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企業の提携・合併観察スレ

87■とはずがたり:2003/05/05(月) 20:22
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/shukaku/01.html
1.巨大資本(掲載日:2002/07/16)

ビール会社参入に衝撃/シェア拡大へ蔵元狙う

昔ながらのたたずまいを残す灘五 郷。静けさとは対照的に、かつてない 地殻変動が足元で進む=神戸市東灘 区
「えらいことになってきたで」 神戸市灘区の沢の鶴本社。取締役長江晴夫(61)が届 いたばかりのファクス文書に驚きの声を上げた。発信元は 化学・繊維大手の旭化成。灘五郷酒造組合の富久娘酒造 を長く傘下に置き、多角経営の拠点としてきた。 「…焼酎・低アルコール飲料などの酒類事業をアサヒビー ルに譲渡します」―。組合加盟社などにファクスが送られた のは四月中旬。文書は「富久娘は譲渡の対象外」としてい たが、ある酒造幹部はこう読む。 「いずれ富久娘もアサヒ傘下となるのでは。巨大資本を 持つビール業界の参入で業界の淘汰(とうた)、再編は避 けられない」
◇ ◇ ◇

清酒業界の苦境は、消費者のし好変化と酒類の多様化などを背景にした需要の低迷にあ る。出荷の推移を見ると、九九年度実績は七〇年代後半のピーク時に比べてほぼ半減。さら に近年はビール各社が発泡酒など低価格商品の開発・販売にしのぎを削り、シェア競争で体 力が限界に近いメーカーも出始めている。 「価格競争の傍ら、ビール各社が目指しているのは総合酒類メーカーへの転換。酒販店や 飲食店のニーズにこたえるには多様多彩な酒をそろえることが必要。総合メーカーに向けて のステップの一つが、酒造会社を傘下に収めることだ」と事情通が話す。

アサヒビールは二月、協和発酵工業からも焼酎・低アル コール飲料、ワインなど酒類事業を買収すると発表、地歩 を固めつつあるが、ライバル各社も黙ってはいない。 「一刻も早く清酒分野がほしい。この市場は業界トップでさえ6、7%のシェア。戦略的経営を行えば、確実にシェアを取ることができる」 こう公言してはばからないのは、サントリー社長の佐治信 忠(56)だ。
◇ ◇ ◇

酒販をめぐる流通の動きも急。大手商社は「傘下のコンビニに酒販が加われば鬼に金棒」と廃業を検討する酒販 店の免許譲り受けを狙う。来秋には酒販免許の取得要件も緩和され、一層の競争激化が予 想される。 沢の鶴の長江は「伝統ある蔵元にしかできないこともある」との考えを変えないが、ある中堅 酒造幹部が声を潜める。 「経営の安定を図るためにもビール会社との提携は魅力的だ。市場の変化についていけ ず、単独では生き残れない蔵も多い。話があれば、考えなくもない」
◇ ◇ ◇

国内最大の酒産地に創始以来の地殻変動が起きている。長期の需要低迷や激しい販売競 争に直面し、苦境に立つ蔵元。半面、高まる危機感は多角経営や中小の結束など新芽もは ぐくみつつある。硬い殻を破り始めた兵庫の産地とその周辺を訪ねた。
=敬称略= (佐伯竜一)


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