁を社長として送り込んだ。その棚橋社長が「どうしてもおかしい」と問題視しながら改善できなかったとこぼしていた案件が調達費用。価格は機関車が2〜3億円、コンテナ貨車は2000万円もするわけで「鉄の塊のコンテナ貨車が、どうしてロールスロイスより…」という言葉もうなずける。担当者に聞いてみると「狭軌サイズの機関車と貨車という世界的に見れば特殊な仕様だけに、メーカーサイドも量産効果がないぶん価格が下がらない」というが、その結果、JR貨物の減価償却費は高い水準のまま推移している。10年前の04年度の減価償却費は163億円(営業費用1582億円)だったが、これが10年度には200億円(同1499億円)に達し、12年度は若干下がったものの190億円(1461億円)となっている。減価償却費は投資を抑えた効果の出始めた11年度から若干下がってきたが、それまではずっと増加をし続け、営業費に占める割合は10%から13%へと3ポイント以上も増加している。
13年4月現在、JR貨物は652両の機関車と7779両のコンテナ貨車を保有しており、JR貨物となってからは機関車で約346両、コンテナ貨車で5785両を新製した。現在、作業体制を見直し中だというが、コンテナ貨車などは「点検・整備に時間がかかりすぎるために、保有車両が多すぎる」という議論もあると言われており、高いコストの車両を過剰気味に入れていたという可能性もなくはない。国鉄時代には蛍光灯などもJISではなく国鉄独自のJRS規格を使うなどして調達費がかさんでいたが、JR貨物でも外部の役員が入るようになった取締役会で「東京電力では調達費一律3割カットを下請けなどに通達しているのに、なぜそうしたことができないのか」という議論もようやくなされるようになってきた。
「超えるべきバーであるコストをなにがなんでも下げなければならない」という石田会長にとって、調達問題は大きなチャレンジとなりそうだ。
(2013年7月18日号)
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