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鉄道貨物輸送研究スレッド

1070荷主研究者:2010/04/04(日) 14:11:35

http://cargo-news.co.jp/contents/code/100330_1
2010年3月30日 第3881号 カーゴニュース
キヤノンが関東から関西への製品輸送で7割を鉄道にシフト
東京港〜東北地域への国際海上コンテナ鉄道輸送も検討

 キヤノン(内田恒二社長)は環境負荷の低減を目的にモーダルシフトの取り組みを早い段階から積極的に進めてきた。

 トラックでの輸送を鉄道輸送や海上輸送へと転換する取り組みは02年頃から本格的にスタート。同社物流拠点からキヤノンマーケティングジャパンの物流拠点への完成品の幹線輸送のうち、500㌔㍍を超えるルートに関しては80%近くをトラック輸送から鉄道輸送や海上輸送へと切り替えた。

 トラックと比較し、コストが上昇したり、リードタイムが増加しない場合は原則、鉄道や海上輸送を活用する方針だ。

 ●関東・生産拠点→大阪・物流拠点間の製品輸送は約70%を鉄道輸送にシフト

 同社は複数のルートで鉄道輸送を実施しているが、製品輸送で鉄道を最も多く活用している路線は関東→大阪ルート。同ルートは製品輸送の全幹線ルート全体でみても最大規模の貨物量がある区間で、03年11月からビッグエコライナー31の利用を始めた。

 現在、1日あたり6基から10基程度を利用しており、月間ベースでは120基から150基程度をビッグエコライナー31とエコライナー31に積載し、鉄道輸送している。主な輸送商品は複写機、プリンターやこれら製品のトナーやカートリッジなど。

 同ルートでは製品輸送の70%を鉄道輸送に転換済みだが、残りの30%は鉄道コンテナを利用せず、超低床トレーラによる陸送を行っている。

 これは鉄道コンテナを利用した場合、積載効率が極端に低下して輸送コストが上がってしまうため、鉄道輸送への切り替えができないからだ。

 同社物流担当者は「国際輸送に利用されている海上コンテナと同等サイズの鉄道コンテナが導入されれば、関東→大阪の製品輸送は全量を鉄道にシフトすることも可能だ」と語っており、今後この問題が解決すれば、さらなる利用拡大に前向きだ。

 その他、製品輸送では東京→仙台、大阪→福岡、大阪→札幌、東京→札幌、名古屋→札幌、大分→大阪などの路線で12フィートコンテナによる鉄道輸送やトレーラによる海上輸送を実施している。

 また同社は製品輸送だけでなく、生産拠点間の部材輸送でも一部鉄道輸送を利用。こちらは伊賀(三重)→弘前、取手→弘前、取手→大分、福井→常総(茨城)などの区間で12フィート鉄道コンテナを利用している。

 ●鉄道に加えてトレーラによる海運シフトも展開

 同社は鉄道によるモーダルシフトに加えて、海運へのシフトも複数方面の輸送で実施している。海運シフトは02年に関東〜福岡間で本格的にスタート。現在は大分→成田のデジカメ輸送の一部や、大分→大阪のデジカメ輸送と大阪→福岡のプリンター輸送のほぼ全量をフェリーで輸送している。今後も関西以西のモーダルシフトのついてはフェリーを軸にシフトの可能性を探っていくようだ。

 ●新たに京浜港〜東北地域間で始まった『海上コンテナ列車』などの利用を検討

 現在、複数の区間で鉄道輸送を展開している同社だが、更なる利用拡大も検討している。現段階で検討を進めているのは3月15日から運行を始めた東京と盛岡を結ぶ海上コンテナ列車。同便は1日1往復(月曜〜金曜)、1列車20両編成で運行し、40フィートの国際海上コンテナ20基を輸送できる。そのうち15基が盛岡、5基が郡山まで行くため、郡山行きの5基の一部の利用を検討している。

 東京港に陸揚げした国際海上コンテナの福島への輸送は現状、トレーラによるドレージ輸送を実施。東京〜東北地域を結ぶ区間で国際海上コンテナをそのまま載せることができる列車の運行が始まったことで、この部分のトレーラ輸送を鉄道にシフトする計画だ。

 同社としては国際海上コンテナを鉄道でそのまま輸送できる区間が新設された場合は利用が可能かどうかの分析を積極的に行いたいという。

 その他、弘前→関東の部品輸送についても鉄道利用を検討。現在までに鉄道利用を行ってない区間については、モーダルシフトを実施できていない理由を分析し、可能な範囲で鉄道輸送を拡大する模様だ。


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